時のしずく

COCCOのフォトダイアリー

小松原俊さんと中川イサトさんのジョイントライブに行ってきました♪

2014年07月28日 06時44分04秒 | 音楽

昨年の『アコーステックギターサミット2013』で聴いた小松原俊さんの「ボイジャー」の重低音の弦の響き。もう一度、生で聴きたくって曙橋「BACK IN TOWN」で行われたライブに行ってきました。

中川イサトさんとのジョイントライブで、デビュー45周年を迎えたフィンガーピッカーの先駆者 中川イサトさんのギターも聴けました。

この日のセットリストです。

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●小松原俊さん

  1.ボイジャー

  2.フラジャイル (9.11のテロをきっかけに作ったという曲)

  3.【新曲 仮タイトル】 イケイケ ゴーゴー  (今まで躊躇して後悔したことが多い。これからは「やるなら今でしょ」 という曲だそう)

  4.くじら

  5.紫陽花の頃 (高齢のお母さんが入院したことで作った曲。切ないメロディ)

  6. 橋のない川のほとりに (届かぬ思いを曲にしたそう。3拍子のこれまた切ない曲)

  7.【新曲 仮タイトル】 手のぬくもりと思い出と  (お母さんが亡くなった時に作った曲)

  8.ラブソング 

●中川イサトさん 

 1.狐の嫁入り

  ~ごめんなさい。略します。~ 

 9.ザ・スプリンター  

●2人のデュオ 

 1.チョット トロピカル 

 2.夢で逢えたらいいな  

●アンコール (2人のデュオ)

 ○僕の行くところ

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小松原さんは『アコーステックギターサミット2013』の時と同じように「ボイジャー」からはじめてくれて、最初から感激でした。

聴きたかったはこの音です!とても重い音が体中に響きます。暗い宇宙を身一つで飛んでいるようなイメージが湧いてきて、ちょっと自分の人生みたいなものも考えさせられてしまいました。(韓国やベトナムのライブでは客席が爆発するように湧いたそう。)

その後は日本的で情感あふれる曲が続きました。Youtubeでたくさんの素人ギターリストがカバーしている「くじら」もせつなくっていい曲です。聴けてうれしかった。

仮タイトルが「イケイケ ゴーゴー」という中高年への応援歌のような新曲や亡くなったお母さんを偲んで作った新曲というのが、常連さんと思われる方たちに受けてました。ちなみに、お客さんは8~9割が男性。

途中、「ポジションマークが時々、照明でハーレーションを起こして見えない。」という泣きも入りましたが、私は生演奏が聴けたことや指の動きがすぐ目の前で見られたことで大満足でした。これは新入りの特権ですね。ちなみに、今回は予約したのが早かったので一番前の席でした。小松原さんの綺麗な長い指がすごい動き方をするのがとっても良く見えました。

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中川イサトさんはシンプルな奏法で、途中からブルース、しかもご自分で歌いながら・・・ギターのインストだけと思っていたのでびっくりでしたが、声も結構良くって、ブルースがとっても似合ってました。

「この年になると、テクニックじゃなくって味だよ。」だそうですが、「一曲だけぶっ飛んだのをやる。」といって弾いた「ザ・スプリンター」という曲は、ハンマリング等々のダニエルさんで見慣れたフィンガーピッキッキング奏法のテクニックが見られて(聴けて)やっぱり日本の元祖だなぁと、しみじみ聴き入りました。

イサトさんは「若いころ、マーチンD28にあこがれて楽器屋でずっと見つめていたのに、45周年を迎えたら、マーチン社が僕にギターを作ってくれた。」と言って、うれしそうに弾いているギターを紹介してくれました。その『マーチン』は、線はしっかり強いけど甘く響く・・・というイメージの音でした。小松原さんの『ソモギ』は、このマーチンと比較すると、全体に透明感があって、音がクリアに抜けるように感じました。(エフェクターで音をいろいろ細工しているとは思いますが)

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昨年から待ちに待ったことが叶ったうれしい一夜でした♡

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●小松原俊さんの「ボイジャー」です。  

 

●以前、日本のフィンガー・ピッカーは夭折したアメリカのギターリスト、マイケル・ヘッジズをリスペクトしている人が多いと聞いて、彼の動画を見ていたら、こんなの(↓)を見つけました。小松原さんはこの曲「Aerial Boundaries」に触発されて『ボイジャー』を作ったんだと思います。「絶対そう!!!」と新入りは言い切ります。

 

 ●2人のギターデュオで聴いた「チョット トロピカル」です。 中川さんはたくさんのフィンガーピッカーとこの曲をデュエットしているそう。 


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<蛇足です>

フィンガーピッカーのライブなので、ついご贔屓のフィンガーピッカー、ダニエル・コフリンさんのことを途中で思い出したりしたのですが・・・

ダニエルさんのライブはこの日のライブとは逆に、いつも女性が8~9割です。男性が増えるといいなと思っていたのですが、イサトさんが「ライブに来たギター小僧たちが一番前に陣取って、ギターのテクニックだけを見に来てとてもマナーが悪かったのでライブ中に怒った。」とMCで言っていたので・・・「そうか、ダニエルさんのライブにギター小僧たちが来なくっても別にいいか。」と思いました。

超蛇足でした(笑)