林正敏(はやしまさとし)さん (左は息子さん)
11月3日付で発表された秋の叙勲に徳島電友会会員の林正敏さん(徳島市)が秋の叙勲“旭日双光章”を受賞されたとの記事が掲載されていました。
林さんは電々公社(現NTT)を若くして29歳で退職後、建築設計監理業振興に功労し、県建築士会会長として尽力したことが今回の受賞と成りえた次第です。
電友会会員が名誉ある叙勲を受賞され、現在は社会福祉施設の経営に携わっているということで、電々公社との関わりや今回の受賞への思いについて話を聞きにお伺いしました。
東京通信局時の一番の思いは他の会社に比較して、社員の品行方正さに感銘したとのことです。
1978年に退職し徳島へ帰郷し、父が経営していた株式会社“林 組”へ入社、その後も通信局・通信部等電々ビルの建築関係に関わっていましたとのことです。
社会福祉施設を立上げたのは障害者が支援学校を卒業後の就労を考え安心して暮らせる社会の実現を目指し平成13年に開所、15年に法人化となりました。
平成17年にシーズ今津(多機能型事業所)開所、18年にグループホーム開設をおこないました。
また、平成20年4月にシーズ保育園を沖浜に本格的に経営、7月には建設会社を廃業とし、平成30年に田宮にシーズ保育園を開設、現在は沖浜・田宮ともにシーズ認定こども園として社会福祉に取り組んでいます
県からは2025年の大阪万博に向けての出品依頼もあり、障害者も芸術家理念をと、皆さんからの支援がたくさんあるそうです。
受賞のコメント(徳島建築士会より)
この度、栄えある賞を頂き、誠に身に余る光栄と存じます。これもひとえに徳島県建築士会をはじめとした関係団体、関係各位の皆さまのご指導、ご鞭撻の賜物(たまもの)と感謝し厚く御礼申し上げます。
20161008徳島新聞記事より
障害者支援施設シーズ(阿南市)を運営する社会福祉法人悠林舎の理事長。シーズでは2002年、利用者の活動に芸術を取り入れた。自由に絵を描いてもらい、地元の学校や銀行に掲示。すると変化が起きた。「自分の思いを表に出さない人が笑顔を見せるようになった。芸術の持つ力を感じた」。アート展は今後も、20年の東京パラリンピックに向けて年1回のペースで開く考えだ。
1級建築士でもある。「障害者と関わる仕事をするとは思ってもみなかった」という。家業の建設会社を継ぐため大学で学び、電電公社(現NTT)建築局を経て、Uターン。1988年に父親が亡くなり社長に就いた
きっかけとなったのは、知人から地域に障害者の受け皿が少ないと聞いたこと。「地元に恩返しをしたい」。常々そう語っていた父親の思いをかなえようと、2000年に悠林舎を設立した。「利用者の笑顔を見るのが今の生きがい」と笑う。
社会福祉法人 悠林舎 シーズ 紹介
小さな一粒の種から、大きな実りが得られるように、シーズを利用するすべての人に、大きな実りがもたらされることを願っています。
PAP(プラット・アート・プロジェクト)活動
障がいのある人もない人もぷらっと気軽に参加できる。そんなオープンなプラットフォームになればという思いから立ち上げたプロジェクトです。
In京都 堀川新文化ビルディング オープニングイベント企画に出展
第75回徳島県美術展 現代アート部門 奨励賞にプラット・アート・プロジェクト実行委員会が選ばれました。
地域防災活動
悠林舎シーズは、地域防災活動を10年以上続けています。平成21年には地域防災活動10年のあゆみ 社会福祉法人 シーズ防災展を開催して地域社会の貢献しています。
なお、事業には二人の息子さんも携わっていて家族で社会福祉に貢献しています。林さん、これからも身体を自愛して活躍されることを願っています。本当におめでとうございました。ありがとうございました。
六車、加納