そろそろ、今年のコンクールの予定が出はじめましたが、昨年度のコンクールもまだ残っています。
ギロックの「道化師たち」もまだ課題曲で弾き続けてくれていますが、私がギロックという作曲家を知ったのが、34年前・まだ新米教師だったころ、ピアニストの宮沢明子先生のピアノのおけいこ(NHK)で叙情小曲集を取り上げたのが出会いでした。とても新鮮に感じ現代の子供たちには、ブルグミュラーよりきっと合っていると思いました。今や、ブルグミュラーにとって変りましたね。
「道化師たち」
CLOWNS複数ですね、
Rather fast humorously はやめに、おどけた感じということですが、
この曲を弾くのは幼児か小学校低学年が多いと思われます。あまり無理やり速く弾くと道化師ではなく小人さんになってしまうかも、それに
音域が3オクターブでクロスハンドで弾くので、体が安定して足台に踏ん張れないといけません。しかもスタッカートのP(弱く)は指と左右の手の筋力がそろっていないと発音できなかったり、がんばると音が硬く、軽やかにおどけた道化師たちが表現できません。まず、手首やひじをしなやかに。
スタッカートは、フインガータッチで軽く、
道化師たちが、何をしているのか
最初の盛り上がりは8小節目、何かやった んでしょう!
クレッシェンドはがんばるときつくなるので、手首を硬くしないで内声の半音階を聴いて。
アクセントもついていますが丁寧にタッチポイントを意識して。
最後のコーダの部分は軽やかにという指示をくれぐれも忠実に表現して、道化師たちは
どこへ行ったのでしょう
大人が弾くと少し早めになりますが、あくまでも人間の動きがテンポの基本になるでしょう
グレンツェン・ピアノコンクールでは♪=92~100