「楽譜に書いてある答えをよく考えて!」よく私が言う言葉です。
楽譜を広げて何も考えずに弾いてしまう子供は、まず上手にはならないことがわかっているからです。
でも、子供はとにかく弾きたい!のですよね?
ましてや鍵盤を見て適当に弾いている子供は??音が間違いなければ合格!と思い込んでしまう。なので日頃から、音楽の構造や仕組み、いろいろなアプローチをする体験を増やして考えること、語彙力、感性いろいろな面でピアノにつながるよう幅を広げてもらっています。音楽は数学的に考えられるので数字も使います。
昨日のレッスンでは4歳になったばかりの子は短調・長調の判別ができました。
中学生には短調のスケール3種類のカデンツを新しく考えてコード分析しました。
ショパンの初期のポロネーズを弾いている子には、様式的にまだ前時代を引きずっていることを話しながら形式を分析しました。
コンクールを受ける子には、自分の指使いを楽譜にすべて書き込ませてそれが最適なのか検討してもらいました。
とにかく、「何回も弾くこと」が練習ではなくて「その曲を理解すること」が本当の練習のしかた。
そうすると、「わかる」ということが面白いになり「こうして弾いてみよう!」ということにつながればこちらも嬉しい この子わかっている
ここまで育てるのは大変ですが、ここまでこなくては習った意味がないと思います。