時計の分解掃除の際には注油が欠かせません
ゼンマイ駆動にしても電池式にしても輪列(歯車)はズーっと回っています。
歯車の上下芯はムーブメント地板・受板の穴石(ない物も有りますが)に入ります
その部分に抵抗を和らげ、またスムーズに稼動させるため注油します
また金属同士の擦れ合う箇所にも同じく注油します
お客様との会話の中で「油だけ注してくれませんか?」との依頼ありますが、
「古い油の上から、新しい油注しても何も意味が無いのです」
「しっかり洗浄し古い油を無くしてからでないと・・・」と説明しています
油にもいくつか種類があり、その時々適した油を注しています
油自体も経年劣化起こしますので、劣化した油は時計運針の抵抗になります
数年に一度は分解掃除が必要になります
なんだか小難しいお話でした・・・