電池液漏れありました

電池交換のご依頼品に分かりやすい液漏れがありました。

まさに「液体」です。

「液漏れ初期」と言っても良いかもしれません

電池交換した所、無事動作確認が出来ました。再度電池を取り外し接点部分の洗浄を行い、数日の経過観察をしてお渡しすることになりそうです。

 

【電池液漏れの詳細と説明】

過去記事の引用ですが電池液漏れの詳細です。

液漏れ（漏液）の原因としては「過放電」によるものが多いです

「過放電」とは、電池電圧が時計を作動出来ない量（＝電池切れ）になってからも放電している状態の事。

「過放電状態」になると電池内部に水素ガスが発生し、その水素ガスによって内圧が上昇し膨らみます、膨らんだ電池がそのまま軽度でも、破裂若しくは破損してしまうと、入っている機械やユーザーの人体に被害が及ぶ可能性ありますので、安全弁（微細な穴）から水素ガスを放出し電池の破裂を防ぎます。

その時に電池のアルカリ液も同時に放出され、リード板を伝ってムーブメント内部にアルカリ液が流れ込み、回路等の部品に不調をきたします。

電池自体の変化としては①電池切れ　②電池自体の膨張　③破裂防止のため内部水素ガスとアルカリ液の放出　④当初は液体　⑤時間経過とともに乾燥し粉状へ

また、リード板がアルカリ液によって腐食し、接触不良起こすこともあります。

時計が止まっていたら早めの電池交換おススメしています

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所沢古本まつり に行きました 20240529

昨日仕事終了後

「所沢古本まつり」に行きました。開催初日に行くことが出来ました

毎回、大ボリュームで古本がびっしり陳列されています。

本当に大好きな催しで、数年欠かさず行っており、毎回満足しています。

西武線　所沢駅前の「くすのきホール」で開催されています

今回の特集は「戦争と平和」

会場は８階で見晴らしの良い所です

行く前には、自宅の時計関係書籍の写真を撮って重複防止策を講じています

 

私は行くといつも同じ行動をとっています。

①全ての書棚をのんびり見つつ周る（主に時計関係書籍探し）

②１周した所で休憩

③２周目は先ほどより更にゆっくり書籍探し（気になるものと時計関係）

④購入を迷っている本の選別

⑤お会計

いつもこのような感じで行動しています。大体２時間程度掛かります。時計関係書籍は流通量も少ないジャンルです。

それでもゆっくり本探ししている時は非常に楽しい時間を過ごしています。周囲の音が気になることもあるので、お気に入りのラジオ番組を聞きながら物色。最近では一番楽しいひと時であると感じるようになりました。

今回は２周した時点で2時間経過していました。楽しいので時間が経つのも早いです

彩の国所沢古本まつり　公式サイト

会場内の様子は「撮影禁止」なので雰囲気知りたい方は、リンクからｘ見て貰うと感じが分かると思います。

今回の購入本は

とても渋めの本です。砂時計･･･時間を見つけて読んでみます

 

6/4（火）までの開催です。興味ある方は是非行って見てください

次回は９月、楽しみです

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【SEIKO】CREDOR 93A

分解掃除のご依頼です

２針文字板模様が素晴らしい出来栄えです

複数の幅違いのある線を縦横に描き、光の加減で様々な変化を見せます

角度を変えて

すごく凝った仕様です。

機械はセイコー93A

緩急機能も付いています。薄さも当時としてはかなりの薄さです

1980年前後に販売されたお品物では無いかと思いますが、文字板も含め素晴らしい技術が散見されます

当時モノの珍しい造りとして

文字板の足にプラスチック製のカバーのようなモノも付いています。

文字板足折れ防止機能かと思います。

良いお品物を見ることが出来ました

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風防入れ工具（Pressing Tool）

新規風防入れのご依頼がありました。

現在販売されている時計の風防は「ガラス製」です。

一昔前は「プラスチック製」が主流でした。

画像からも分かるように年季が入っています

箱外観も味があるというか、古いというか。

工具先端部に駒を装着します

駒の間に風防をセットし、上下から挟み込むことで、風防の直径をやや縮めて、ケースに収めます

風防のサイズはケースの装着部よりも若干大きめのモノを選択します

大きすぎると「欠け」「割れ」などの発生原因になります

最近はプラスチック風防を扱う機会も減っていることと、作業時に割れてしまう恐れのあることから、作業時は非常に緊張感があります。

無事装着出来ました。

 

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外装研磨

外装研磨のご依頼品です。

「外装研磨」つまり「キレイに磨く」ことです。

ツヤの有る無し、筋目の有る無し、キズや打痕跡の処理など　気にしなくてはならない事も多くあります

今回のご依頼品は

浅いキズが散見されています。

リューター使用し作業します。

時間を掛け過ぎると面がダレてしまい、ツヤが本来のフラットな様子から凹凸のある感じになってしまう事もあります。

磨き⇒拭き上げ⇒目視確認⇒磨き････を繰り返し作業します。

浅いキズも目立たなくなりました。

磨きの作業をして感じることは、「昔の商品」の方が現在販売品よりも、磨き作業の効果が高いと思います。

個人的な意見ですが、「昔の商品の方が良い素材（合金比率）を使用していた」のではないかと感じています。

磨き作業は成果がその場で確認出来ることから、非常に好きな作業です。

ただ作業中は欲張りになってしまい、「もっとキレイに」と作業していると、ビックリするほど時間経過している事も多く困っています。

 

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印刷物作成中

本日定休日です

修理作業もしたいと思いましたが、優先順位高めの作業があったので今日は印刷です

７月開催予定の金買取用のチラシです。

今回からチラシの仕様を変更しようと思い試行錯誤していたら、細かな調整に苦労しています。

今日中には終了させて今月中から配付開始したいと考えています

 

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専用バンド入手が大変でした

こちらのお品物のバンド交換依頼がありました。

ケースから金属の輪が付いていて更に革バンドが付いています。

革バンド部分だけ交換しようとしましたが、輪自体の太さがあって汎用品では通す事が出来ない仕様である事が分かりました。

当方では入手困難と思いお客様に「ご購入先で相談」お願いした所、「頂きもので不明」「凄く気に入っているので今後も使用したい」とお伝え頂き、「出来るかどうかは別として、探してみる」ことで承りました。

まずブランド名からネットショップを見つけそちらに問い合わせした所、「こちらはネット専用販売のみの部署であり詳細は不明」⇒「本社の問い合わせ先を教えて貰いました」

本社へ連絡すると、「時計は代理店（日本輸入元）に任せているので詳細は不明」⇒「代理店の連絡先を教えて貰いました」

代理店へ連絡すると、「在庫は当社部品センターでないと不明」⇒「部品センター連絡先を教えて貰いました」

部品センターへ連絡すると「黒色の在庫は残り僅かですがあります」とお返事

「バンドの交換は金属輪と革バンド部で１単位、交換は輪も含めた部分での交換になる」と教えて貰いました。

早速お客様にご連絡し了承頂き手配となりました。

結果４社への連絡と計３日間くらいかかって手配が出来、無事済んで良かったです。

バンドの手配でココマデ色々な所へ連絡したことも初めてでした。

普段お取引が無い会社様への連絡などは緊張します。

 

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ブログがキッカケでご来店

お客様からのご依頼品は不思議と波があり、集中している時と閑散期とありました。

しかし最近はご依頼品の切れ目が少なく、お陰様で日々作業させてもらっています。

以前よりも依頼品は増えています。

「何故かな？」と考えた所、寂しいことですが「時計屋さんの減少」がもっともしっくりくる答えではないかと思います。

ただ「時計屋さんの減少」と「当店の依頼数増」の間には『お客様が行くお店選びをしている』行動があると思います。

今は、インターネット経由で多くの情報が得られるので、「近隣の時計屋さん」なんて検索してみると、時計屋さんは複数検索できる便利な時代です。

その検索行為においてお客様の依頼品名（ブランド・品番・部品名）を含めて検索すると、このブログがヒットすることがあるらしく、「私（お客様）と同じ時計の修理している」「この部品探していた」などのキッカケから、当店の事を知り、ご来店頂くケースが以前にもかなり増えてきているような気がします。

そのような調査済のお客様は総じて過分の信用を得ているようで恐縮しております。

そしてお品物の経年、経年起因のイタミから、修理完了までのハードルが高めな依頼品も増えてきました。

手立てが思いつく依頼品に関しては、当方の出来る限りはやってみようと思っていますので、お時間頂戴し手掛けます。

「やはりハードル高く修理不能でした」って返却する場合もありますが、出来ていないにも関わらず「そこまで調査してくれてありがとう」とか「諦めがついた」と暖かい言葉頂くこともあり、これまた恐縮します。

以前は「ブログ見ました」と伝えて頂くと「恥ずかしいなぁ」と思っていましたが、最近は素直に「見て頂きありがとうございます」と思うようになりました。

「いつか誰かの役に立つブログ」「ご来店キッカケになるブログ」ブログ開始直後に「こんな風になったらいいなぁ」思っていたものにチョット近づいているような気がしました。

「ニーズの無い時計屋さんの休日情報」もありますが、現在のペースで続けていきたいと、最近のお客様から勇気とやる気を頂戴しました。見て頂いている全ての方々に感謝致します。

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野球観戦

昨日、ベルーナドームに行きました

久しぶりの野球観戦

平日なので観客は少な目

結果も厳しめ 

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【BERGEON】 8008 ラバーボール防水ウォッチケースオープナー

時計側面、裏蓋を上にして撮影しています。

電池交換ご依頼品ですが、裏蓋を開けることに躊躇してしまいました。

裏蓋の止め方は

スクリュー式・ポコ式・ネジ止め　この３種のいずれかである事が多いです。

今回のご依頼品は最初ポコ式と思っていましたが、こじ開け差し込む隙間がありません。

間違った思い込みで作業すると、壊してしまう事にもなりますので、「スクリュー式かも･･･」の選択肢も残しつつ観察します。

スクリュー式と仮定して

ベルジョン 8008 ラバーボール防水ウォッチケースオープナーを使用

裏蓋に押し当てて、回します。

ボール内の空気が少ないと凹みが発生し、回しにくくなりますので、使用前に空気を充填します。

私自身この道具のコツがわかっていない所もあり、「ん～」とか「あ～」とか言いつつ力（チカラ）込めて回します

無事開けることが出来ました。

 

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