時計用の一般的な電池は横から見ると
このような感じで平べったい形状になっています。
先日電池交換時に発見したのが
あきらかに膨らみある事が分かると思います。
画像上部はふっくらと丸みを帯びています。
また左右の高さも異なります。
ピントが合っていませんが、高さの異なる理由として、電池の合わせ部が外れて開きかけている様子も伺うことが出来ます。
数多くの電池を見ていますが、「昨日紹介の液漏れ電池」
「本日紹介の膨張電池」と共に『珍しい分類』に入りそうな程度の進み具合です。
共通していることは、「電力が無くなっているにも関わらずそのまま放置してしまった」
時計内部でこのような事態が進行していると思うと非常に困ります。
早めの電池交換をおススメしています
今回ご紹介する電池はかなり状態悪いので、そのような画像が苦手な方はご遠慮下さい
先日、電池交換のご依頼品ですが、裏蓋を開けると違和感が･･･
電池の液漏れが発生しています。
液漏れ程度は、目視段階で悪い感じを受けます
電池外します。内部にも液漏れ跡があります
問題は電池そのもの
外側に何か粉を振りかけたかのような状態
ココマデの状態は中々見ることありません
電池は粉だらけになっています。
気になったので、新規電池入れてみた所、動作しました！
ただこのままでは、近日中に止まる可能性が非常に高いので、分解掃除をおススメすることになりそうです。
【電池液漏れの詳細と説明】
過去記事の引用ですが電池液漏れの詳細です。液漏れについての説明です
液漏れ（漏液）の原因としては「過放電」によるものが多いです
「過放電」とは、電池電圧が時計を作動出来ない量（＝電池切れ）になってからも放電している状態のこと。
「過放電状態」になると電池内部に水素ガスが発生し、その水素ガスによって内圧が上昇し膨らみます、膨らんだ電池がそのまま軽度でも、破裂若しくは破損してしまうと、入っている機械やユーザーの人体に被害が及ぶ可能性ありますので、安全弁（微細な穴）から水素ガスを放出し電池の破裂を防ぎます。
その時に電池のアルカリ液も同時に放出され、リード板を伝ってムーブメント内部にアルカリ液が流れ込み、回路等の部品に不調をきたします。
電池自体の変化としては①電池切れ ②電池自体の膨張 ③破裂防止のため内部水素ガスとアルカリ液の放出 ④当初は液体 ⑤時間経過とともに乾燥し粉状へ
また、リード板がアルカリ液によって腐食し、接触不良起こすこともあります。
時計が止まっていたら早めの電池交換おススメしています
本日お休み頂いております。
今月数回続けている模様替え本棚を組立しています。
組立順序も解りやすく順調です。
本棚完成したら本を移動して・・・
まだまだ片づけは終わりません・・・
「バンドのピンが抜けてしまいました」とご依頼がありました。
貫通して固定しているピンが抜け紛失
気になり他の場所のピンを軽く押すと、ビックリするくらいあっさり抜けてしまいます
今回は６本抜けそうなピンがありました。
ピンのお取替えで修復も可能だが今回以外の箇所も今後抜ける可能性が非常に高い事お伝えし、新規で購入頂きました。
こちらが「ヘアピン」と呼ばれる部品、一本の棒を曲げて（＝A部）膨らみを出している形状（＝B部）の部品です。B部の膨らみで固定されている感じです。
汗や皮脂が留まり錆や劣化の原因となり傷む事が多いです。また動きのあるバンド駒を繋げていることから、ピン自体のすり減りもあるかもしれません。
A部の破損＝折れが発生することはよくある事例です。
B部が恒常的に押され続けているので耐え切れずバネ性が無くなってしまうこともあります。
交換用のヘアピンは長さと径でそれぞれ種類がありますが当店では50種以上あります。
それでも合うピンが無い時もあります。
日頃、使用者様が、見ること少ない部品ですが、良く考えられた部品だと思います。
「バンド洗浄」お客様には好評頂いております。
手順をご案内します
まずケースと分けてバンド状態の確認をします
最初「洗浄の必要あるかな」って位、キレイな印象ありましたが、隙間などには汚れが溜まっていました。
超音波洗浄機には、水と中性洗剤が入っています
バンドを投入します。スイッチオンで洗浄開始
洗浄開始といっても回ったりするものでも無いので、「ジジジジジジ」と音が鳴っているだけです
30分のタイマーで自動でスイッチオフされます。
上の画像と比較すると水の濁りが確認出来ると思います。
取り切れにくい隙間汚れはブラシを使用して洗浄します。
この作業を数回繰り返しキレイにします。
５日程度はお預かりして作業しています。
来週11/2に年３回の仕入会が開催されます。
仕入会では、メーカー担当者さんと直接お話出来る数少ない機会です。メーカーさんの把握している、売れ筋や市場動向などの情報を教えてもらうだけでも十分に参加する意味のあるイベントと考え出来る限り参加しています。
現在、注文商品を選んでいます。
残念ながら、販売は相変わらず苦戦中です。新商品や人気商品の品ぞろえは必須ですので、色々考えながら注文書記入しています。見やすさが当店お客様の層を考えると優先順位高くなりそうです。
「販売」の難しさを感じています。
当店へのお問い合わせ方法は主に２つ
「お電話」か「メール」です。
どちらでもお返事はしていますが、より詳細はメールの方がしやすい事が多くあります。
結局は「拝見してみないと修理可否含め分からない」としか言いようがない事もあるので、不明瞭なお返事で申し訳ないと思うことも良くあります。
そのお問い合わせですが、先週あたりから問い合わせが急増しています。原因はまったく分かりません。
「電池交換出来ますか？」「バンドサイズ調整出来ますか？」「古い時計があるのですが修理出来ますか？」など内容は様々で、受け答え疲れしそうな時もありました。
数年前から「街の時計屋さん」は減少の一途で、地域に数件なんてことは無くなり、探している方々も多くいらっしゃるようです。
そのような中、探してご連絡頂戴するので非常にありがたいのですが、お電話でもメールでも依頼品を見ることが出来ない状態で、お返事するのは難しいことが多く、ご迷惑お掛けしているかもしれません。
私自身の「語彙力向上や分かりやすい言葉選びがもっと出来るようにならないと」と感じることも多くなってきました。
「言葉って難しい」と最近更に感じます。
日頃、カシオ「Gショック」や「ベビーG」の電池交換依頼は多数あります。
その中には「他店にて断られた」事を理由にご来店頂くお客様も多数
当店ではお断りはしていませんが、工程数が一般品よりも多く、お待たせする事と最終の時刻合わせにて手こずる場合もあるので、お預かりして作業しています。
まず片側のバンドを外します（裏蓋具合では両側のこともあります）
裏蓋ネジを外し
裏蓋をスライドさせて取り除きます。（スライドが厳しい感じの時は、反対側のバンドも外し上に持ち上げます）
ゴム製カバー外して
ムーブメントのひっかけ金具を外し
電池を抜き、新しい電池と入れ替えます。電池＋面と機械内AC部を通電させ、液晶表示確認
今までの作業工程を遡り組み上げます。
時刻合わせを実施し終了となります
今回は無事スムーズに作業出来ましたが、
皮脂等の固着によりバネ棒が外せない 裏蓋ネジが外せない ボタンが効かない などの事例は多く、
その場でスグ修理出来ない場合もあります。
ご依頼時は時間的な余裕を持って頂けると助かります。
昨日、コロコロコミックにて連載中の『ブラックチャンネル』作者 きさいちさとし先生が来店されました。
きさいちさとしさんは、妻のいとこです。昨日は非常に多忙な中、妻の経営する音楽教室のイベントを見学し、その流れで「来店」されました。
映画『次元大介』の事も興味持っていて、机を見て喜んでもらいました。
また当店のキャラクターは、きさいちさとし先生作画です。
いつも掲示しているポスターに
サインして貰いました。
嬉しくって仕方が有りません。
先日もお子様連れのお客様から、「長男がブラックチャンネルのファンなんです･･･」とお話頂きました。自分事のように嬉しいですね。
次回来店時はもっとデカい作画依頼してみようかな？
タイトルと順番が異なりますが、父と母を連れてまずは、師匠のお墓参りへ行きました。
吉祥寺の光専寺です。
師匠のお墓があります。師匠は平成24年12月にお亡くなりになりました。
父が修行していた吉祥寺の時計屋さん、「師匠にはイチから教えて貰った」と今でも感謝している様子です。映画のこと、机のこと、時計屋さんのこと、色々と墓前でお伝え出来ました。
私も子供の頃に可愛がってもらったことも不思議と思い出しました。
お墓参りも終え、義母の施設へお届け物です。
今回はそのまま父と母と共に義母に会いに行きました。
父母とは３年振りです。
昨今のインフルエンザの影響で面会時間も短くなりました。
久しぶりの面会でしたが、無事近況をお互い知ることが出来ました。
午後からは修理作業です
頑張らないと
