智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

スライディング・キャッチ、類は友を呼ぶ

2014年05月23日 | 日記
Tスポーツ・ジムのバレエのクラスでの出来事です。


レッスンの時間が、もうすぐ始まる直前のことですが、

3月に入会した新参者の私は、古参の方々が場所を取り終わった頃、

空いている所を目指して、歩みを進めたとき、

壁際で休憩していたある女性が、瞬間立ち上がり、脱兎のごとく走りこんで、

バーを掴もうと、即ち、場所を確保しようとして、

スライディング・キャッチ 

し損ねて、すてーんと転びました。



いやー・・・驚きました。

私は、そのバーの反対側、空いている場所を得ました。


彼女の隣の女性が、「怪我は無い?」と気遣い、

彼女が答えるには 「大丈夫。私、中学高校、球技の部活で鍛えているから、運動神経がいいの」

思わず私 「野球の滑り込みのようでしたね・・・挫いていない?」

彼女 「大丈夫」


・・・そこまでして、その場所に執着するとは、・・・・

その彼女の、勝気さを、垣間見た瞬間でした。



ところで、TジムK支店・月曜日のバレエの先生も、かなりの負けず嫌いと見受け、

生徒の失敗を見て「なんで、できないのかしら」フフン、と鼻で笑い、

「質問は、10年やってからして」と公然と言い放ち、

参加者のごく一部しかできないメニューを用意して、

「できない人は、初歩のクラスに行って」と言い放ち、

グループ分けを間違えると、「なんで間違えるの!」としばらく怒りが納まらず、

何かと、フランス留学の経験談を持ち出す、小太りの中年女性です。


自分の教え方について、何ら省みる態度を示さない様子に、辟易した私は、

K支店だけを利用できる会員から、全支店利用可能な会員に切り替え、

先生を探して、自宅から20KM圏内で、4支店に出向き、観察しました。

そこで分かったことは、「類は友を呼ぶ」


負けず嫌いで、他人と比較せずにいられないタイプの人は、

踊りにも「どう!私って、上手でしょ!!!」的な表情が出て、

基本が疎かな雑な踊りをする人が多いように見えます。

教師も生徒も同様で、類は友を呼びます。

ちなみに、スライディングした彼女、月曜の先生のクラスに熱心です。


私は、求道タイプでして、自分に向き合って自己研鑽するのが好きですが、

探して見出した先生も、このタイプで、基本を大切にして、明快に解説します。

集まる生徒も、自然とこのタイプが多いことが分かりました。

先生は、上手な人には更なる1歩上、初心者にはその人の1歩上を、具体的に示します。

負けず嫌いで、中途半端に上手な人は、先生に指導された段階で、先生を嫌い、クラスに来なくなります。


かくして、少しでも上手になりたい人が、クラスに残り、

私のように、その先生の価値を知る人が、遠路はるばる来るので、

クラスは穏やかで、真面目な男女が、自分と向き合って励む構図です。

元、有名バレエ団に所属していた方が、生徒としてクラスに参加しており、

ダントツに上手ですが、先生の指導に頷いて素直に直し、他の生徒さん達にも謙虚に接する様子を見て、

類は友を呼ぶのだな、とつくづく感じ、

師は探し求めるものだな、と思いました。