浅虫温泉に泊まり、5日目は下北半島、恐山を目指します。
2008年の秋にも、青森を旅しました時は、八甲田山、奥入瀬渓流、十和田湖、そして秋田の玉川温泉を訪ねました。
前回も恐山に行きたかったのですが、断念した経緯があり、
今回の旅では、是非行く、と決めていました。
しかし、資料によると恐山社務所は10月末で閉じる、とのこと。
それでも未練がましく、行けるところまで行こうと進むと・・・・
門は閉ざされ、建設業者が冬支度をしていました。
社務所の正面は湖、裏山は至る所で温泉が湧き出て、
なんとなく「恐れ多い」雰囲気を感じます。
残念ではありますが、気を取り直して、大間のマグロを食べんがため、下北の先端の漁港を目指します。
大間岬から見える北海道の函館
港には10件ほどの食堂が並び、月曜日のその日は、数件しか開いておらず、
親子3代でマグロ釣りをする、という店でマグロの刺身をいただきました。
赤み、中トロ、香りもよく、味も美味、アワビの刺身も、コリッとさっくり歯切れよく、
「北の最果てまで 来た甲斐はあった」と肯けるものでした。
そして、駐車場にもどる途中、「ウニはいかがですか~」と声かけられ、
夫と顔を見合わせて、「入りましょう~」
その店主、アケミさんから、美味しいウニについて、いろいろ教わる中で、
夫が、「イタコは、今、生活の中では、どのようになっているのですか?」と訊ねました。
恐山も閉所して、客も少ない月曜日で、客は私たち夫婦二人だけ、ということもあり、
アケミさん、半世紀前の子供の頃から今に至るまで、日常生活の中でイタコが果たした役割について話し、
彼女自身や、叔母や娘の霊的体験について、幾つか語ってくれました。
社務所に入れませんでしたが、地元の彼女のお蔭で、恐山・青森の風土を感じることができました。
大間から浅虫温泉の宿まで、4時間かかって戻り、
なんとはなしに、若い仲居さん相手に、イタコの話をしますと、
21歳の彼女は下北の陸奥出身でありながら、裏山の恐山に登ったこともなく、しかも「イタコ」という名称すらも知らない!
驚きながらも、今日、アケミさんから聞いたイタコ文化について、かいつまんで話をすると、
彼女は「そのような体験は、私もしています。そういう霊感は、皆、持っていませんか?」
私と夫、「ええっつ!」と驚きながら、「皆、持っていないよ」
と彼女の霊的体験について、もっと話をしてもらうように促します。
親しい人の死の前日に、「蟲のしらせ」があった、幾つかのエピソードを聞きました。
そのような勘は、彼女の父親にもあって、母親はまるで無いそうです。
「あなたには、青森の代々続いてきた民族の血が流れていて、その霊感を恐れず、是非、大切にしてください。」
など励ましつつ、締めくくりました。
2008年の秋にも、青森を旅しました時は、八甲田山、奥入瀬渓流、十和田湖、そして秋田の玉川温泉を訪ねました。
前回も恐山に行きたかったのですが、断念した経緯があり、
今回の旅では、是非行く、と決めていました。
しかし、資料によると恐山社務所は10月末で閉じる、とのこと。
それでも未練がましく、行けるところまで行こうと進むと・・・・
門は閉ざされ、建設業者が冬支度をしていました。
社務所の正面は湖、裏山は至る所で温泉が湧き出て、
なんとなく「恐れ多い」雰囲気を感じます。
残念ではありますが、気を取り直して、大間のマグロを食べんがため、下北の先端の漁港を目指します。
大間岬から見える北海道の函館
港には10件ほどの食堂が並び、月曜日のその日は、数件しか開いておらず、
親子3代でマグロ釣りをする、という店でマグロの刺身をいただきました。
赤み、中トロ、香りもよく、味も美味、アワビの刺身も、コリッとさっくり歯切れよく、
「北の最果てまで 来た甲斐はあった」と肯けるものでした。
そして、駐車場にもどる途中、「ウニはいかがですか~」と声かけられ、
夫と顔を見合わせて、「入りましょう~」
その店主、アケミさんから、美味しいウニについて、いろいろ教わる中で、
夫が、「イタコは、今、生活の中では、どのようになっているのですか?」と訊ねました。
恐山も閉所して、客も少ない月曜日で、客は私たち夫婦二人だけ、ということもあり、
アケミさん、半世紀前の子供の頃から今に至るまで、日常生活の中でイタコが果たした役割について話し、
彼女自身や、叔母や娘の霊的体験について、幾つか語ってくれました。
社務所に入れませんでしたが、地元の彼女のお蔭で、恐山・青森の風土を感じることができました。
大間から浅虫温泉の宿まで、4時間かかって戻り、
なんとはなしに、若い仲居さん相手に、イタコの話をしますと、
21歳の彼女は下北の陸奥出身でありながら、裏山の恐山に登ったこともなく、しかも「イタコ」という名称すらも知らない!
驚きながらも、今日、アケミさんから聞いたイタコ文化について、かいつまんで話をすると、
彼女は「そのような体験は、私もしています。そういう霊感は、皆、持っていませんか?」
私と夫、「ええっつ!」と驚きながら、「皆、持っていないよ」
と彼女の霊的体験について、もっと話をしてもらうように促します。
親しい人の死の前日に、「蟲のしらせ」があった、幾つかのエピソードを聞きました。
そのような勘は、彼女の父親にもあって、母親はまるで無いそうです。
「あなたには、青森の代々続いてきた民族の血が流れていて、その霊感を恐れず、是非、大切にしてください。」
など励ましつつ、締めくくりました。