書名 十大事故から読み解く 山岳遭難の傷痕
著者 羽根田 治
発行社 山と渓谷社
発行日 2020年2月5日
頁 397
価格 1,700円 + 税
学校集団登山の事故、冬山合宿の大量遭難、中高年初心者の事故、ツアー登山の遭難事故。
時代を反映したこれらの大事故は、近代登山の黎明期から歴史に刻まれてきたものの、避けがたいものとして看過されてきた感がある。
こうした遭難事故に内包された、「影」の部分に光を当てつつ再検証する。
本書では、戦前から最近の事故まで、10件の重大事故を検証する。
時代を反映した日本の遭難事故を、時系列に振り返る貴重な記録である。
1章 1913年の「聖職の碑」木曽駒ヶ岳集団登山事故
2章 1930年の東京帝大の剱澤小屋雪崩事故
3章 1954年の富士山吉田大沢の大量雪崩事故
4章 1955年の前穂高東壁で起きたナイロンザイル切断事故
5章 1960年の谷川岳一ノ倉沢宙吊り事故
6章 1963年の薬師岳愛知大学大量遭難事故
7章 1967年の西穂独標で起きた高校生落雷遭難事故
8章 1989年の立山で起きた中高年初心者の大量遭難事故
9章 1994年の吾妻連峰スキー遭難事故
10章 2009年のトムラウシ山ツアー登山事故