tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

武器貿易条約武器貿易条約

2009-12-27 20:59:20 | 日記

 武器貿易条約武器貿易条約って進んでるのかなぁ・・・。期待しているんだけど情報が出てこない・・・。

 

以前から、NGOやら法学者やらから提案のあった、武器貿易条約ですか。

2006年に日本は他7カ国と武器貿易条約を国連総会に共同提案したんですよね。重火器も含めた通常兵器全般を規制する条約だそうで、去年でしたか、具体的な議論が始まったとか。

結論は出ていないようなので途中であるのでしょうけど、日本の見解は外務省サイトに乗ってますね。結構、良い感じの見解ではある。

クラスター弾に関する条約等々、過去には、ノーベル賞受賞者や国際法学者、有志国やNGOが主導して制定された兵器禁止の条約もある訳なのだから、武器貿易条約にしても可能性がない訳ではないでしょう。

これはね。日本にとっても有利に働くはず。期待していますよ。

 

 

そう言えば、ちょっと、古い話ですが・・・。

クラスター弾に関する条約に日本が署名した時、「禁止除外を設けたのは、旧型を廃棄させて、新型を生産したいが為の軍需産業による陰謀だ!!」と主張している人がいてビックリしたのを覚えています。

因みに、私は、クラスター弾に関する条約に関して軍需産業のアプローチを確認できませんでした。また、根拠を提示された訳ではありませんでしたけどね。

まぁ、彼には何か確信があるのかもしれない。裏の裏のことまでは解りませんしね。

 


私見を言えば、結局、禁止除外を設けたとしても、問題視されていた広範囲な面制圧兵器としてのクラスター弾を保有できないと言うことです。

クラスター弾に関する条約の禁止対象外は、周囲に対する無差別的な影響ならびに不発弾による危険性を回避し得る特性を備える弾薬と言うことなので、必ずしも趣旨に反しているとは言えないでしょう。

最新型と言っても、子弾10個未満。必要派が主張する最大の利点である面制圧は無理な話。最新型とか言われるものは別物の兵器と言って良いものだと思いますけどね。

更に、単一の目標を察知して攻撃できるよう設計されていると言う条件。従って、誘導タイプが適すると言うことになる。また、電気式の自己破壊装置を備えている。電気式の自己不活性機能を備えていると言う条件もあるので、一発の単価は高価なものになるでしょう。対人や対軽車両には効率的な兵器とは言えなくなるはずです。

用途で言えば、破壊することに大きな意味のある、例えば、対戦車攻撃に特化すると言ったものなら効率的な兵器と言うこともできるのでしょうが、そもそもに、安価で一発で広範囲を制圧すると言ったことが利点として上げられるのなら、要は新型では代替にはならないと言うことですよね。

防衛省が言うには、誘導装置を備えた精密兵器を代替にすると言うことらしいですが、高価なものになるでしょう。日本の防衛費は縮小傾向であるようなので、旧クラスター弾の代替として、広範囲な面制圧をするために高価な兵器を多数揃えられる現状にはないですよね。

予算は決まっている、それを大きく越えることはなどできない。防衛力において問題が生じると言うことはあるだろうが、軍需産業が儲かる訳ではないように思います。

条約締結、署名、発行、等々、妥協の産物でもあるでしょうから、禁止除外とは、趣旨を最大限に生かした上で、より多くが批准するためには必要な措置と言った面が大きいんじゃないですか。

周囲に対する無差別的な影響ならびに不発弾による危険性を回避すると言うのが第一目標と言うことになるでしょうからね。

 

 


http://www.mofa.go.jp/Mofaj/gaiko/arms/att/kenkai.html