tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

普天間基地問題・・・ん・・・

2011-02-20 16:10:06 | 日記
鳩山元総理は、方便発言の釈明を始めたね。「方便とは、真理を導くための手段だ。真理、すなわち辺野古への移設へ導く手段として、抑止力という考え方を言った」『読売』

真理って・・・。

「普天間の海兵隊ヘリ部隊の役割は決して敵を襲うものでなく、それを抑止力と言い切るのは無理があると思った。しかし地上部隊とヘリ部隊は密接で離せないとの米側の理屈、さらに空軍、海軍、海兵隊パッケージ全体が抑止力だとの言われ方をすると、なるほどと」『共同通信』

ん・・・。だって、最初から、沖縄の米海兵隊は有事に関して即応の初動対応部隊だと認識しているんでしょう。大方の説明って「第31海兵遠征隊は有事への初動対応、対テロ作戦の実施、災害救助、民間人救出作戦などが任務になるでしょう。」、こんな感じじゃない。

だったら、単なる説明不足で、方便ではないよ。んで、最後に「私の考え方は正しいと思っているが、正しくないなら、いろいろお聞かせ願いたい」と述べている。

色んな立場の人達がいるのでしょうけど、結局、どうすれば良いのかね。俺は本当のところ最善を止め次善を選択して基地の無条件返還が望ましいと思うんだけど、色々考えると、それがなせるとは思えないんだ。だって『真理』、つまり不変の正道・真実の道理だと認識したのでしょう。




圧力もあるでしょうから。考えを曲げざるを得ないなんてこともあるかもしれない。結局、本音は違うところにあるような気もする。まぁ、『方便』と『釈明』どちらが本音なのか知らないけど、それでも、大した違いはないでしょう。

今後はどうしましょうかね。決起や打倒なんて方向性もあるんでしょうけどね。俺は好まないね。政治や社会の構造を急激に根本変更させるためには時に暴力の前提が必要なこともあるんでしょう。ただ、暴力とは相手の暴力に正当性与えるものでもありますよね。外的には不当と言える国家や社会と言った小さな器の中の正義であっても、それは正当性を構築する。

憎しみがあったとして、その憎しみを暴力に転化させるか否かと言うことは確かに大きいんじゃないんですか。後は必要性の問題。他に手段がないならやってみても良いだろうけど、犠牲を伴うと言うことは覚悟しないと行けないですよね。

普天間基地は改修され今後何年と維持されるであろうことは目に見える。米側はやる気満万じゃん。反対派運動家諸君も説の粋を出ない抑止論を後生大事に抱えて膠着している状態。そして、それを変えられる要素も見当たらない。「覚悟しろ。」なんて俺には言えないからね。だから、より実行可能で安全が確保できるであろう手段を提案するんです。

世界一危険な普天間基地と言う状態を是正しようと言うことが前提である以上、政府の結論とは普天間の地域住民にとって今よりも環境が悪くなると言うことはないでしょう。政府の意向を変えられる材料がないなら、ある程度は受け入れる姿勢を示して、できうる限りの好条件を引き出すことに転じた方が幸せに直結すると思うんですよ。


参考にさせていただきました

【47ニュース】
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022001000220.html


普天間基地問題・・・いや抑止力

2011-02-18 14:21:32 | 日記



抑止力を「目に見える形で証明してみろ。」なんて言うのは無理な話ですよ。逆も然りで、ないことも証明はできない。正直に言えば、単に「自分は、そう思う。」と言うだけのことでしょう。未来の話なんだから、その程度なんですよ。

簡単な話さ。軍備と戦力投射能力と展開して作戦を遂行する能力があれば総論で言うなら抑止力になると言えますよね。当たり前でしょう。侵略側からして、それ以下の戦力投入では目的達成が困難になるのだから。でも、見方を変えれば抑止力にならないとも言える。侵略側が、それ以上の戦力を投入すれば良いのだから。

大まかに言うと賛成派は前者を根拠にして、反対派は後者を根拠にしているだけの話ですよね。後は敵性の能力の問題。ここからは思弁では駄目で敵性の能力の詳細な分析が必要になって来るから一般人では無理でしょう。専門家は敵性の軍備と戦力投射能力・展開力を分析して、受け側の軍備と戦力投射能力・展開力を判断するんでしょうね。それでも見解は解れている。

結局、一般人は「何を支持するか。」の範疇は出ないじゃん。だから、一般の権威主義者が多少本を読んだ程度の知識で極々一般に対し、「論破だ。」の言って勝ち誇っている様は如何にも滑稽なんですよ。

正直な話ね。抑止力なんて説の範囲を出ない訳でしょう。つまり答えの出ない論争なら、より強いものの解釈が優先されるのは当たり前じゃないですか。例えば政府。それを覆すにはより強い力が必要。日本なら例えば民意だよね。街角民主主義も含めてさ。

重要なのは国民の多くが望むのかってことですよ。世論調査ではやや県内移設に反対ですけど、それでも実行力はないよね。んじゃぁ、やっぱり選挙で決するしかないんじゃない。

今は民主党も自民党も一応は辺野古移設を目指している訳でしょう。移設反対は社民党や共産党ですか。国民新党もかな。簡単な話。国民の多くが社民党や共産 党、また国民新党が政権に就くことを承認すれば県外・海外移設が進む訳じゃん。抑止力なんて目には見えないが民意に関しては目に見えますよね。

さて、管政権もボロボロで、やけくそ解散も囁かれているけどさ。次の選挙はどうなるでしょうね。日本国民は何を望むのか。多分さ。反対派が抑止力なんて目に見えないものに拘っている内はムーブメントにはならないと思います。国民を突き動かすのは大抵は感情です。行動の根拠が「抑止力になろうがなるまいが、同じ国民として・・・。」と思えるような存在にならないと駄目なんじゃないですか。

だって、「抑止力になる。」と言う見解もあるんだからさ。抑止力が基地維持の根拠になる以上、抑止力になると思う側は、それを根拠にするだけですよ。



普天間基地問題・・・また・・・抑止力

2011-02-17 10:51:08 | 日記
だからさ。何らかの形で米国に反する国は何をされることが嫌な訳。米国に反する国からすれば、米軍が参戦するのが一番嫌な訳でしょう。結局、米国も負けたくないから有志連合を募って戦いを長期化させるのが必至。経済、その他の後退は覚悟しなければならないし、核戦争もね。

抑止力とは何かと言えば、軍備があり、輸送され、展開でき、作戦を遂行できる能力がある言う事実な訳じゃん。それって簡単な話、軍事的影響力が及ぶと言うことでしょう。軍事的影響力が及ぶと言うことは、相手として寝た子を起こさないように行動しなければならなくなる。米国に反する国は行動の範囲を狭められると言うことだよね。従って軍事的にも政治的にも抑止力になる。

沖縄に第31海兵遠征隊、1個大隊が駐留するとしてさ。それを輸送して、展開、作戦が遂行される能力が付加されていれば米国に反する側は目的を達成するために、それ以下の戦力を投入できない訳じゃない。それは沖縄の米海兵隊が初動対応部隊だとしても同じさ。

海兵隊1個大隊が例えば5日以内に到着するとしてしますよ。その1個大隊を殲滅できる能力、つまり「来ても確実にフィールドにいれない。」と言う拒否的抑止力の前提がなけければ行動を許すと言うことだよね。

米国に反する側に拒否的抑止力が構成されていれば、米軍は、より多くを一片に投入しなければならない。そうなれば行動は遅くなる訳じゃん。米軍の行動が遅くなれば受け側として、それだけ多くを備えることができる。米国に反する国が多くを備えれば、それだけ侵攻を押し留めることや占領からの開放が米軍として難しくなるでしょう。

侵略側が拒否的抑止力を構成できないとなれば5日以内に米海兵隊のフィールド入りと作戦遂行を許すと言うことになるじゃないですか。そうなれば占領できたとしても対米軍的な備えが阻害されることになるでしょう。

沖縄海兵隊は初動対応部隊だと言われているのだから情報収集、攻撃拠点・防衛拠点の確保、通信手段の確立、一般人の避難・保護、当事国要人保護、橋頭堡の構築・空港や港など後続上陸地点の確保、等々が場合によって可能になるよね。その後に続く米軍の参戦を許すに等しい訳でしょう。つまり抑止力が構成できる。

また、米国に反する側が拒否的抑止力を構成するには部隊を大規模にする必要があるじゃないですか。部隊が大規模になれば隠密性が失われる。つまり事前に察知できるじゃん。事前に察知できると言うことは、それに対抗できる形で備えることができる訳でしょう。結局、目的の達成は難しくなるじゃない。それでも抑止力になりますよね。

軍備は第31海兵遠征隊。輸送は第7遠征打撃群・エセックス。へリ中隊・シースタリオン・オスプレイ。C-130など輸送機。この辺でしょうか。例えば台湾なら佐世保から来る強襲揚陸艦で5日以内には到着できますよね。


あくまでも個人的な考えです。そして権威に縋る気はない。俺からすれば、「抑止力にならない。」なんて、とても言えないと言うだけの話ですよ。ただ、別の考えや説があることも否定しませんけどね。

簡単な話。「抑止力になる。」とも言えるから、他の方法を考えるんです。最善の策が、憲法に謡われるように「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」に抵触するのなら、日本としては次善でも妥当な訳でしょう。

まぁ、ここからは《抑止力であっても、抑止力でなくても》関係ない話です。一番重要な論点は米国を納得させられるかですよね。ハッキリ言えば県外移設・国外移設で米国を説得するなど無理だと思います。右も左も敗戦を利用して生きた来た日本にとっては、それが限界だと俺は思うんですよ。

更に日本人には犠牲も厭わないと言う熱さもないでしょう。エジプトでは300人を越える死亡者が出たとか。つまり、それは何か、死ぬことよりも重要なことがあったのですよね。ガンディは真理と言ったが、日本人が、そこまでを望んでいるとは思えないんだ。俺も暴力の前提は今の日本に似つかわしいとは思えない。つまり辺野古移設と言う路線を変えられる材料はないと結論付けます。

だったら、何を優先させるべきかですよ。俺は地域住民の安全を優先させるべきだと思います。一部の思想実現のために犠牲にして妥当なものだとはとても思えない。だから「政府の意向を受け入れる姿勢を示して、より好条件を引き出す作業に転じた方が良いのではないか。」と提案しているんです。それは当事者からして最善ではないかもしれない、それでも今の環境よりは改善されると思う。

多分、相当、厳しい条件でも今なら受け入れる可能性もあるんじゃないですか。5年~10年毎の見直しと後々の基地の返還を前提にするとか。跡地利用に関して、例えば企業誘致を前提に法人税を10%代にするとか。地権者に単に返還と言う方向性もあるだろうが、その面での抵抗もあるとかないとか、今まで通りには行かなくとも国である程度保証すれば地権者にとっても良い訳でしょうからね。地位協定に関しても有利な答えを引き出せるかもしれない。

まぁ。それは当事者が考えることですから、俺にどうこう言う資格がある訳でもないでしょうけどね。





普天間基地問題・・・久しぶりの

2011-02-16 12:49:49 | 日記

 

ハハ。また、やっちゃったよね。方便だってさ。つまり、ある目的を達成するための便宜上の手段として用いた訳だ。んで基地反対派がこぞって利用する、ボソボソとね。

俺個人の考えで言えば、アジア地域を含めた広い意味で言うなら抑止力になると思うよ。だって、抑止するべき相手がいて、軍備と戦力投射がある以上、抑止力は構成される、そう言うものでしょう。ここは無視しちゃ駄目だ。ほら視点を極端に狭くすれば「抑止力にはならない。」と俺だって言えるけど、そんな不誠実なことはできない。だって、広範囲なものである以上、見方で見解が変わるのは当たり前じゃん。

鳩山元総理がなんと言おうが、俺の考えは変わらない。彼は後先考えず発言して後で火消しに走らなければならないようなことが多いからね。多分、よく解ってないんだと思うよ。だって目的が達成される前にネタ明かしって現役政治家としてありえないじゃん。そんな程度のことすら解らないのだから、そもそもが解っているのかも怪しい。鳩山氏の発言なんて、その程度でしょう。

基地反対派運動家諸君は、今まで散々「鳩山は信用ならない。」とか言って来た訳じゃない。それが急に「正直だ。」とか言い出すからさ。どう言う神経している訳。それで良い訳。それが誠実な訳。二枚舌の典型だよね。逆に信用できなくなるよ。この辺も自らの思想実現のために無視している訳じゃない。流石に人間的に不誠実でしょう。

でも俺からすればさ。米軍基地がなければないで別の方法を考えるだけの話。米軍基地なんて絶対に必要なものではないよ。自国の防衛は基本として自国で担うべき。国連や、その他の同盟国は、その補助的意味合いしかない。

実際、日本が侵略されても、それを阻む訳ではないでしょう。実質的には「武力衝突になったら何らかの形で味方するよ。」と言っているに過ぎない。日本は甘えているだけなのだから、覚悟を持つなら「如何な理由があっても米軍基地には出て行ってもらう。」でも俺にとっては良い訳さ。

抑止力とは、代替が利くものですからね。他に手段はある。最善が無理だとしても次善は必ずありますよ。戦力投射を組替えれば良い。ただ、それだけのことです。でもさ。一番重要なのは普天間基地の周辺住民の早期の幸せ実現でしょう。

日本全土で、それほどの問題意識があれば、ほら、最近、中東で盛んな暴動とデモの境目のようなことが起きてもおかしくはないのだろうけど、多分、普天間の地域住民も含め、そこまでは望んでいないと思うんだよね。伊波氏が負けたことも、その一環でしょう。

基本、常の生活が重要で、そこから何を導き出すかなんだろうと思うんだよなぁ。じゃぁ、次期政権を担うであろう政党が海外移設をなせるかと言えば、共産党や社民党が政権を取れる可能性がどれほどある訳。粗、ないんじゃないの。だったら。多分、エジプトのようなデモを行わないと政府の意向は変えられない。そのデモを起こすほどの熱が日本人にないのなら、つまり辺野古移設と言う路線は変わらない訳じゃない。

当事者の問題だから俺にどうこう言う資格はないのだろうけど、それでもだ。世界一危険な普天間基地と言う状態を是正しようと言うことが前提である以上、政府の結論とは普天間の地域住民にとって今よりも環境が悪くなると言うことはないでしょう。政府の意向を変えられる材料がないなら、ある程度は受け入れる姿勢を示して、できうる限りの好条件を引き出すことの方が幸せに直結するでしょうよ。


俺の言っていることは大きなお世話さ。ただ、懸念がある訳です。ほら、当事者でもない本土の運動家達が、自らの思想実現のために、あたかも政府は考えを変えるかのように言うけど、結局は駄目だったでしょう。それが現実ですよ。その責任を散々煽った運動家の誰もとっていないじゃん。その程度なんです。それが変わる要素なんてないよね。

彼らだって本当は感づいていると思うんだ。時間がかかることは当然として、下手すれば延々と状況が変わらないことも気付き始めているんじゃない。だけど、それを言えば自らの存在意義が崩れるからね。言えないし、思想実現のためには迷える人達に希望を見せて導かなければならない。それが詭弁であってもさ。今回の鳩山発言に飛び付いたのも、それでしょう。良い材料になってホクホクしているんじゃない。

まぁ、純粋にやっている人もいると思うけどね。俺はそう信じたいけどさ・・・。リスクも示さず善人面して、「あなた達のためです。」と言って来る奴って一番信用できないんだよなぁ。

「米海兵隊は抑止力にならない。だから普天間基地はいらないのです。」、だったら何さ。そんなものはただの説でしょう。別の説も存在するんです。つまり何を採用するかの問題ですよ。政府は別の説を採用している。こんなことは誰だって解る。結局、解っている運動家は方便としてやっているのでしょう。

だいたい。国際法における自衛の解釈だって説ですよ。日本の憲法解釈だって説でしょう。解釈を要するものの多くが説で、後は個々の政府が何を採用するかの問題じゃない。普遍的な正義なんてありません。思想心情も含め自らに有利なものを正義と言い換えたいるだけです。自分ばかりが正義だとして責任を他人に押し付け「悪いのは政府だ。」と言うだけ。そうすることで、どう考えても普天間基地が維持されることになるのに、それには触れない奴がほとんどだよね。

運動家なんて寛容主義でも何でもなくて前提は単に自らの思想実現、その実は自我・利己主義だからね。悲しいけど、その程度なんですよ。





太平洋戦争・・・ベクトル

2011-02-14 16:03:20 | 日記
いや。俺は、そうは思わない。それは乗り越えなければならないものじゃないの。やっぱり戦争である以上、酷いことの連続で、互いに相手国の非戦闘員も多く殺すことになるだろうし、非道と思える行為も行う場合もあるでしょう。戦争って、そう言うものですよね。

結局、日本は敗戦に至った。負ければさ。勝者が、勝利によってもたらされた権利を行使するのは当たり前。だから結果的であれなんであれ負ける戦争はやっては駄目なんでしょう。

敗戦国にある以上、覚悟、つまり不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをするべきなのだけど、敗戦の事実があるのにも関わらず、覚悟することができない人もいるよね。

確かに、過剰な要求はあるさ。それは二国間条約を越えるものであったり、史実の拡大解釈による国家的な貶めであったり。それには否定しても当然だろうけど、ただ、日本は戦争に負けた。従って不当を訴えるのでも必然として不利だったりするじゃないですか。例えば如何に不当だと思っても極東軍事裁判を覆すことなんてできないじゃない。

結局、戦勝国と、それに類すると称する国を直接批判しても相手方の民衆の感覚からして盗人猛々しいと言った感じに至り共感を得られない場合が多いよね。日本は戦争に負けた以上、踏まえて物質的な『国益』を得なければならない訳でしょう。精神的なものも『国益』と称する人がいるが、そんなものを後生大事に抱きしめて国家が滅んだんでは何にもならないよね。

特に左翼から右翼と称される一部の人には、過去であれ貶められることに耐え難き屈辱を感じる人がいるんでしょう。でもさ。それは多分、子々孫々が得るであろう太平の世のために耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ばなければならないと言うことに帰結する一つなんじゃないですか。だって負けたんだもん。

幸い日本は自衛の手段は認められている訳でしょう。更に今後、必要なら、あくまでも要件を満たす自衛の手段として今を越える戦力を保持することだってできるじゃない。それは民意、民選の国会・政府の問題ですよ。誰かのせいにすることなんてできない。無自覚な獅子身中の虫が居たとしても、それは同じさ。





日本が目指すべきって、過去を掘り返して相手の考えを自らの意図に従わせることじゃなくてさ。太平洋戦争に絡む批判を戦後の日本が辿った道を持って否定させることだと俺は思うよ。日本と言う国は多くの国から評価されている訳じゃん。それは戦後、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、万国の太平の世に寄与してきたからに他ならないじゃない。

国粋主義は良いよ。否定はしないけど、ベクトルは重要だよね。確かに過剰な要求であったり、過剰な批判であったり、それはあることでしょう。誰だって思想心情を含め自分を有利にしたいからね。それでもさ。それを見た第三者に「何を今更、太平洋戦争のことで批判しているんだ。日本は戦後、よくやって来たじゃないか。」と言わせるだけの国家になれば良いだけの話なんじゃないの。

敗戦当時の国民ってさ。幾多の困難を覚悟したんだと思うよ。だから高度な成長を遂げたんじゃないの。その覚悟は時とともに揺らぐものなのだろうけどさ。

まぁ、純粋な歴史研究を否定するものではない。それで定説が変わるなら、当然、良い訳さ。歴史研究って常に定説が覆されるものだろうからね。でも研究発表の場は確り選ばないと駄目さ。間違った方法を採れば国益を損ねる訳です。





政治思想・・・経済の極々単純化したロジック

2011-02-13 00:47:32 | 日記
政治思想の話から経済の話になって、もはやタイトルが破綻しているけどさ。まぁ、あのさ。俺はね。疎いんで、学者のようには行かないけど、でもね。単純に理解していることを言うとね。

賃金が低いならものが買えない。企業は賃金が低くても買ってもらうために商品価格を下げる。商品価格を下げれば、その分、社員に賃金を払えないんでしょ。つまり、社員に賃金を多く出せる構造を作らないと、デフレは解消しない。だから、賃金が安い労働者を前提にした構造を変えなければならないってなるじゃん。

所得が低い層ほど、買いたくても買えない状態にあって、更に収入に対して出費率が高いはずだから、所得の高い層に金を回すよりも所得の低い層に金を回した方が社会において効率的に金が回るようになる。

んで、IT産業とか言うけど、ネット内で自己完結するようなビジネスを伸ばしても、媒体は、より安い輸入品が主体になったりするので、国内の肉体労働者層と言うか、所得の低い層には必ずしも波及しないでしょう。また、輸出産業に期待できるかと言えば限界幅が小さい訳じゃないですか。

輸出産業なんて、ある程度の技術水準があって人件費の安い国が勝つような構造じゃん。つまり高度な成長を遂げた日本で輸出産業にばかり比重を置けば、何れにしても末端は、より低い賃金で働く労働者を欲するようになるはずですよ。確かに日本は輸出産業を抜きにしては駄目だが、それでも過度な依存はデフレを助長しますよね。

やっぱり国内向けの企業において学歴問わず若者層が多く雇用され、更に賃金が多く支払われる仕組みを作らないと日本は良くならないんじゃない。まぁ、金はどこからか沸いて来るものでもないだろうから、上から下に流すと言う方向性でしょう。

正規社員の身分が厚く保証された状態で不況に突入すれば当然、新規雇用は減る。実際問題を言えば、派遣がなければ失業者が今よりもっと増えていたかもしれませんよね。正規社員の保護を切り崩せなかったから、無理矢理に雇用を生み出す方法として派遣も認めようって事になったと言うのは理解できる。

まぁ、そもそも、どうして会社が若者を雇えないか。それは労働組合が正規社員の権利向上を訴えて来たことによって大企業にありがちな年功序列的に高コストを要する給与の高い年配層が保護され新規採用できなくなったと言うこともあるでしょう。

過度な保護制度のおかげで給与の高い年配層を抱える企業は若者を雇う余裕がない。そこで雇用を生み出す方法として派遣の規制緩和になったなんてね。給与の高い年配層を一人を解雇すれば数人の若者を雇用できるなんて言う論調は以前からあるでしょう。解雇まで行かなくても給与を下げれば、新規雇用に関して膠着した状態は緩和されて行くでしょうね。

同時に、「大企業に勤めれば安心。」みたいな状態も打破していかないと駄目でしょう。ほら、大卒者の新規採用ってミスマッチなんて言われているじゃん。大企業は募集は薄く、中小企業の募集は厚いってことなら、何に問題があるかだよね。やっぱり社会不安が根底にあるんでしょうよ。

例えば、以前書いたように制度的には安定財源を確保して基礎的年金を今より厚くし、一元化するとかでしょう。「公的年金は厚めのを一つ、後は個々で民間の保険会社などがやっている年金に掛けてくださいな。」ってところでしょうか。

企業年金とかありますから、特定の職業に長く勤めた方が有利だと言う前提は崩れないでしょうね。やはり不況を前提に、その特定を選んでしまう。それを考えるなら、どうでしょう。やっぱり底上げして全体の社会不安を解消すると言う方向性しかないんじゃないですか。中小企業に勤めても自己実現が可能なはずですから、問題は将来の金銭的安定確保だけでしょう。

多少の格差は仕方ないにしても、公的年金の個々は、できうる限り公平な制度を構築して、所得の低い層の誰でも将来、ある程度安定した生活が遅れる額を保証するところから始めるべきでしょうね。そうすれば収入を消費に転化できる率が上がるはずですから、ものが売れるようになるんじゃないですか。ものが売れればデフレは解消されるし、また、消費税もより多く確保できるのだから安定した財源になっていくでしょう。

でも、制度構築だけでは駄目で、企業の意識改革も必要だと思いますよ。まぁ、何れにしても少子高齢化と社会不安と消費離れがデフレを助長しているのなら、老後を保証して、更に、より所得の低い層が雇用されて、より多く金が回る仕組みを作る必要があると言うことに帰結するはず。ここでブルジュワジーの社会化の重要性が見えて来るんじゃないですか。

企業は株主にためにあるなんて言い出すから、内部留保を抱えざるを得ない状態になり、本来は消費を支えているはずの肉体的な労働者層に金が回らなくなった。それは結果的にデフレを助長することになる。

だったら、デフレを解消するために株主も含めてブルジュワジーには意識改革が必要で、「内部留保を増やさず末端を、より多く雇用して金を回すことが必要だ。」と言うことになるでしょう。それが引いては株主への配当金を増やすことにもなりますよね。

ある大企業で、肉体的な労働者層を、より多く雇用して、更に金が多く回れば、今まで賃金が低く買いたくても買えなかったものが買えるようになる。それは他の国内産業にも波及し始めるじゃないですか。他の国内産業でものが売れるようになり、その分を内部留保に回さず雇用や給与に転化して行けば、更に内需は伸びる。つまり逆のスパイラルが起きデフレは止まる。



デフレを止めるには、金を右から左に動かして儲ける類を伸ばしても駄目で、ネットの中で自己完結するような類を伸ばしても駄目で、収入に対して出費率が低く、金を溜め込みやすい富裕層を増やしても駄目。

より収入が消費に転化されやすいカスカスで所得の低い層に金を回すことが重要だと言うことになるでしょう。工場で働いているとか、建築業で働いているとか、飲食業で働いているとか、更に非正規雇用だとか、そう言うことろに、上から下に金を回るようにすればデフレは解消しますよ。







責任逃れだよね・・・

2011-02-11 00:25:58 | 日記




右翼の左翼批判に対して「今まで権力を握ったことなどないのだから、お門違いだ。」と言う訳だ。それはちょっと酷い。

今までの日本の権力者、まぁ政権を担ってきた連中って「同じて和せず。」でしょう。つまり事勿れ主義の小人の部類。それを利用して数ではなく大声と言う武器を使って圧力を掛け、主張を通して来たのが左翼な訳じゃん。それを解ってやってたんでしょう。「何の責任もありません。」と言われると違和感があるね。

んで、日本の左翼は今まで「同ぜず和せず。」だった。そりゃそうさ。革命、つまり根本変更が基本なんだろうからね。同ずる余地は全くなく、和する必要もない訳だ。


右翼だ、左翼だ、どうでも良いけど、「和して同ぜず。」になれは、ほら、問題の多くが解決するでしょう。自己正当化なんて大抵は正当じゃないと思っているからやるものだよね。






太平洋戦争

2011-02-10 12:13:12 | 日記


まぁ、太平洋戦争ですか。俺からすればさ。侵略かどうかなんてことよりも着目するべきは結果ですよね。

まぁ、日本が対先進国として行った戦争は侵略にはなり得ないなんてことはあるだろうけど、満州事変・日中戦争は見解が分かれるところだろうね。まぁ、俺には断定的に言うことはできません。更にさ。俺にとっちゃ定義なんてどうでも良くて肯定されようが否定されようが、「悲しいけど、これが戦争なのよね。」ってことで帰結する。

強いて言えば、結果的に「東アジアにおける利権争いを始めた。」「アメリカ・イギリス・オランダ・中国と利権で対立し、その延長として大規模国家間武力紛争に発展した。」「過程として対象国の非戦闘員の命も奪った。」

「民間人も含めて自国民の命を多く投じて尚、敗戦に至った。」「勝者や、それに類する存在が勝利によってもたらされた権利を行使した。」ってことじゃないですか。だとするとやっぱり「悲しいけど、これが戦争なのよね。」ってことになるじゃん。

事象における個々の評価はあるだろうが、戦争なんて酷いことの連続な訳でね。それでもさ。行為自体は如何に酷いことでも勝者になれば自らに都合の良い史観を作ることができるでしょう。

もし、奇跡が起きて大日本帝国が戦争に勝っていたなら、当然、パール判事のように敗戦側の立場も考慮する人は出てくるだろうが、それでもさ。戦勝国として事実を歪曲してでも都合の良いように敗戦国と、それに類する国を裁いていたでしょう。そして、それを当たり前として正しいと教育していたんじゃないですか。何れにしても、その程度だと思いますよ。



個人的思いを言えば基本として民間人の立場から見ているので、当時に思いをはせるにしても結果的に負ける戦争を指導した面々と、命令される側の戦闘員・非戦闘員を同一視できません。やっぱり加と被に分けざるを得ないし、被の側に傾倒して犠牲者に対する哀悼の範疇は出ません。

自存自衛だなんだかんだ戦争に至った訳だけど、他に手段がなかったかと言うことになれば、「あった。」と言う見解も多くある訳でね。つまり外交努力を尽くしたかってことに帰結する訳だけども、まぁ、どうだろう。それでもさ。戦争はやるなら負けては駄目だよ。先制攻撃を仕掛けて、更に多くの国民の命を犠牲にして尚、負けた。それに対して仕方ないなんて評価は妥当じゃない。

謀略に嵌められたってか。なに言ってんの。謀略なんてね。どこの国だってやってるんだろうから、上手くやれなかった方に問題があるんでしょうよ。んで、謀略を謀略として見抜けなかったことにも問題があるよね。諜報とかもやっているのに、まんまと乗せられたのなら指導者としての能力に欠けたってだけの話じゃん。

例え、「国民個々の命よりも国家を残すことが国益として重要だ。」なんて言ったとしても、負けたんでは、その前提すら崩れるでしょう。もし、負けることが予測できたのなら、それを断行することを国益とは言わない。如何なる手段を使っても戦争を回避するべきだった。逆に負けることが予測できない程度なら、指導者としての能力に欠けるってことだよね。結局、当時の指導者を擁護する要素なんてない。

国家とは国益を追い求めるべきもので、意地だの、誇りだの、名誉だの、そんなものを追求するべきではないのさ。それは昔から変わってないでしょう。

外交的能力に欠けるか、先を見通す能力に欠けるか、そもそも、それ以前の人間的資質の問題か、まぁ、何れにしても、可愛そうなのは、そんな指導者の元で勝つことを信じて死んでいった人たち。そして、当時の指導者が能力に欠けたが故に至った結果が、自虐として、また他国からの批判として今になっても影響しているじゃん。


まぁ、兵士について言うなら、「靖国で合おう。」とか「天皇陛下万歳。」とかもあっただろうけど、やっぱり、多くは家族に思いをはせ、より平和な世の中を望んで死んで行ったんじゃないですか。個々の内心までは実際、解らないけど、俺は、そう思う。その思いに答えることこそ重要なのだと思う訳です。それが彼らの死を犬死にしないための一番道だとね。国粋主義に陥るよりも何倍も重要だと個人的には思います。


話は脱線するけど、勝者と、それに類する側は勝利によってもたらされた権利を行使するでしょう。中には過剰で理不尽な要求もあるでしょうね。それに対しては応じる必要はないし、冷静に反論すれば良いだけの話なんですけど、やっぱり、相手の過剰な姿勢を利用して愛国心を煽り自らの思想実現を画策する人も出て来ます。

良いか悪いかは別にしてだけど、個人的には右翼だ、左翼だ、何れにしてもネガキャン張る奴に良い印象は得ませんね。印象操作で自らの思想を実現しても何れ歪みが生じる。その歪みに負の影響を受けるのは大抵が一般庶民ですよ。




まぁ、つまるところ太平洋戦争云々一連は、『戦争も手段』と言う前提があるかないかって話で基本は、単なる東アジアにおける利権争いでしょう。ほら、何や勝った方も負けた方も自国に対して国粋主義的に称える向きもあるようだけど、何れにしても聖戦の類じゃないよ。更に言えば、過去とは、そこから何を学び現在に生かすかが問われるのであって、単なる否定や肯定だけでは大した意味もないでしょう。

現在なら経済的繋がりや武力の均衡、また国際法における戦争の違法化、等々と言うシーリングがあるから、あくまでも実際の暴力を伴わない、対政府的な政治・外交上の謀略・権謀・術策に留まるだろうけど、「当時は、そうではなかった。」ってだけの話じゃないの。

俺にとっちゃ戦争は、受動的であれ、能動的であれ、あくまでも「国家が他国に対して自らの目的を達するために武力を行使した。」ってだけの話。だから過去よりも進んだはずの現在では違法と違法性阻却の概念を構築することが重要なんだと思う訳さ。










謀略・・・と言ってしまうと

2011-02-09 22:14:32 | 日記
最近、どうもネットなんてやっている暇なくてさ。でも、久々って言うか、ネット探訪してみました。ネタ拾いましたよ。陰謀論。



ネット探訪していて興味を、そそられる論調がありましてね。陰謀論とか言うのあるじゃん。有名ところで言えば、真珠湾攻撃陰謀論とか、9.11同時多発テロ陰謀論とか、この辺は実しやかに話されるけど、まだ説の範疇を出ていないよね。まぁ、ほら最近だと韓国の哨戒艦沈没事件とか、延坪島への砲撃とか、陰謀論は結構あったりする訳なんだけど、フリーメイソン陰謀論とか在日朝鮮韓国人陰謀論とか色々ある。

目に見えないだけで政治とかなんとか謀略・画策・権謀・術策、つまり、相手国政府を自らの望んでいる方向にもって行くための策、この辺はやってるでしょうから、疑いを持つこと自体は否定できない。満州鉄道爆破事件とか、トンキン湾事件とか、砂川事件とか、日本人拉致とか、在日米軍に対する密約とか・・・。当初、陰謀論の類だとか言われていたものが実際は、そうではなかったって言う例もある訳じゃん。

ただ、謀略の類は証明するのが難しい訳じゃないですか。だからこそ謀略として成立するのであってさ。



まぁ、批判・非難って、確りとした証拠に基づかないと単なる誹謗中傷な訳だよね。ほら、大相撲の八百長云々で週刊現代が敗訴したようになることだってある。でも実際は八百長はあったんだけどね。

真実はどこかにあるんだろうから、陰謀論を信じるのも構わないし、研究成果を発表するのも俺は構わない。でもさ。問題は何のためにやっているかだよね。唱えるのは良いんでしょう。そして真実を追究することも良いはずだ。ただ、陰謀論なんて揶揄される状態を前提にネガティブキャンペーンを張ったり相手を批判・非難しては、きっと駄目なんですよね。それをやれば逆に批判・非難の対象になもっても仕方ないってことですよ。

陰謀論なんて揶揄される程度の状態では批判・非難の種にはならんでしょう。陰謀論は、あくまでも陰謀論であって真実かどうかは現時点で解らないから、そう呼ばれる。疑わしきを罰するなんて前提ができたら、どうする訳。んなものは自分にも降り掛かって来る訳じゃない。つまりは自分自身が疑いだけで罰せられても文句は言えないってことじゃん。陰謀論なんて唱える側は得てして逆の立場になる可能性を孕んでいるでしょう。


まずは、相手が陰謀論を唱えて批判・非難して来た時の自らの反応を考えて見ることだね。多分、否定するでしょう。陰謀論なんて、そんな程度のものです。

まぁ、純粋に真実を追究するための研究はやってください。それは知る権利を行使する上で必要なことさ。んで見紛うなき事実が出てきて、陰謀を企てた側が認めざるを得ないような状態にまで持って行けたなら批判・非難の種にしても、ネガティブキャンペーンを張っても良いんじゃない。


政治思想・・・もはや、じゃぁねぇな

2011-02-07 14:19:36 | 日記



ん・・・。そりゃそうさ。竹中路線って、彼らは効果をアピールするけど、多分、長期的なものではなくて短期的。それと同時に俺みたいな底辺が景気の浮揚感を感じる前に看破される類のものだったんじゃないかなぁ。

日本って、今後、内需が拡大して行く要素ないじゃん。だって、少子高齢化で、一番不相応な消費をする若者が少なくなって行く訳でしょう。更に草っ食っちゃって、物質的欲望から解脱しそうな雰囲気じゃん。貯蓄に回す若者も増えているとか言うよね。アルマーニのスーツをきめて、GT乗って、ナンパに行くなんて言うのは一昔前の話さ。

現状の年金制度から言えば、減っても増えはしないんじゃない。まぁ、基本的に先が気になり始めれば将来を見据えて蓄えるだろうし、年金暮らしになれば、節約節約で消費は減退するしね。

若者がさ。どんどん増えて、更に見栄でも張ってさ、借金してでも不相応な消費をバンバン行うなら物価は上がって行くさろうけど、若者が減って行き、更にできるだけ安いって前提ができるなら、企業は買ってもらうため商品の価格を下げて行かざるを得ない。つまりデフレが起きる。

企業は商品価格を下げるに当たって、国内の下請け叩いて部品や材料の調達価格を下げるとか、リストラチャリングを行うとかやれば当然、消費する側の給料が下がる訳でね。給料が下がれば消費が低迷するでしょう。んで、企業は、また商品価格を下げようとするじゃん。

更に、定年間近のおっさん世代を守って、若者世代の雇用や給与増を渋ってる感もあるようだしね。結局、日本はデフレスパイラルに陥る。

んで、内需が拡大しない以上、日本は外需に頼らなければならないんだろうけど、輸出するにも人件費が高くなっちまった日本では限界幅が小さい訳でね。

自由を突き詰めれば、往々にして社会的強者に有利な環境になるじゃん。んで、それを社会的不公正として規制を敷き是正する訳でしょう。規制緩和って、つまり強者に有利になる訳じゃない。だとすると大抵、社会の底辺が煽りを食うってことでしょう。

非正規社員規制緩和とかって安い労働力を使って景気を浮揚させようとすれば、その後、安い労働力は、いつまでたっても景気浮揚の恩恵に預かれない。

だってさ。安い労働力が景気浮揚の恩恵に預かるってことは、つまり賃金が上がるってことでしょう。賃金が上がれば安い労働力ではなくなるのだから景気浮揚の前提が崩れる訳じゃん。安い労働力によって支えられる社会構造を作るなら、安い労働力はずっと安い労働力でいてもらわなければならないよね。

賃金が上がらなければ消費も伸びない。安い労働力に位置する人たちって高所得者層のように意図して消費を抑えている感じと違って収入が低くカスカスで買えない人が多い訳でしょう。結局、必要性や購入欲があるのに収入の低さから買えないんだよね。

だとするとさ。金を回して、より顕著に消費に転化されるのは高所得者層ではなくて低所得者層な訳じゃん。つまり、安い労働力で景気を浮揚させようと言う行為は内需を疲弊させる行為に等しいってことになる

安い労働力で景気を浮揚させるって前提なら、格差は広がっても是正されることはない。それで良いと言うのなら、それでも良いだろうけど、格差社会云々と批判が続出したのだから日本人は、それを望まなかった。際限ない自由よりも、やや自由とやや平等を選んだのが日本人でしょう。結局、バランスの問題。

「じゃぁ、どうすれば良い。」って話になるんだろうけど、少子高齢化を是正するって言っても時間がかかるしね。まずは輸出か・・・。

より技術力の高い製品を作るって言うのも一つだろうけど、それって人件費・物価から言っても価格的に高いと言うのが前提でしょう。そんなもの日本を根本から支えられるほど買ってくれる国ってどこな訳。欧米は基本として不況じゃない。また、物価の安い新興国で売れるのって、つまり安い製品じゃないの。

設備投資に重点をおいて工業化を進展させ、輸出生産量をライバルに成り得る国よりも上げるとかか。ライバル国は1000人で1000個生産できるのに対して、日本は100人で同じ量を生産できれば、人件費は十分の一で済むからね。物価格差が十倍程度なら、ここで勝負ができてくる訳だけど、まぁ、野放図に技術を流出させたからね。これも難しいんだろうなぁ。

当然、輸出産業を強化することは日本にとって最重要ではあるだろうけど、それだけでは多分、限界点が低い。やっぱり、内需に目を向けるしかないんでしょう。内需に目を向けるなら、まず、老後の安定を制度的に保証するところから始めないと駄目だろうなぁ。転ばぬ先の杖で社会的不安は消費を低迷させる。

だとすると特定の職業が制度的に優遇される公的年金制度は止めて一元化、誰でも一律に、ある年齢に達すれば生活する上で最低限が保証される程度の年金がもらえると言う前提が必要な訳か。より裕福な老後を送りたい人は民間の年金に掛けると言う方向性だろうね。

んで、低所得者層ほど現状の生活における出費は少ないはずだから、老後の年金においても、より少ない額で現状を維持できるでしょう。つまり、高所得者層と比べれば、より低い金額で、より安心を得られるはず。老後の安心が得られれば貯蓄に回す分を消費に回すことに躊躇を伴わなくなるんじゃない。

今の年金制度を止めるとして財源はどうしよう。やっぱり消費税か。だとすると、国民年金や、その他、公的年金分が浮くとして、それでも低所得者層には生活必需品分を還付する形と採らないと消費が落ちるだろうなぁ。消費が落ちればデフレになる。より所得に対して出費比率が高いのが低所得者層だからね。

んで、60までがんばれば最低限の生活が保証される年金が出ると言う状態ができたら、次は若者層と低所得者層に金が回るようにするってか。制度的には雇用調整金を出し、雇用を安定させ、更に、まずは非正規社員の最低賃金を上げるところからでしょうね。

収入が低くて買えない層と違って高所得者層は余分に蓄えるんじゃないの。所得に対して出費比率が高い低所得者層を底上げしないと賃金が消費に転化されない。ここで消費が拡大すれば正規社員の給与も引っ張り上げられるじゃないですか。

正規社員の給与が引っ張り上げられれば、更に消費は拡大するでしょう。内需が拡大すれば、より価格が高いものも売れるようになる訳だから。つまりデフレは止まる。


まぁ、消費税増税において還付制度を設ければ低所得者層の消費の落ちは抑制できるかも知れないけど、高所得者層の消費は多分落ちるだろうなぁ。

更に高所得者層ほど現状の生活を維持するには、より多くを蓄えるか、民間の年金に回す必要が出てくるからね。それでも老後において現状の水準を維持する形で生活するなら蓄えを切り崩して消費するだろうし、民間の年金に対する掛け金も保険会社の社員の給与として、また老後の消費として行く行くは消化されて行くんじゃない。

後は低所得者層と若者層の消費拡大の影響が出てくれば、高所得者層にも波及するはずだから、行く行くは高所得者層の消費も安定してくるよね。そして消費税も安定した財源になって行く。

今の年金制度を止め全額消費税にすれば、現在の国民年金や、正規社員における、その他、公的年金分が引かれなくなる訳だから、その分の収入は増える訳でしょう。結局、財源を全額消費税にしても、還付制度も含めて、より低所得者層ほど行って来てトントンなんじゃない。



まぁ、少子高齢化が問題なら保育などの制度を拡充し、女性が、より働きやすい環境を整えるのも一つだろうね。例えば共働きなら、その分、賃金が増えるのだから、老後の制度的保証が確りしている限り、増えた分は消費に転化されるでしょう。

 

こんなところでどう。ん・・・。社民主義的な古い論調ではあるけどね。だって新自由主義派はさ。「もんくを言うなら代替案を出せ。」って言うのが常套句だから、ひねり出してみたけど経済に疎い俺が出した答えだから多分に穴だらけだよね・・・。勘弁してください。