まぁ、そろそろ着地点を見つけたいよね。多分一番良いのは韓国と北朝鮮が講和し、米国が北朝鮮への不可侵を確約する替わりに核兵器の廃棄。更に法的根拠付加して中国軍と北朝鮮軍のシェアリングと中国による北朝鮮の核の管理と言う方向性だろうなぁ。つまり北朝鮮は中国の核の傘に入る訳だ。
韓国にしても安易な統一よりは大人しい北朝鮮が存在してくれている感じの方が良いんじゃない。中国にしても緩衝地帯は残る訳だから、安心な訳だ。米国にしても後始末が簡単だしね。北朝鮮に至っては金体制が保証される。一番好ましい形でしょう。
餌について言えば、内的崩壊は「勝手にしろ。」だけど、米国が担保する外的要素での金体制の保証と〇〇兆に達するヒモなしの莫大な金銭的援助だよね。後は中国と北朝鮮の軍事的シェアリングが実現すれば、脅威としての度合いはメッチャ落ちるでしょう。
まぁ、太陽政策でも効果はあるだろうけど、でも、やるなら、数十兆円を注ぎ込んで韓国程度の国に育て上げる必要があるでしょうね。そこまでやらないと経済的抑止力が効いて来ない。北朝鮮が「腹が減った。」と言うから飯を食わせる程度では全然駄目です。溢れるほどの支援とその使い道が確りしていないと意味がない。
ただ、人件費が極端に安いでしょうから、教育とインフラ整備を確り進めれば数年で世界の工場になるかもしれませんよね。レアメタルの埋蔵量も相当なものらしいしさ。一端軌道に乗れば経済的な成長は早いですよ。
拉致問題はどうするかなぁ・・・。上記したようなことが実現するまで待てないでしょう。
ん、経済制裁って準戦争行為とも言われるんですよ。戦争を有利に進めるために予めの経済制裁で敵性を弱らせると言う意味。更に追い詰めて暴発を誘い自衛権行使の正当根拠を得るってと言う意味もあるんですけど、つまり圧力の最後は暴発で全面戦争ですよね。
イラクやアフガンで民間人は何人死にましたか。戦争になれば拉致被害者が空爆などに巻き込まれる可能性も高いでしょう。更に最悪の事態としては北朝鮮による証拠隠滅の恐れもあるはずです。
「じゃぁ、特殊部隊で救出作戦をすれば良い。」なんてことになるかもしれないが、日本国としての法的根拠と軍備も曖昧だし、更に居場所も特定できている訳でもないんでしょう。その中で北朝鮮の武力的抵抗を掻い潜り戦争に乗じて全てを救出することは不可能と言って良いほど困難を極めるでしょうね。
圧力を否定はしないが、圧力の目的が重要なんですよ。圧力が最終的に負に繋がるなら、やはり、採るべきは対話に繋げるための圧力です。「圧力だけでは駄目だ。対話の道を模索しないと先には進めない。」そう言うことですよね。
更に対話について言うなら日本独自で外交チャンネルを切り開くべきでしょう。俺達にとっては拉致問題は重要な要素ですよ。それを核問題に絡められ御座なりにされる訳には行かない。だからと言って核問題と同時に話し合われることのみに頼り切っているのでは日本の主体性はない訳です。
極端な話をすれば、例えば、外交上の問題として拉致被害者の救出を優先すれば核問題の解決を遅らせることになるとしますよ。日本はどちらを採るべきですか。
拉致問題の解決に関し、対話に有効性があると判明して、その先にあるのが利害調整だとしたら、当然、日本は独自の支援を前提に話しを進めなければならないくなるでしょう。つまり圧力に逆行することになるんです。
拉致問題解決が核問題解決に逆行するなら全体の利益のため自国民を諦めますか。逆に核問題解決を否定しますか。どちらも駄目でしょう。だから固有性の強い拉致問題に関しては「核問題は別のステージでやっても全然大丈夫。」と言えるだけの独自の路線を見つけるべきなんだ。
米国には米国の国益があるし、その他も同じ、国家の基本は「自分の身は自分で守る。」です。頼りきっていること自体がおかしいんですよ。日本は独立国家なのだから国家としての芯を確り持つべきです。
拉致問題とは「拉致被害者を取り戻す。」と言う話しですよね。一部の右派は懲罰と考えている人もいるようですが、そんな話ではない。
懲罰の話しなら「拉致被害者を取り戻す。」とは必ずしも一致しません。懲罰とは【悪い行為に対して戒めるために罰を与える】ことです。従って対話なんて一切しては駄目。やるべきは、あくまでも制裁。
懲罰とは対話を完全否定するものですよね。つまり交渉は一切成り立たない考えです。あの米国でさえ相手に対して完全には物理的強制力を行使できない現状を鑑みた上で「懲罰を優先するべき。」と考えている人にはハッキリ言って一線を感じます。
現状を見る限り北朝鮮は追詰められている。次期トップがリビアのカダフィ大佐のように自由な精神を持っているなら話は別だが、現時点で金一家が折れるとはとても思えない。折れないと言うことは最後の暴発もあり得ると言うことですよね。更に拉致問題に関しては時間がない訳でしょう。
現状を鑑みれば俺はあくまでも交渉が最重要だと思っています。拉致被害者を取り戻すための交渉なら人の命の問題です。小泉訪朝を「〇兆円も使った。」などと批判する人もいるが、確かに限度はあると思う、それでも全ての拉致被害者を取り戻せるなら金額の問題は二の次でしょう。
圧力が弱まるかについては、人参をぶら下げ外交的アプローチをかけたとしても実際に人参を与えなければ圧力が弱まる訳ではないですよね。相手が乗って来て初めて交渉が成立する訳で、そこで極少量の人参を与え「もっと欲しければ〇〇が必要だ。」と言う条件を伝える。
少量の人参など空腹には焼け石に水なのだから、本当に空腹だとすれば、また必ずこちら側のアプローチに乗って来ますよ。道がそれしかないならね。
でも単なる太陽政策では駄目なんだ。あくまでも「やってくれるなら褒美を上げる。」と言うスタンスで重要なのは量です。一度に必要な量を与えるのではなく小さい要求を重ねて行く、直ぐに空腹になるよう極々細かく何回にも別けて小出しにして徐々に変化させて行くことが必要。
更に頑張った、ご褒美として大きな人参を後ろにぶら下げておく、「僕の要求に全て答えてくれたら最終的には人参を作る方法と農場とクワをあげるよ。」とかね。それは見せるだけで最後まであげません。こんなことは俺が言わなくても誰でも解ることだろうけどさ。
拉致問題の解決って何?。結局、最終的には日本側から調査団を送り込み詳細に調査しない限り完全解決にはならないよね。そうするためには何が必要か。「既に解決した。」と公式に言っている北朝鮮が現時点で日本側の調査団を受け入れるとはとても思えない。
ただし、砲撃を見ても、そうだけど、北朝鮮が弱っているのは間違いないでしょう。今なら水面下で人参ぶら下げおびき出してガンガンとコンタクトをとり、良い方向に繋げられるんじゃないですか。金正日氏は近い将来に政権の座から降りる、そして、その時が行動を起こすチャンスですよね。
北朝鮮では処刑された軍人もいるでしょうから、そう言った人物を「既に亡くなった拉致事件の責任者。」と言う体で人身御供とし、責任を全て負わせると言った形での免責と過去の不孝な出来事に対する『対韓』に匹敵するような規模の金銭的支援を上手く使い調査団を受け入れさせるんですよ。そう言ったことしかないでしょう。
日本側からは調査団受け入れの替わりに責任の追及は行わないと言う確約が必要でしょうけど、それでも成功すれば拉致問題に関して前進はできるんじゃないですか。こんなことをやるには少なくとも工作が必要な訳でしょう。早いなら早い方が良い訳ですよ。
問題を解決するのにAmnestyが必要な場合もあるでしょう。それを許さない論調が問題を複雑化させる面もあると思いますよ。Xdayに如何に上手く立ち回るか、それは今からの下準備がものを言うでしょうね。