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《続》文在寅の発言。菅官房長官は菅長官「韓国の責任転嫁は極めて遺憾」と言うが - tontonjyoのブログ【tontonjyoのブログの続きの続き】
請求権協定に於いて、「完璧な合違して無かったのが問題だ!!」なんて言うのは流石にベキ論ですね。
今の対立は成るべくして成ったんです。
朝鮮戦争が休戦した状況下、朴正煕が軍事クーデターで政権を取らなければ合意すら出来なかったでしょう。日韓基本条約と諸協定は朝鮮戦争で疲弊した韓国を復興させると言う目的が有ったから成せたようにしか思えない。
日韓基本条約と諸協定の制定過程を見ると、佐藤栄作で合意に至ったのは池田勇人と朴正煕の利害が一致した結果ですよね。
朴正煕の経歴に危険を感じたアメリカは当初、彼の軍事クーデターを承認しなかったが、池田勇人が日韓国交回復に朴正煕の人脈が使えると考えた結果、アメリカに働きかけて承認を取り付けてる。つまり、こんな思惑の結果なら玉虫色も当然でしょう。
互いに妥協、互譲した節が有るから、恐らく、自国の国益を鑑みつつも、互いの利害を摺り合わせて行った結果、今現在の日韓の対立を許すような微妙な合意に成ったとしか思えないんです。
ただ、やはり国益は重視で、どうも当時、相当な外交合戦があったようなんです。
基本構造は、韓国側が無条件で保証される戦勝国と同等に扱われる事を求めたのに対し、日本側は米英の見解通り戦争中は日本に施政権が有り、その敗戦と共に開放された物だから戦勝国とは扱わないとした。
例えば日本側が個人請求を受けると言ったのは、韓国政府側が根拠を示す事は出来ないと踏んで敢えて自分達が支払うと言ったようです。証拠論争を作って抑え込み韓国側に請求権を放棄させる狙いが有ったと言われる。そして敗戦国としての謝罪を含まない「経済協力」での決着を図ろうとした。こうなると自国の名誉を守れ、無条件の謝罪をしなくて済む。
対して朴正煕は当時、個人請求権は相殺が前提だから別の呼称を求めたとも言われてる、どうしても韓国は戦勝国の一員として扱われたかったようですね。その折衝の中での外交合戦の結果、問題を半分黙認して玉虫色になり、今の対立に繋がったようです。それでも佐藤栄作で日韓基本条約と、諸協定に繋がった。
朴正煕による軍事クーデターの目的は朝鮮戦争の復興が一向に進まなかった事だし、池田勇人は日韓の国交回復を目指していた。ここで利害関係が一致し、だから互いに妥協し、決定的な対立は棚上げして不完全なまま合違に至ったんでしょう。その結果、佐藤栄作で日韓基本条約と、諸協定に漕ぎ着け、朴正煕は漢江の奇跡を成し遂げた。
だから、曖昧で付け入る隙が多くなったんですよ。今回の件は成るべくして成ったんですよね。
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