3日ぶりの超入門ですが、その前に昨日のコメントに返答を。
おっしゃるとおりですね。 共産主義者もグローバル・スタンダードかぶれの自由主義者も、共に国家や民族、さらに宗教、文化といった価値観を否定(あるいは非常に軽視)します。 その点で中共とグローバル・スタンダードかぶれの経団連、反日左翼の三者は親和性が高いのだと思います。
金融業の分業の狭さは、業界内部でも突出している。 GDP一人当たりの平均値が製造業より高くても、GDPを押し上げているのは、ごくごく一部の超高級取り、頭取、取締役、やり手のトレーダーだけである。 とくにアメリカでは、新人社員の何百倍、何千倍もの桁違いの収入を稼いでいる彼らが、GDPを上げているだけだ。 金融業の事務仕事は、コンピューター化とマニュアル化が容易だから、一般の事務、営業職は他の産業よりも安いくらいである。
ベラボーな所得を得ている彼らは、『才能と努力の成果だから当然だ』とおっしゃるが、はたしてそうだろうか。
優秀なトレーダーは、一人で数千万、数億円稼ぐことも珍しくない。 しかも、タイミングが良ければ、ごくごく短時間、わずか数分でも十分可能である。
しかし、『才能と努力の成果だ』という彼らが、別の産業でも同じような成果を上げられるだろうか。 超天才でも、一人で数千万、数億円の家を建築することは絶対に不可能である。 数分どころか数年かけても一人では厳しいだろう。
彼らの途方もない収入は、才能や努力もあるが、それ以上に金融産業が持っている特殊性に負うところが大きい。 とくに、貨々交換の完全自由化が、ごく一握りの人間に、平均所得の何千倍ものカネを稼げる博打のチャンスを与えただけなのだ。
以上は収入面での格差だが、実は、高度消費社会には、消費面でも格差を広げる特性が隠されている。
今日も読了ありがとうございました。 おやすみなさい。
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