永崎士道の建設業徒然なるままに、時々国防とグルメも

主に建設業の話題を書きたい。
私自身建設会社の社長だったので、
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『数量化』という名のヴァーチャル(その3)

2012-10-15 | 超入門経済学

なぜ、変化率を計算する微分法が重要なのか。 それは、自然の力をきめ細かく測定計算し、機械的にコントロールすることを可能にしたからである。

18世紀以降、産業革命を支えた技術は、機械工学と熱力学である。 機械工学はその名の通り機械を生み、熱力学はそれを動かす動力を提供した。 この二つの組み合わせによって、人力や家畜に負っていた17世紀までとは、比較を絶する生産力を人類は手にすることになった。

紡績機械は、機織り機の数百倍もの衣料品を生産し、水蒸気船、次いで鉄道、20世紀に入ってからは自動車が発明され、人間の移動スピード、輸送力は中世の数千倍、数万倍にも達することになる。 これらはすべて、機械工学と熱力学の結合によって可能になったのである。

ところで、ニュートンの第二法則、運動方程式は次のように書かれる。 F = m × a (F;力、m;質量、a;加速度)。

力は、モノの重さに加速度を掛けて計算される。 つまり、モノの重さと加速度が分かれば、力を計算できる。 加速度を直接精密に計測することは、20世紀に入るまで難しかった。 しかし、速度の計算は古代から行われていた。 加速度は速度の変化率として求められるから、微分法があれば計算で求めることが可能である。 微分法の発明によって、動く物体が持つ力を正確に計算できるようになった。

今日も読了ありがとうございました。 おやすみなさい。


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