神仏の存在をまじめに主張すれば、『 ちょっと危ない人? 』と思われるのが、今の日本です。
もともと日本人は宗教に寛容というか、いい加減です。 仏教が入ってくれば神仏習合の理屈を作りだし、用明天皇が仏教に改宗した時も、たいした騒ぎも起きませんでした。 国王のカトリックからプロテスタンへの改宗騒ぎで30年も戦争していたヨーロッパに比べると、本当に超々リベラルな国です(しかも、用明天皇の改宗は6世紀、30年戦争は17世紀のことです)。 現在でも、12月24日にクリスマスを祝い、1週間後には初詣に行き、1ヶ月後には節分、さらに1ヶ月後にはバレンタインです。
ところが戦前、国家神道がこの寛容さを排除した時期がありました。 それで勝てばよかったのですが、敗戦の反動として、宗教軽視の風潮がさらに強くなったのです。
しかも、高学歴者ほど宗教否定の傾向は顕著です。 なぜでしょうか。 『 IQが高い人は非科学的な宗教、迷信などには騙されない 』という考えが、一般的かもしれません。
しかし、欧米では、一流大卒業者ほどキリスト教への信仰が深く、日本のように、『 私は無神論者だ 』などと公言したら、だれからも信用されなくなるといわれます。
改めて書きますが、先祖供養等、神頼みの効能は間違いなくあります(今回の手術でも確信しました)。
『 じゃーなんで戦争に負けたんだ 』という突っ込みも来そうですが、宗教も万能ではないからです。
さらに、昭和天皇が祈願する神様を間違えたのも原因でしょう。 陛下が戦勝祈願したのは伊勢神宮ですが、伊勢は平和の神様で、戦いの神様は長野県の諏訪大社です。 昭和天皇独白録によると、陛下自身もずいぶんきにやんていたそうです。
また、アメリカ合衆国議事堂の北西約5キロの所には、ワシントン大聖堂という国立の教会があります。 そして戦争が始まると、議員たちは超党派で戦勝祈願に参拝しています。 政教分離に違反するんじゃない?と思った人は、政教分離の本当の意味が分かっていませんね。 参考までに『 『神秘の法』と日本人の宗教感(その1) 』。
話がそれてしまいましたが、今日はここまでにします。
読了ありがとうございました。 おやすみなさい。
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