山中教授のノーベル賞受賞は本当に明るい嬉しい話しだ。 とくに、口々に唱える『感謝』の気持ち、両親、恩師、先輩同僚後輩は当然としても、日本の政府当局、国家に対してここまで明言したのには驚いた。 とにかく、この間のオリンピックのメダリストたちもそうだが、大成功する人たちの基本に『感謝』があるのは間違いない。 前回『非常に残念だ!』書いたように、大成功はもちろん、中成功するためにも第三者の積極的な協力、援助が絶対に必要だからだ。
しかし、小成功までなら、必ずしも『感謝』は必要ない、というのが私の考えだ。 つまり、小成功までも届いていない人たちにとってである。 適切な言葉ではないかもしれないが便宜的に、非成功の人々と呼ぶことにする。
非成功の世界には、ねたみ、憎しみなどのマイナス感情が蔓延している。 そんな中で感謝の気持ちだけを持っていても、シロアリや餓鬼たちに食い物にされる。
大学院卒の本当に人のよい社長専務兄弟がいたが、親が創業した会社は銀行に乗っ取られ、はじき出された先の子会社は、下請け会社に騙されて倒産してしまった。 甘ちゃんと言えばそれまでだが、私が知る限り、土建屋の中では最も高学歴(兄が博士、弟が修士)で、人間的にも信用のできる立派な人たちだった。
騙した方の社長も知っているが、『学校でずいぶん勉強したのにバカだったな。いや、バカだから勉強してたのか。だけど、まだまだ勉強不足だったな』と酒を飲みながら笑っていた。 しかし、その社長も従業員に騙されて会社倒産、自己破産した。 これが、非成功世界である。
『程度と場合分け』を強調する趣旨が、お分かりいただけただろうか。
今日も読了ありがとうございました。 おやすみなさい。
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