自民大勝後、日経平均は結構な押し目がついている。 7月23日、14,800円あった株価は下落の一途。 今日は13,600円まで下げた。
最大の原因は、消費増税期待による円高である。 選挙前は慎重だった閣僚たちも、勝ったとたん、『 増税容認発言 』を繰り返すようになった。 官報メディアも増税を既定路線のように報道している。 すると、100円を超えていた為替レートは96円まで上げ、一方、国債の長期金利は0.7%台まで下げてきた。
なぜ、消費増税期待で円高・金利低下になるのか。
増税は、民間にあるマネーを国庫に回収する。 つまり、アベノミクスで増えたマネーを再び国が吸収する。 市場の円の量が減るから希少価値が上がる。 ⇒ 円高になる。
言うまでもなく、円高は株価を下げる。 さらに、『 融通手形ならぬ融通国債の怪(その1) 』、『 融通手形ならぬ融通国債の怪(その2) 』で書いたように、株価下落と金利低下が連動するようになってきた。
日本の役人にとって、『 デフレは天国、インフレは地獄 』である。 彼らの本音は、何としてもデフレに戻したい。 IMFも増税を要求しているが、財務省から天上がったOB達が手を回しているだけ。 さらに、円高は諸外国にも都合がいいから反対する理由もない。
『 財政赤字を減らすために増税が必要 』なんて、オレオレ詐欺みたいなもの。 社会保障費を半減しない限り、焼け石に水。 税金で喰ってる連中(制度強者)を守るだけでおしまいだ。
消費税率を3から5%に上げたときも、直後は税収が増えたがすぐに減り、まったくの失策だった。 ところが、官報メディアは国民に事実を知らせないから、経済書を月に数十冊も読む自分みたいな暇人しか分からない。 無念。
今日も読了ありがとうございました。 おやすみなさい。
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