大塚でつぶやく

北大塚にある、とあるおでん屋で働く夫を観察する妻のブログです。立ち上げは夫だったはず・・・・ですが・・・

エマダツィ

2007-06-28 18:39:49 | 料理

6月26日未明。

夕食後すぐに寝ていた店長は眠れなくなって起き出して、カレー本(レヌ・アロラさん著『私のインド料理』)を開いていた。

突然、

「久しぶりにエマダツィ食いたいなー。」

えっ?あんな危険なものを?・・・・・いや、だいたいそれカレーじゃないし。

「ちょっと、買い物いってくる。何買ったらいいか教えて」

本気?今、4時だよ。

「バスマティ炊いといえぇぇ・・・・(自転車で遠ざかる)」

まじですかーーーーーっ!?

エマダツィというのは、私がブータンに10日ほど滞在したときに覚えた料理です。なぜたった10日で憶えたかって、向こうで毎日毎日食べたから。ブータン人って、本当に毎日食べているんじゃなかろうか。
なぜに危険かというと、エマ(青唐辛子)と少量の玉ねぎとトマトを、ダツィ(チーズ)で煮込むというちょっと日本人には信じられない料理だから。辛さはそれなりに調節できるとはいえ、やっぱり唐辛子が主体なので、辛い。カライものがだめな人は、かの国において文字通り辛い思いをすることになる。好きな人は、エマダツィ食べながらナマの青唐辛子を齧ったりする。

しかし、日本に帰ってきて何人かに作ったけど、何の抵抗もなく「美味い!」って言った人は少ないよ。一回、ちょっと辛めに作って持っていった店長が、周囲の人に食べさせまくったことがある。テルさんは「辛い!ぅ、まいような気もするけど辛い!!からい~~」って汗噴き出してたし、哲さんなんか「なんすかこれぇ!?何のつもりなんすか!?」ってマジギレしてしまった。

それを明け方4時にねぇ・・・・・「明け方のモツ鍋」の比じゃないよ、あなた。

店長はあっという間に材料を買い揃えてきたので、しかたなく、作る。
材料はあるものなんでもいれれば良いのですが、純粋に貧しいエマダツィにした。
トマト    小1
チリ     (品質があまりよくなかったか辛くなかったので)11こ
たまねぎ  1/4~小半分
チーズ   雪印6Pチーズとカマンベールミックスの6Pチーズ一個ずつ
塩      少々
水      1カップくらい

さらさらのチーズスープというかんじになります。これをバスマティ米にかけて食べるのです。きのこを唐辛子と同量いれるとシャモ(きのこ)・ダツィになります。
あ、今回は茄子入れたんだった
インド産バスマティ米(湯取り方式で)

「うん、ウマイ!やー、これ食べたら寝られそう」 ←なんで???
って、店長、食べながら汗、汗が・・・・!!すごい。写真撮ろうかとおもいましたがあまりにあまりなのでやめました。私も食べ終わる頃には額に汗をかきましたが、このときの店長はもう、食べはじめからダラダラ、ぽたぽた、Tシャツがぐっしょりで着替えが必要なほど。

 

「オレ、毎晩エマダツィ食べたらカプサイシン効果で痩せるかなぁ?」

 

・・・・・・・・・・・・

うーん、そんだけ量食べたらどうだか・・・・・

エマダツィ、体験してみたい方、面白いのでぜひ!

 

 


また小枝を・・・・

2007-06-27 17:55:36 | おでん屋での日常

6月20日。

そろそろヒマヒマになってきたおでん屋にまたお通しチェック隊潜入。

本日のお通し
3点盛り合わせ
・砂肝のコンフィ←隠れた定番
・姫竹の粕味噌煮
・ゆば刺しもん家風←つまり塩昆布+油を豆腐にのっける「変わった奴」の変形
別皿(右)
・マグロづけ焼き

いーですねいーですねー

おまけに、「20時までのお客様にサービスです」と、エビスの250ml缶とグラスが。

いーですねいーですねー

でも、体調がすぐれない。
できるだけ軽いお酒がいいんだけど、あまりそういうのなさそうだし。
大好きな七本槍なのに、美味しいのに、どうにも盃が干せない。

 

・・・・ところで。
お店に入ったときから非常に気になるコレはなんですか?
←空き瓶に店名ラベル
KD王子曰く
「それは隊長としさんのです」。
(すっかり『隊長』という昔のニックネームが復活している・・・)

さらに成分表を細かくみると・・・

原材料名/米・米麹・真心・優しさ・おでん
満足歩合 120%
開店年月 04・9

わははははっ、なんじゃこりゃ?←つかささん風

全く、先日のとし銀千円札といい、ご予約札といい、こういう小技が得意な御仁じゃ。
元になったラベルはレイアウトからして本丸なんだろうなー。

さらに瓶の裏は、おでん屋オススメ主力酒のメニューになっている。

なーるほど。

と、そこへおなじみ哲さんがやってきて、「トシさん、お願いがあります!」「このラベル、本店のもつくってください!」

トシ房、「え~~~~~~。
これだって相当面倒くさかったんだよ~~~」

って、アンタ・・・・でも、結局こういうの、好きでないとできないでしょ。

オモシロいもの大好き、店長。
サプライズ小技大好き、店長。

結婚したとて、たまにはおでん屋にのぞきにいかないと気がすまないのは、こういうネタさがしにもなるからです。

でも、仕事終わってふらっと入った居酒屋で、こんな変な小技がしかけてあったらちょっと楽しくなりませんか?


夏至

2007-06-23 04:36:14 | おでん屋の外での日常
夏至。陽が最も長くなるといわれるが日没自体が遅くなるのはずっとさき。

私は、この時期のたそがれどきが好きだ。
色移りしてあせてゆく紫陽花、それとわかるような芳香を放つくちなし、どれもがコントラストの強い昼間の鮮烈な光より、夕闇に溶けそうな瞬間がとてもすてきだと思う。

夏至・・・っていえば思い出す。
「100万人のキャンドルナイト。」

エコプロモーションとして成功した部類だとは思うけれど、普通だと、その時間は間違いなく働いている。自宅の電機といえばテレビの待機電力(うちにはそれすらない)、冷蔵庫、あと家族がしらないうちに使っているエアコン・・・?
やらないよりはやるほうがましですね。
私のだんなさまの協力にもなりますし。

ついでにいうと、20日は姉の誕生日だったのですが。。。。。

そんなけぶり全くなし頑張りまくっているようでした。
お母さんが自分の誕生日を祝ってもらえるまで、まだ少しかかるのでしょう。

ネズミ日記

2007-06-19 03:57:26 | いきものよもやま話

彼女らも随分大きくなって、成体になりました。相変わらず、金網でもなんでも齧っていないとストレスが溜まるらしく、「一日一個のペーパー芯」を目標に与えています。(ちなみに一個分解するのに30分かかりません)

もう、可愛くて可愛くて。

食べてしまいたいくらい(実際、中国の留学生で乾燥地帯の畑ネズミを開きにして乾して食べるって写真をみせてもらったけどそれとは違う)、毎日ほおずりしたいくらい。あの、ヒクヒクドキドキした心音と体温がたまらない。生まれたときから手乗りで育てられたせいか、人の手に載せられてもさほどストレスを感じていないらしいとわかったこのごろ、ほぼ毎日少しずつ掌に載せています。
←モモ

落ち着きもなく騒々しいネズミでしかない彼女らがこんなにいとしく感じるとは。

現在、モモ59~61g、シロ60~63g。何分台所用の5g刻みの秤しかないので推定ですが、シロのほうがずっと大きく感じていた私は、色にだまされていたのだなと思う。
もうね・・・親バカ飼い主バカです、はい。私が帰って声をかけると出てくるんですよ~。ネズミだけど可愛いよぅ。
店長も娘たちにメロメロ(古い?

最近、給水器を購入。最初 水道水を入れていたが、ほとんど口をつけないし、プラの臭いと日光が当たったあとの水道水の味を自分自身思い直してミネラルウォーターにしたら、頻繁に飲むようになった。やっぱり、もとが成城学園のお嬢達・・・・

←寝ぼけながら水を飲む

だが、よく観察すると水を飲むというより「齧ってる」感が強い。飲み口がステンレス製のを選んで正解。

水より齧るのが目的?

近頃、性成熟したせいなのか、やけにシロがモモを追い回したり取っ組み合いのじゃれ合いが多いので、「もしかしてシロは雄だったり?」と思って確かめましたが、両方ともメスでした。
そりゃ、雌雄ならもう仔ネズミ産まれてますわな。ほっ。
シロはメスでした。ちなみにこのつかみ方は訓練によるもので、モモはこのつかみ方させてくれません。性格にもよります。
モモもメス!


ときどき、こうやって散歩させるわけですが、最近わかったのは、フンは不随意排泄ですが尿は随意らしく、外にでているときは尿はしません。スナネズミはそもそもフンがほとんど水分を含んでおらず、尿も少ししかしないので、ちょっと散歩させるときならフンの始末と手洗い・洗濯を慣行すれば良いらしいです。

以上、ネズミバカ日記でした。

・・・・・しかし、二階堂昭夫みたいなひとがこれ見たら卒倒するよなぁ・・・・


にしんの山椒漬け

2007-06-17 18:08:33 | 料理

先月末、とても良い実山椒が手に入った。佃煮にしても良いのだが、ふっと、この季節になると食べたくなる料理がある。

巣鴨KUSHIKOMA井こし・井越氏のスペシャリテとも言える「にしんの山椒漬け」。
昨年、初めていただいたときは感動した。一年に一度しか仕込まないというこの料理は、ご本人も「まだ完成してねぇんだ」と仰るだけはある逸品。あれ食べた~い。

そこで、大胆にもそのレシピを聞くと

「無理!」

・・・・・・・・はい、すいません。それでも、やってみたいのですよ。料理はヒマな私の趣味なのですから。あるじゃないですか、家庭でできるプロの味、とかって。本来は家庭でそんな手間かけられる人なんかいるわけねぇじゃんなレシピがいかにも簡単だよ~んというカンジに書いてあるようなヤツ。

「だいたい、本店にレシピ残ってんじゃねぇの?トシちゃん知らないの?」などとしぶりながら、それでもレシピノートを開いてくださった井越さんの懐の深さに感謝、感謝です。

あとは、実習です。

が。調べていくうちに本来山椒の葉(それも、『木の芽』じゃなくてけっこう大きいヤツ)が市場に出回る時期に漬けないと、実山椒が出回る時期ではもう遅いことが判明。それでもめげずに、とりあえず実山椒で漬けてみて、あとから「木の芽」(←高価い。いいの、趣味だから)をすかさず築地でゲットし、加える。

で、魚屋さんで「身欠きにしん」を入手するとき、固い「本干し」とソフトな生干しがあることを知る(http://www13.plala.or.jp/donzamaru/info_iwanai/osusume/osusume27untiku.htm)。え~、知らん。井こしさんのところのは生っぽかったし、あれは本干しからじゃ再現できないだろう。が、魚屋さんは「えーっ、あれは固いから美味しいんだよ。生干しのじゃ臭くてダメでしょう」なんていうし、にしんの山椒漬けをネットで検索したかぎり本干しを使うものが多いので益々迷う。結局、両方試すことにした。

 

昨夜、それまで無関心に見えた店長が、突然「ハルさんの漬けたにしん、もう食べられるんじゃない?」と言い出した。たしかに、先に漬けた本干しが昨夜で一週間ほどになっている。
←生干しのほう(漬けた当初)
←本干しのほう(食べる直前)

どうせなら漬けた時点の写真で違いを示せよ←ひとりツッ込み。

さすがは店長、井越さんのを食べたこともないのに、漬け汁の味と、魚の触感で最適な厚さに切ってきれいに盛り付けてくれる。・・・・あれっ?なんか急に興味津々じゃん。

試食。

うまい!なるほど、これは生干しのほうが断然うまいなー・・・・そうか。これならオレもつくろうかな

てめぇっ。「食ってみてうまかったら盗んでやろう」なコンタンで遊ばせてたな!?

まだ改良点は多いものの、来年はおでん屋メニューに加わると思われます。彼が忘れていなければ(笑)

Special Thanks to 井越御大!!

本当に、いろいろ勉強になりました。
調べていると、「本干し」は作成に一ヶ月くらいかかる。にしんは北・東日本では「春告魚」。そして、この山椒漬けは会津の郷土料理だ。はっきりいって、広島では「山椒・・・・落葉してたっけ?(←暖地では落葉樹も落葉しないで常緑樹と見違う固い葉のまま冬を越すことがよくある)」というくらい落葉も遅ければ展葉も早い(3月には木の芽がふんだんにとれる)が、会津では「身欠きにしん」の出回る頃、やっと山椒の葉が青々とするのだろう。
と、いうことは「生干し×木の芽」か、「本干し×大きい葉」の組み合わせが本来なのか??などなど。フェノロジー(植物季節)的興味をもそそる料理なのでした。

 


けんかしてましたが

2007-06-16 14:05:47 | おでん屋の外での日常
お葬式に、いってきました。

店長がおでん屋になる以前、働いていたオテル・ドゥ・キタオカの社長、北岡博昭氏が急逝されたからです。

店長は亡くなった日の午後に報せがあったといいますが、私は全くそんなことは知りませんでした。夜中、「もうすぐ終わるから」というメッセージを最後に店長が音信不通になりました。一時間たっても、二時間たっても帰ってこない。

どうして???とても不安になった私は店長のお店のかたに電話しまくって、最後には泣き出してしまい。
三時半に電話があったとき、私がキレると、店長が逆ギレしたというわけです。
以来、口をきいていませんでしたが、お葬式に参列することで一応の和解をみました。

井こしでめちゃくちゃクダまいでうざい迷惑客の醜態を演じ、被害をこうむったかたがた、本当にごめんなさい。(そういっても一番の被害者井越さんもEちゃんさんもこれ見てないですよね)ご心配くださってメールいただいた方々、ありがとうございました。

夫婦喧嘩は犬も食わぬ。

犬も食わない喧嘩はし尽くしたつもりでしたが、やっぱり結婚すると夫婦喧嘩って生じるのだなあと感心する。
渇愛、執着はいつのまにか心に忍び込んでいた。

もう、傷ついてもそこから血は流れない。流れるのは・・・・
それをまた見るのが怖くて、また、何もかも、放り投げてしまいたくなる。
終身薄氷を踏むというけれど、足元が薄氷だというのをすぐ忘れるおばかさんです。

雨の築地

2007-06-13 17:04:58 | おでん屋の休日

6月11日月曜日、おでん屋の休日。

江古田から移籍しておでん屋メンバーとなったKD王子(←Eちゃんさんがそう呼んでいる)は、先日拙宅に泊まられた時に読んだ『酒のほそみち』に強い感銘を受けたらしく、「築地場内いきましょう!!」とまるでラズウェル氏のときと同じ展開で、築地場内にいくことに。

それはいいけど、朝6時起床って

前夜、KD王子は早く帰ったそうですが、店長が帰宅したのは2時すぎ。
3時をまわって寝る前、KD君に待ち合わせ時間変更のメールをすると
「朝7時了解です!ただいまF1中!」との返信が。

寝れーーーーーー!!

・・・・寝過ごしたらどうしようという緊張で、私は一睡もできませんでした。
店長「オレも一睡もしてないよ」って、あんたイビキかきながら起きていられるんかい!
目の下のクマにコンシーラーをはたき込んで、雨の中を行列して待った末に食べたお寿司は・・・・・

???

味とかそういうのではなく、徹夜の疲労と国籍も多様な観光客の中でブロイラーのように並んでものを食べて美味しいと感じられるほど私の神経は太くない。というより、もともと神経質なのだね。
店長の横に、骸骨のごとく骨ばった身体をして、目の周りに日本の恐怖映画もかくやというシャドウを塗り、ヒールの足に大きな湿布を張って、あきらかに態度のオカシイ(クスリやってそうな)おねーさんがいて怖かった。
店長はその女性に怒っていたが、それより私はお店のおばさんが連発する
「すみませんですぅー」
「すみませんです、後ろ失礼します、すみませんです」
という日本語(?)がやたらめったら耳についた。

そうそうに店を切り上げると、雨は上がっていた。

築地にきたのはもうひとつ、KD王子の業務用自転車を買うことだったが、自転車屋さんの場所などをたずねながら、ぶらぶら歩く。
←こんな帽子かぶってお店をひやかしたりしながら

自転車屋さんにもまわって、場内を出るとき、ふと目に留まった「拾得物(おとしもの)掲示板」。

スカーフ、帽子、指輪、小茄子、生鮭、鰺。

小茄子?

「・・・・・ホントに落としたんだろうね」
「でも、落とし主探してないやる気なさ満々だよねこの掲示板」
「大体茄子落としたの数日前じゃん、、、、。」

さすがは築地場内でした。

 

帰りに、KD君からいくばくかいただくことに。
店「じゃぁ、○千円でいいよ」
KD「いいですか、じゃぁ、はい、まず千円!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

何、それ?

てっきりKD君がこの日この瞬間のために用意したのかと思ったら、いやいや王子はそんなことしません。よく見ると「とし銀」(都市銀?日銀?)って書いてある。どうやら、先日、定期代としてKD王子にお金を渡したとき、店長がこっそりこれをその中にまぜて渡したらしいのだ。KD君は疑いもせず(当たり前だ)それを受け取り、気付いたのは家に帰ってからというわけ。
それを、いまここぞと使ったKD君、感化されてるよ・・・。

「いつ書いたのか、全くわかりませんでしたよ。いつもこの調子ですからね、油断も隙もないんですよ」

「当たり前じゃん、オレの生きがいだから。
あ、KD君、それで切符買えるから使って」

・・・・・・・・・・・・KD王子、ごめんね・・・・めげずに頑張ってね・・・・・・・・・・・


避難所?

2007-06-10 13:33:12 | おでん屋での日常

先週末のある夜。「ヒマだから今日は早く帰れると思うよ」というメールを受け取って、私はいつでも晩御飯にできるようにお帰りを待っていました。

けど、結局店長が帰ってきたのは2時をまわった頃。何してたの??

「いやー・・・・遅い時間にね・・・・・」

以下、店長談です。
ヒマだし、もう片付けっちまうかなーと思っていたら、23時ごろ茂樹さんがご来店。
『仕事終わって店(もん家)に顔出したら手伝わされちゃってさー、避難してきました』

うちは避難所ですか?←つかささん風

23時半ごろ、ご近所「蒼天」のご主人テルさんがご来店。
「ぁ、ちょっと、片付けの途中なんですけど・・・・逃げてきました。」

うちは避難所なんですね?←つかささん風

 

 

そういえばマスターも「やぁれ、一休みすっかぁ、、、、ぃやー本店いってるとかみさんがねぇ」っておでん屋に逃げてきてたもんな。テルさんや茂樹さんはともかく
アンタは店の人でしょう?

まあ私も、おでん屋のそういう雰囲気を愛している一人なので何もいえませんが(笑) 


スナネズミは大人のペット

2007-06-06 16:50:12 | いきものよもやま話

『スナネズミは必要以上に触られたり、抱かれたりするのを好みません。
馴れれば人間の手からエサを食べるようにはなりますが、自ら遊びに誘う事はしません。愛玩動物というより、その生態を観賞して楽しむのが目的と考えた方がいいでしょう。以上の理由から小学校低学年以下のお子様のペットにはあまりお勧めできません。高学年以上になり、スナネズミの特質を理解できるようになれば飼育も可能と思われます。
http://www.pimoshu-club.co.jp/small/sunaQ_A.html#topより

まあ、大人が飼うのだから問題ないとおもっていました。

 

6月2日深夜。
店長は大塚のバンダナ王子(←今決めた)KD君の歓迎会とかで、池袋で飲んで帰ってきました。哲さんとKD君は家が遠いので拙宅にお泊めすることになっていました。それはいいけれど、カサカサポリポリいうネズミの横で嫌じゃないかなぁ・・・と心配していました。

宅に到着した哲さん、バッグを放り出し、第一声
「ネズミみせてもらいましょうか、ネズミ!」

 ←放り出された哲郎バッグ。女将さんのお手製

そこから。

巣箱で眠っていたネズミたちを引っ張り出し、体中を這わせるやら食卓の上にのせるやら床を走り回らせるやら成人男性たちは大ハシャギでネズミはもみくちゃ。哲さん、ネズミを袖の中にいれて恍惚の表情をするのはちょっとドウカと。

・・・酔っているとはいえ・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

小学校低学年以下のお子様だーーーー!

 

翌々日の月曜日、おでん屋の休日。
店長が起きると着替えももどかしくスナネズミをケージから出したので、新聞紙を引いてテーブルの上に乗せてみた。私は、この高さを飛び降りれるかどうかみたかった。シロは予想通り降りることは出来なかったが、予想に反してあの脱走魔モモも降りられない。ふ~む・・・飛び上がることはできても飛び降りることはできないんだな・・・猫と同じだ、と観察していたら

店長は新聞紙でトンネルをつくり、穴をあけ、いろいろな遊具を作ってスナネズミたちに夢中になっている。「もっとひろい砂場をつくってあげたら」「ネズミを遊ばせるおもちゃってないのかなー、百均でさがしてみよう!」などなど、まるで娘へのプレゼントに夢中になる父親(笑)。

・・・・ケージに取り付けた滑車を廻すこともしないコイツラに何を期待するのか・・・・
・・・・人間と冷蔵庫の区別もついているか怪しいコイツラに・・・・・

遊び相手にならないペットの最たるものを買ってしまったことを少し反省する今日この頃でした。

そして、週末にお父さんやおじさんたちに遊んでもらった(?)ネズミどもは、それから二日間、ほとんど寝たっきりでした。


ひさしぶりに

2007-06-01 17:12:13 | お通し日記

5月31日木曜日。
久しぶりのお通し日記です。一人で、ゆっくりと、おでん屋さんへ。考えたらもうずーっと、店長のお通しをいただくということがない。お友達と行ったりはするのだが、店長の料理に没頭するということがなんかできない。あと、一人のほうがお酒が美味しい。「なにがでてくるかな」「何を出してやろうかな」の程よい緊張関係が、私には大きなごちそう。
本日のお通し

・・・・の残骸(笑)。
食べてから写真とってないと気付いたんです。
・和牛のタタキ
・きのこと鶏ささみの和え物

後者が美味しくて、かつ、味の成り立ちが解らなかったので、シェフを呼んで料理法を聞く。「粕と味噌です。」「きのこは何ですか?」

「えー、、タマ・・・・タマ・・・・・タマ・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「タマホニャララ!」
よくわかりました。
(あとでネットで調べたかぎり近そうなのはタマチョレイタケでしょうか、かわった香りとしゃくしゃくした歯ごたえがよかったです)

さて、ここで大塚のバンダナ王子KD君に「3種おまかせ」をお願いする。
「松と梅、どちらになさいます?」このお店でそれ私に聞く人はいなかったけどちゃんと聞くのが貴方らしいね・・・・。かつて「にごりない?ハルさん」「ハルさん?じゃ、これいっとけ!」って「袋吊 『てつろう』」を出した人とか「ハルさんねぇ・・大抵飲んでるからなぁ・・・」ってこまった苦笑いする人とは大違い(笑)
「う・・・じゃ、じゃぁ松で」
「わかりました。」生真面目な顔ですたすたと取り出してくれたのはこれっ。

・楯野川(山形県) 大吟醸 番外編 攻め
・雁木(山口県)純米
・美丈夫(高知) 麗(吟醸)

なーるほど。
あれっ、おでん屋に楯野川の大吟なんてあったの?
「本店からくすねてきました」
ありがとうございます。

あんまりお通しが美味しかったので「店長ー、お通しおかわり!」
そしたら、出てきたのはこれ

ひねりましたね。茗荷と胡瓜とネギ、鶏に牛タタキの残りなどが入ってます。←メニューにないものをねだる迷惑客
ウマカッタ!!

では次、店長、オススメでお酒をひとつお願いします!
といったら出してくれたのは

七本槍 無濾過生原中取り の お燗!!

ばっちうまい!!
お料理にもぴったり!

なんだか、家の冷蔵庫から取り出しておうちでつまみつくって、より、こうやって仕事人さんにサーブしてもらって、じっくり瓶や器を眺めながら、ありがたく肴をちびちびつまむほうがお料理もお酒も断然美味しく感じるのはなぜでしょうね・・・。

は~。ちかごろは主婦となって外に飲みに行くこともままならぬ身だったので、本当に、ひさしぶりに「日本酒が美味しかった~」と思える時間でした。