私、2日前に子供を捨てました。
今、とてもつらくて寂しい思いです。
3人の子はようやっと育てあげたものの、まだ3人も残っていて、もう、いよいよ食べさせるものが底をついたんです。台風が通り過ぎた朝、幼かった二人が亡くなってしまいました。残された子は一人、でももう本当に食べ物がなかったのです!やせ細って、元気がなくなっていくこの子を見るにしのびず、とうとう、、、、。
仕事に行くとき、近くの神社の境内に置き去りにしてしまいました。
あの神社なら、なんとかなるのではないかと思って。
でも、仕事帰りに見てみたら、あの子はそこを一歩も動かず、弱りきっていました。
かわいそうでたまらなくなり、自分の行いを恥じて一度は連れ戻しましたが、やはり食料がないのではむざむざ飢え死にさせるばかりと、心を鬼にして、もう一度、あの神社へ捨ててきました。
なんとあの子は、自力で適応して今、元気でいます。毎日、成長していくあの子の姿を、かげから見守ることくらいは、許されるでしょうか。
神様、どうか、あの子を立派なアゲハチョウにしてやってください。
8月の終わり。自宅のベランダの山椒の木。こんなに大きくなるまで気づきませんでした。この時点で大3匹、小3匹いたんですね。
三匹巣立っただけで、もうこんな状態。もともと30cmくらいしかないこの木、この葉量で後三匹は蛹化までたどりつけまい、、、、。
意を決して、残った一匹を神社のカラタチに。しかし、一歩も動かなかったため、3時間後に回収。念のためカラタチの葉を二枚盗み、食べるかどうか一晩様子をみることに。
朝、すごくゆったりした動きでカラタチの葉をつきさした枝に移動し、ちゃんと食べた。文献をあたった限りでは、4齢幼虫までは食草の変更が可能らしい。こいつは多分まだ3齢。一枚まるまるではないが食べた後死んでいないし、いける!
再捨て子2日目。捨てた枝から動かず、その枝の若い葉をもりもり食べて、体もひとまわり大きくなったようす。この木には同種のライバルがたくさんいた。もし餌が足りなくなったら他の若枝まで、主幹を伝って移動しないといけないから、移動コストを考え、とりあえずライバルのいなさそうな若枝に移してよかった。寄生虫や鳥にまけず、ちゃんと羽化することを祈っています。
ちなみに。
ベランダの山椒にアゲハがついた~と姉と母に伝えたとき。
姉「いや~、うちのゆずの木も毎年ぼろぼろに食われて丸裸になって困ったんだよね、今年は来なくてラッキーだったわ、草むらに放した子らには悪いことしたけど。それにしても山椒もミカン科なんだねぇ」
母「ちゃんと幼虫たちが蛹になるまで育つといいね、あげはのさなぎ、無事に羽化できるといいなあ」って、うちの山椒の心配は??