大塚でつぶやく

北大塚にある、とあるおでん屋で働く夫を観察する妻のブログです。立ち上げは夫だったはず・・・・ですが・・・

山手線クライシス

2006-04-25 21:30:49 | おでん屋の休日

山手線が止まっていた。

最寄丸の内線新大塚駅から路線を調べると、目的地新宿に着くためには丸の内線をほぼ一周せねばならない。そりゃ、隣駅にいくために山手線をわざわざ反対方向に回るようなものだ。埼京線が動いているかも、との淡い期待で池袋まで出たものの、そこでのぞみは断ち切られた。

仕方なく、電気店で買い物をし、「一杯だけひっかけるか」との言葉に、帰り道にある、「座唯杏 別館」に這入りこむ。
例によって(私の飲み方ではないのだけど)生ビールをチェイサーに、秋鹿の山廃をいただき、聞き酒セットで鳥取諏訪泉の8BY、2001年の強力、袋吊るしおりがらみ、と店員さんが「諏訪泉せっと」にしてくださったのをいただき、、、、

どこが「一杯だけ」なら!
と広島弁で内心つっこみたいのを抑える。

雨が降り始めたのでワンメーターだけどタクシーでホーム大塚に到着。「かるた」で二次会。ほっ。

ここに至るまでに長い空白の時間がある。店長はとにかく、雨が嫌いなひとである。雨が降ってしまうと、まさに接触不良の家電のように思考も行動も止まる。「蒼天」さんが満席でふられ、どこかで飲みなおしたいという気持ちは強いようなのだが、どこかと決められず折戸通りのひさしの下で雨を見つめて立ち尽くすこと数十分。。。

こんど店長の作務衣にこっそり
「水濡れ厳禁」
とステッカーを貼っておこうかと思った。水濡れの場合の修理は有償となりますのでお気をつけください(笑)。


 


生まれは葛飾・柴又の・・・・

2006-04-19 12:10:36 | おでん屋の休日
良い天気だった。
思いっきり眠そうな店長をたたき起こして食事をとらせ、どこに行きたいか検討。
「河原で昼寝がしたい」とのご要望を取り入れ、なぜか遠い矢切の渡し」へ
レッツゴー。

柴又まで電車でまたーり二時間はかかった。駅前の二重焼き:80円の魅力に抗えず早速買い食い、だからブタブタカップルになるんだよ!(泣)いいですね、柴又帝釈天。初めていきましたが、あの建築美は素人目にもすばらしいと映りました。もういちどゆっくり、庭園鑑賞などもしてみたいものでした。

さて。矢切の渡し。定時運行なのか、適当な時間にすいーい、すいーいと往復してこられる。とりあえず、一人百円でわたってみる。
すごいすごい。両岸の川岸の柳が萌え、春の風が川面をなでる。なかなかいい気分。
「すぐもどるんじゃななきゃ今日は営業終了だからね」といわれ、しかたなく対岸へ渡るが、、、、さて、駅まで一時間近く歩く覚悟。ま、歩くか、と歩を進めた頃、船に乗り合わせた赤い車のカップルが、「絶対駅までは遠いので、お連れします」と親切に言ってくださったのでそれに便乗。あぶなかった。本当、助かりました。

おかげさまで「井こし」さんに到着。「どうしたのこんな早い時間に」といわれつつ、飲む飲む飲むっ。瓶ビールをチェイサーに、白岳泉、東一×2、開運、陸奥八仙、、。ブタバラのキャベツサラダ野菜ソース、串揚げ8種、サーモンとチーズのサラダ、新牛蒡のてんぷら。美味しい、美味しい!
お料理と合わないお酒がないところがすごいです。

さらに、「おまもり」に移動。このあたりから二人の話題は怪しくなり、私は泣きじゃくってものもいえない状態に。この店長、酔わないと私への真摯な思いは表に出さない。逆に、酔ったときが恐ろしい反撃のときなのだ。
言い訳もない。ただ謝るしかない。自分の中のハードルを人に下げてもらうことなどできない。自分がどうだろうと、大事な相手に不愉快な思いをさせるのなら、それは自分で越えねばならないこと。


お酒で休日をつまらなくするのはよくないね!

またしても

2006-04-14 13:06:49 | おでん屋での日常

一人営業中の店長からメールが入った。
「ひまだ。。。。」
はいはい、わかりましたよ。いつもは木曜日一人で忙しいからきぃーとなってるくせに、営業がお上手で。

8時半ごろ入ってみたら、店内には誰もお客がいなかった。
いくら暇とはいえおそろしい。

「いらっしぇい、何握りましょ。」「じゃぁ、大根とトマトで。」
「へい、承知しやした。」
ここは何屋だ!ってか大根にぎってみてください!

聞き酒セット・としスペシャルでまず3種いただく。
・房島屋(岐阜)純米吟醸生。
・さ々一(山梨)吟ぎんが 袋つるし おりがらみ
・麻輝(長野)純米吟醸 無濾過生原酒
つまみは、ガザ海老の鬼殻焼き。どのお酒も、濃厚な海老の旨み、甘みとよく合います!常々、「食中酒」を意識されている店長のお好みもよくわかります。

お次また、聞き酒セット。
・鶴齢(新潟)大吟生原酒 山田錦
・白鴻(広島)純米吟醸無濾過生原酒 広島雄町
・十四代(山形)純米吟醸 雄町2006

そうしてると、巣鴨周辺MAP管理人つかささんキターーーーー!!
ご自身のブログ「酒くれ!」でふれられている目聞き会のお帰りでした。

どうでもいいのですが、このブログは立ち上げ人店長がすっかり放置。
おまけに本人、聞き酒ブログを立ち上げる始末。
私自身はブログ大嫌い。共同で書こうなんてもちかけられてかなり四苦八苦して続けてきたのに、、、、そんなわけで、もう知りません。

見切りつけてやる!!!!

このブログが閉じる日も近いな、ふっ。

 

 

 

 

 


遭遇!

2006-04-07 17:30:29 | おでん屋の外での日常

井こしに行ったりする。

それも、変装して。これなら気付かれまい。。。
以前2度ほど店長と行きましたが、あれから連れて行ってくれないので一人で行ってみた。だいたい本店に行けば「何しに来たんですか」とか言われるし、たまにはふらっと顔を知られてないところへ、誰にもだまって美味しい日本酒のみにいきたいんですぅー。

メニューを見るのが楽しい。さすが、さすが、本当に、どれも美味しそう。
お酒のリストが目新しい。
「何になさいます?」「あ、天青を」「次は(十四代)出羽燦々などいかがです?」「あ、飲んだことありますので他を、、、東一ください」「次は飛露喜いきますか?(←このあたりから店員さんの対応が変わってくる)」「えーと、、ちょっと苦手だったような気がしたんですけどじゃぁ、吟醸のほうで」

そろそろ切り上げようかなという11時ごろ、奥から店主・井越氏が出てこられた。「以前来たことある?」「え?ええ、二回ほど。」「誰かの紹介?」「いえ、、、」「あ、つかささんかな!?」「いぇ、つかささんの紹介じゃないですけどあの方は知ってます。」ますます変な顔をされている。お願いです、もう、、
「誰と来た?」 「・・・・。」
それって誘導尋問ですよね、井越さん。

そうこうするうちに、件のつかささんキターーーー!
「そんな格好したほうが目立つよ、だいたい日本酒の頼み方でばれるって!!(笑)」

そうなんですか??

でも結局その後つかささんとご一緒したことで、すべてが店長にもばれた。こうなりゃヤケだー、店長も誘っちゃえーー!! そして3時ごろまでごちそうになりました。

店長、浮気してごめんね。今度はばれないようにするからね、、、。


飛鳥山で

2006-04-01 06:25:41 | おでん屋の休日
丁度今、桜が満開ですね。今日から散り始めた感がありますが、これならきっと明日、明後日まで楽しめるでしょう、今年は散るのがゆっくりでよかったですね。都電荒川線沿いに住む人にとって、お花見スポットは千鳥が淵ではなくここ、飛鳥山となる。
26日おでん屋の休日は、予定を変更して8分咲きの飛鳥山になりました。
個人的には、桜は開いていくときより、樹に残っている花は少なくとも、散り舞うあの風情こそが美しいと思うので、もし月曜までもてばその散り際を見に、こんどまたひそやかな場所でゆっくりと楽しみたいと思うものです。

花見弁当は諸事情ありて「カレー」でした。
4段重ねのお重にサブジやタンドリーチキン、パニールの炒め物にチャパティって、、、まぁいいか。季節感を超無視したお弁当ではありましたが、そこそこに楽しめてよかったです。実は私自身は飛鳥山に何度かきているのですが、店長はまだ来たことがなかったそうで。つきあう前の昨年春、会社に店長が間接的に「花見がしたい」メールを送ってくれたことを思い出します。豊杯「華吹雪」で一杯、、、といきたいところでしたがいくらなんでもインドカレーでそんなお酒に失礼なことはできないと思いビールでほろ酔い。
ここでお客さんに会ったりするんだよなと噂をすれば影がさす、早速お会いしてしまい赤面。

豊島区巣鴨発祥の染井吉野は、伊豆諸島の大島桜とエドヒガンのあいのこ、江戸末期のうまれ。大島桜の花の多さ、葉の香り、エドヒガンのピンク、葉より先に花が出る性質などをうけつぎ、短命(樹齢50年ほどで寿命といわれる)ながら仰々しいまでの花を咲かせる。
たわわに、あでやかな桜花に、酔う。東京は風流を求める人たちの手によって数百年にわたり桜が愛され、植え継がれてきた都会だと、こんなところでもつくづく感じます。私の故郷広島の花崗岩地帯にはそんな風流もないし、ソメイヨシノが生きぬけるような地質ではなかった。
古の平安人が詠んだ桜はソメイヨシノの華やかさではなく、細かく言えばどこまで分類されるのかわからない総称「ヤマザクラ」の、山に混じって葉とともにひらく慎ましやかな華やぎだった。山にマンサク、コブシ、タムシバがひらき、やや遅れてヤマザクラガ混じるあの風情は、山や自然と共に生きていればこそ全身で悦びを感じる風景だったでしょう。
西行が願わくは/花の下にて春死なむ。。。と詠んだ頃の花は山桜のことだったのでしょうね。深草の/野辺の桜し/心あらば。。。もきっと山桜のみごとなものだったのでしょう。夕霧によって紫の上にたとえられた樺桜は、やや朱色がかった桜の品種ときいていますが、ソメイヨシノ系で量れるものではなく、どんな桜だったのでしょうか。

先週伊豆大島に仕事で行って、大島桜の満開~散るところを堪能して、この優秀なバラ科の植物の文化に与えた影響を感じて春に身を漂わせてみました。