足尾の間藤(まとう)からわたらせ渓谷鉄道に乗り
神戸のはな桃を観に行った。
足尾はかつて銅山で栄えたが、その鉱毒で渡良瀬川が汚染され
下流の村々が被害を受けた・・・明治から昭和に向けての事だ。
間藤の山々はその鉱毒の為、裸の山となり
今も植樹しているが元通りになるにはまだまだ時間がかかる。
家々の様子は過疎化が進み、昭和そのものだった。
足尾の町はいつも車で通りすぎるのだが
わたらせ渓谷鉄道に一度乗ってみたいと思い
間藤駅に駐車、電車に乗り込んだ。
電車は1両でバスのように中で切符を買う。
間藤から神戸までは530円。
電車は空いていて私たち4人を含めても10人もいなかった。
渡良瀬川に沿って電車は走り、川の水の美しいこと・・
5つ目の駅 神戸は花桃でいっぱいだった。
貨車を利用したレストラン清流でお昼を食べ
この辺りを歩いてみることにした。
草木ダム下の広場(東運動公園)の桜が満開できれいだった。
ダムを目指し歩きだしたが
途中のわらべ工房で所要時間を聞くと20分位とか。
20分歩いて童謡ふるさと館でまたまた所要時間を聞くと
まだこれから20分くらいとか。
え~~~っ。
舗装された山道を歩き、不動の滝を横目で見て
やっとやっとダムまでやってきた。
振り返ると遠くに桜の園がみえる。
1年分の桜を見た思いだ。
さて仲間はもう歩きたくない様子。
なんやかやともう2時間以上は歩いている。
バス停を見つけ、そこから駅までバスで戻ることにした。
待ち時間は20分だ。
「どうする?、 歩く?」
「20分なんてすぐだよ。おしゃべりしているうちにバスが来るよ」
と仲間が言う。
20分歩くのには「え~~~」といっていたのに
おしゃべりの20分はいいらしい。
まるで太川陽介のバス旅となった。
そう思うとバスを待っているのも面白かった。
(それにしても見事な花桃だったなぁ~。
本当に1年分の桜を見た。)