落語の枕に使われるのが、一年を二十日で暮らす良い男という台詞です。江戸時代の相撲興行は、十日間が二場所だったことから、こう言われるのだそうです。地方議会の定例会は約一カ月が年四回ですから、議員は一年を四月で暮らす良い男となるのかもしれません。ところが、鳥取県議会の大多数の議員はこのケースに全く当てはまりません。
鳥取県議会の議員定数は35です。東京都議会は127ですが、仕事の内容は変わりません。そうなると役職の掛け持ちが増えてきます。私は福祉生活病院常任委員会副委員長、エネルギー雇用調査特別委員会委員、決算特別委員会病院特別会計分科会委員、議会改革推進会議委員、議会だより編集長、業務改善ヘルプライン委員、会派「かけはし」政調会長が議会内の公式な役職です。様々な議員連盟にも参加しており、そのいくつかでは幹事などの役員をさせていただいていますし、鳥取市男女参画推進会議の副会長など市民団体の仕事もさせていただいています。仲の良い都議に言わせると「都議の倍は仕事しているよ。議員の一番の仕事は選挙対策だけど、その暇もないんじゃない?だけど、一年生議員がそれだけ役職を持つことは都議会では考えられない」のだそうです。
委員会などの会議に出席するには、下調べの時間が馬鹿になりませんし、決議の提案では会派間ですり合わせる時間も必要になってきます。できるだけ公共交通機関を使い移動中もパソコンを叩いていますをで、そうなると切り詰める時間は睡眠時間だけとなります。一日でいいから寝ていたいというのが目下の最大の夢ですが、地下水条例や政治倫理条例の審議も佳境に入っており、当分の間、この寝たいというささやかな夢は実現しそうにありません。