すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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地域の伝統産業育成のために後継者育成制度を改革

2013年04月09日 | 日記

 手仕事は鳥取県の大切な歴史的、文化的な財産であるにもかかわらず、担い手(後継者)不足に悩んでいます。そこで、県は「手仕事担い手育成支援事業」を展開しています。最長二年間、研修滞在費や家賃の2分の1を助成するものです。手仕事は担い手になろうと思っても、数年間の修行をしなければ食べていけるようにはなりませんので、とても、いい制度だと思ったのですが、平成16年から23年まで年間3人~8人の計の16人に支給されていませんでした。

 これでは少な過ぎないかと調べていると、後継者であっても、3親等以内の跡継ぎは除外されていたんですね。郷土玩具や陶器、和紙、酒造などは家内制手工業です。家族以外の人が新規で就職してくれるのが一番だろうとは思いますが、やはり、子や孫が継ぐケースが多いのに、それを除外していては、担い手は増えないと思いました。それで、昨年6月議会の一般質問で平井知事に提案したところ、「議員のおっしゃる通りですね。新年度予算で対応します」と約束いただき、この4月から制度改正していただきました。

 質問後、お聞きすると、当初は、制度改正しないと答弁するつもりだったが、私の話を聞いて、その場で平井知事が考えを変えていただいたそうで、ありがたいことだと思いましたし、議場の議論で物事が決まっていく議会制度のダイナミズムを感じたところでした。約束通り、新年度からの変更でありがたいことだと思っています。

 これまで酒造杜氏、弓浜絣、木工・面づくり、郷土玩具、陶器、因州和紙、磁器、和太鼓、淀江傘、因幡の踊り傘、織物の分野に、この支援制度が適用されていますが、家族でやっておられる所が多い分野です。せっかく制度が改正になってのですから、しっかりと活用していただきたいと思いますし、他の手仕事の分野でも、ご利用いただければ幸いです。

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