9月議会の一般質問も、これで最後です。質問の持ち時間は議員1人あたり25分です。今回も時間がたりなくなってしまいました。本当に質問戦は難しいですね。ご意見、ご批判をいただければ幸いです。
○副議長(前田八壽彦君)答弁を求めます。平井知事
○知事(平井伸治君)(登壇)砂場議員から重ねてのお尋ねをいただきました。
先ほどのキャンペーンに際してのクイズの出し方等、さっきも申しましたけれども、ここの議場での御議論も踏まえて適切に効果的にキャンペーンができるようにこれから関係者とも話をしてまいりたいというふうに思います。
そういう意味で、誤解がないような表現をクイズ等でやることも一つの工夫だと思います。今回実は多分初めてそういうのを担当レベルでいろんな会社と打ち合わせをしてやったのだと思いますが、例えば水産関係がお魚のことを一生懸命解説をします。また、もちろん野菜とかの解説もあります。そういうときにコーナーとして参加した、要は広告代を払って参加してくれている企業さんがそれぞれにクイズをつくられて競作のクイズをやったということでありました。その内容等、またこれからもいろんな御意見も入れて適切に運用していくようにさせていただきたいと思います。
また、そうした新しい何かハイレベルの地産地消といいますか、ハイレベルの認証制度、これもいろいろちょっとハードルを上げ過ぎますと今度なかなか乗ってくるところがいなくなったり、逆に落とされるところが文句を言ったりするという難しさがありまして厄介なのですけれども、ちょっと御意見を承りましたので、検討をさせていただいて、何がしか制度的に反映できるかどうか考えていきたいというふうに思います。
先ほど来御議論がありますように、やはり食というのは生きることそのものだろうと思います。議員のほうから道元禅師のお話、「典座教訓」のお話がございました。水上勉もそうでありますけれども、私も実は福井県赴任したことがありまして、永平寺があります。道元禅師のもとでございまして、雲水さんという修行僧がみずから、もちろん坊さんでありまして、男の人なのですけれども、若いお兄ちゃんたちが、修行の一環なのですね、食事をつくり、それを自分たちで食す。その基本というのは、身の回りのものを食べるということであります。それが飽きが来ないようにいろいろと工夫をしながらやっている。その心得の中心が「典座教訓」であるというふうに言われているわけであります。
よく言われる身土不二という言葉があります。この身と土とは二つならずということでございます。これは地産地消のいわば教則のように言われるわけでありまして、地元のものを食べる。それが健康に生きていく、その秘訣といいますか、心得なのだよということです。実はこれはもとは仏教のほうの言葉から来るわけですね。仏教のほうでは、身土不二という呼び方をどうもしているようでありますが、地域の環境の中で生かされていく、生きていくというそういうことであります。こういうようなわけでありまして、私たちはこの豊かな自然ととも生きる特権を持った鳥取県の住民でありまして、それを生かして食のみやこをつくり上げていく。それは不断の努力が必要だと思いますし、いろんな工夫やチャレンジがあっていいと思います。そういう意味でまずは健康というものを第一に置きながら、安全・安心でおいしいそういう食から地域を起こしていく方向性を追求してまいりたいと思います。
○副議長(前田八壽彦君)中島教育委員会委員長
○教育委員会委員長(中島諒人君)食の意味についてということだと思います。
人間の基本的な欲求の中で食欲があったり、あと睡眠だとかいろんな欲求がありますけれども、その後のはみんな人目に隠れてというか、するのですね。それでただ、食だけが人と一緒に朗らかにするということになっていて、やはり食というのは非常に動物的に体を維持するというだけではなくて、文化の問題であるということが非常に一つは大きいのかなと思います。
それでやはりこのグローバル化の中で私たちがこの地域に生きるということを改めて子供たちに知ってもらい、もちろん安心・安全ということは大前提としながら、そういうことを知ってもらう。それから先ほど議員もおっしゃったように、やはりいろんな関係性の中でこの食という行為があり、食という時間があるのだということ、いろんな子供たちに考えさせるための非常にいい機会だと思うのですね。先ほどの繰り返しになりますけれども、メディアリテラシーなどと同じように、やはり自分で考えて自分にとって必要なものを選んでいくということを考えるためにも非常に食というのは有効な機会だと思いますので、教育の中での一つの多くのことが交わるハブのようなポイントとして食ということを位置づけて子供たちの学びのきっかけにしていくということは非常に重要なことではないかなと考えます。
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