県議会農林水産商工常任委員会は1月22日から24日まで、大分、宮崎、熊本の3県で県外調査をしました。
鳥取駅からスーパーはくと4号で姫路駅に向かい、新幹線に乗り換えて福岡県の小倉駅へ。ここから日豊本線のソニック23号に乗り換え、大分駅で下車。目的地のJFおおいた佐賀関支店に着いたのは午後3時半でした。
坂井伊智郎支店長から説明を聞きました。以下は、その概要です。
佐賀関支店では、アジ、サバ、タイ、ブリ、イサキの主要5種で8億8千万円の水揚げです。アジ、サバのトップブランドです。佐賀関の次はで名前は出てこない。それでも、その不況で価格は6割で低迷しています。
佐賀関は、出すことによってブランドになった。しかし、今はブランドを維持することに経費がかかっています。
魚は需要と供給のバランスで価格が決まります。...最盛期は6割から7割は東京に出し、出せば売れていた。今はそうはいかないでの、5割にまで落としています。一番良いのは、市場に出すのではなく、個人の商店で認めてもらって、そこから注文を得ることです。それが経済的です。
地産地消に力を入れ、別府の旅館と7年前から相対で取引しています。
組合員さんの生産したものをただ市場に出すのではなく、取ってきたものを全量、組合がを買い取り販売しています。そのため、コストがかかると組合が赤字になるんです。
佐賀関では、鮮度と品質の保持のため、生け簀に活かした魚を上から見ただけで買い取る面買いをしています。組合が面買い事業を始めたのは、仲買が談合して価格を抑えるのを防ぐため。そのために価格は上がったにですが、これは組合がリスクを負うことを意味します。
魚は1匹まるまる買うのが普通でしたが、家庭で調理をしなくなり、スーパーのパックでいいとなって、消費量が減った。1匹の注文は60代。捌いて送ってという注文はありますが、品質が落ちるので、やっていません。しかも、魚屋や行商がなくなって、お店で捌いてという形までなくなった。大きなもんだです。ブランドを守るために、差別化を続けなくてはなりません。維持コストがかかり、収益率が落ちているだけのような気もします。
新しい取り組みとして、飛行機を使った東京の即日便をやっています。千葉で取った魚は、その夕方、食卓に並びますが、佐賀関は翌日の夕方。その鮮度が差になるからです。しかし、飛行機の小型化で思った量が出荷できないので困っています。味は食感を重視すると当日。旨味は2、3日目ですから、そうした認識を広げたい。加工も、全量委託で、全量買い取り。他の産地の物を混ぜてはいけないので、そうやってブランドを維持しています。
直売所も見学させていただきました。
ここには、面買いをするための生け簀があり、見学させていただきました。
ここでは釣れた魚は活かしたまま港に運び、生け簀で2、3日置き、出荷しますます。
この桟橋には20の生け簀がありました。
直売所もありました。
最後に関サバを試食もさせていただきました。本当に美味しく感動しました。
壁に価格表がありました。
これから明日の朝一で調査を始めるため、宮崎県日向市へ移動します。
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