昨日、鳥取市岩倉で放射線レベルの高い廃棄物が見つかったという報道がなされたので、県水大気環境課長に話を聞きました。
見つかったのは粘着テープのような廃棄物からは1時間あたり24マイクロシーベルトの放射線量が測定され、コンクリート殻からは時間あたり6マイクロシーベルトが測定されたそうです。これは集団検診時のレントゲンの放射線量の半分で、すぐに身体に被害が出る放射線量ではありませんが、やはり長時間浴び続けると問題が生じる可能性もないとはいえなので、ブルーシートで覆って飛散や流失を防ぎつつ、身体に影響がありそうな周辺3メートルを立入禁止とし、24時間体制で監視員を置くほか、放射線の測定も続けているそうです。
かなり古そうで、しかも、一部を採取して分析したところ、大部分がラジウム、あるいはラジウムが崩壊してできる鉛やビスマスなど天然核種で、原子炉生成物質であるセシウムなどは含まれていませんでしたので、福島第一原発事故で汚染された廃棄物が持ち込まれたものではななさそうです。しかし、専門家の皆さんに写真を見てもらっても、粘着テープのようなものが何だかは、わからないそうで、気持ちのいいものではありません。
水大気環境課では引き続き、周辺も含めて調査するほか、国にも分析結果を報告して指示を仰ぐことにしているそうです。県の対応も迅速で、頑張って対応されているとは感じましたが、県民の安心と安全のため、更なる努力をお願いしました。一般土壌に比べれば1000倍を超える放射線量です。県警も含め、投棄者や投棄物の特定に努力したいとのことでしたので、しばらくは事件の推移を慎重に見守っていきたいと思います。
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