すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

11月議会一般質問④ (補足答弁)

2011年12月30日 | 日記
 本会議での議員の質問に対し、知事は細部にわたる部分は、を所管の部長に答弁させることができます。これを補足答弁と言いますが、今回は鹿田農林水産部長と、細場文化観光局長が補足答弁されました。また、本会議では知事の他、横浜教育長にも質問しましたので、答弁をいただきました。



○副議長(稲田寿久君)補足の答弁を求めます。
 鹿田農林水産部長
○農林水産部長(鹿田道夫君)河北省の農業分野における交流についての補足説明をさせていただきます。
 河北省の農業交流につきましては、昭和61年に友好憲章の締結をして以来、農林調査団、あとは農業研修生の受け入れ、研究者の相互派遣ということをしておりまして、調査団につきましては、交流のあり方をどうやって進めようかというのが最初のスタートでございました。農業研修生につきましては、当時、国の事業もありまして、大体1回当たり7名の方を受け入れるというような状況でございまして、それは農家の方に受け入れてもらうと。あわせて、農家で研修しながら農業大学校でも研修して、一部ナシが収穫されるようなときには選果場研修もあるというようなことで、大体7カ月ぐらいの日程で受け入れておりました。研究者の相互派遣につきましては約3カ月、相互に2名か1名ということで、それぞれの研究所のほうで研修をするような形で進めておりました。
 10周年には、受け入れ農家25名も河北省のほうを訪問しまして大歓迎を受けたわけでございますけれども、当初来られた研修生のレベルは相当高くございまして、結構語学も十分日本語も話せるような方がやはり来られて、農家との意思疎通もかなり図られたというようなことがありまして、帰る際には農家の方がお土産を用意して見送ったというような状況でございました。その後の研修生のほうは、なかなか語学が十分でないような方も結構来られるようになりまして、農家の中でもやはり難しいというような声も出てきまして、あわせて、当時ナシの関係についてもかなり海外のほうで鳥取のナシと競合するようなことも出てきたりとか、白ネギが中国のほうからたくさん入ってくるような状況もございまして、農家の方の、もうそろそろいいのではないかというような声があったのも事実でございます。
 あわせて、向こうの中国・河北省から有効な資源を入れてこようという話もあったのですけれども、そういう資源の交換もいたしまして行った際に、資源の交換で植物防疫所を国際関係で通るものですから、神戸のほうの検疫所などで一回苗木などを一応とめられまして、1年程度経過期間を置いて病害虫があれば廃棄されるというような状況がございました。そういうときには、ほとんどの苗木がそれにひっかかりまして、なかなかこちらのほうで実際栽培できるというような状況にならなかったというのも事実でございまして、そういうことがありまして、大体の交流のほうも、農家のほうの交流の受け入れについても、事業の成果はもう役割を終えたのではないかというようなことがありまして、平成15年度をもちまして農業技術交流については中止したという経過でございます。当時の状況から考えますと、妥当な判断ではなかったかなというふうに思う次第でございます。
○副議長(稲田寿久君)細羽文化観光局長
 細羽文化観光局長
○文化観光局長(細羽正君)それでは、私のほうからはマンガサミットに関連しまして補足の答弁を何点かさせていただきます。
 まず、先般の北京でのマンガサミットにおける鳥取県のPRブースについてでございますが、議員御指摘のように、私も現場のほうを見てまいりましたが、正直ちょっとブースは十分でなかったという感想を持っております。その要因といいますか、背景としましては、先ほど知事の答弁にもありましたが、会場が鉄工所の跡地ということで、本来展示とかに向いていないという場所ということもありましたし、また、展示ができる時間が当日の朝からということで、非常に限られた時間で突貫工事でやったということもございます。
 もう一つ、契約のほうも随契ということで、やや割高ではなかったかということなのですが、こういった展示につきましては、従来、例えば台湾とか韓国でも同じような展示をやっておりますが、その際は企画コンペ等でやっております。今回随契しました理由なのですが、1つは、このブースの場所とか仕様とか広さがわかったのが3週間前ということで、そこから一気に企画を立てて実施に持っていくということで、随契ということで県内の広告代理店にお願いをしたという経過がございます。いろいろ理由はございますが、やはり議員御指摘のように、より効果的、それから費用対効果の高い実施ということは基本であると思っておりますので、今後の広報宣伝におきましては今回の反省点も踏まえてよりよいものにしていきたいなと思っております。
 2点目としまして、せっかく今回も非常に鳥取に興味を持っていただいたコナンの人気はすごかったということがあって、そういう状況の中で、やはり次は鳥取に行こう、そういった旅の提案とか、その足ということでチャーター便の運航ということもセットにすべきではないかというお話がありました。これにつきましても、全くそのとおりだと思っておりまして、これまで台湾とか韓国でも同様なことをやってきております。今回は、ちょっと少しそういった旅行商品の造成とかという仕込みの時間がなくて残念ながらできなかったのですが、PRだけになったのですが、今後は、台湾とか韓国の例でもありますが、旅行会社とのタイアップ等によりまして旅の提案もセットでPRできるような、そういった形の展開をしてまいりたいなと思っております。
 最後に、来年のサミットあるいはマンガ博の準備の部分でございます。これにつきましては、現在、県庁内に設置しております緊急プロジェクトチームのほうで、今、鋭意企画立案、それから関係者との調整をしております。その中で、幾つか議員のほうからも御提案いただきました。そういったことについても、知事からも話がありましたけれども、既に話を進めている案件も多々ございます。そういったことをまとめまして、来年の1月、2月ぐらいには具体的な実施計画を立てまして、遅くとも3月以降にはきちっとした形で旅行会社であるとか一般の方に御案内、広報できるような、そういった形に持っていきたいなと思っております。
○副議長(稲田寿久君)横教育長
○教育長(横純一君)砂場議員の御質問にお答えいたします。
 議員から3点の御提言をいただきました。最初に、河北省博物館の展覧会を県立博物館で開催してはどうかということでございます。県立博物館と河北省の博物館は平成10年度に友好交流館の協定を結びまして、それ以来、学芸員が相互に訪問して研究したり、あるいは交流を重ねております。そしてまた、その中で県博では「河北省の文物と人々の暮らし」というような展示も行ってきております。河北省博物館には、中国を代表するすばらしい歴史資料、文化財がたくさんあります。これは議員御指摘のとおりであります。そうした歴史資料につきましては、持ってくることにつきましては多額の費用がかかるということで、これまでは交流を深めながら実現可能な写真展などを開催してきたところであります。
 議員から、交流30年というような節目に河北省のすぐれた文物を紹介してはどうかというような御提案がありました。先ほど申し上げましたように多額な経費がかかりますけれども、議員から巡回展のような形でお互い負担を分け合うような形でという御提案だと思います。その際には、当然新聞社とか、あるいはテレビ局等がかかわる場合もあるかもしれませんけれども、これまで他県の県立博物館、鳥取県のような規模の博物館でそうしたことをやった事例あるいはコスト、採算性等を踏まえながら検討して、今後、河北省博物館と話をする際の参考にしていきたいと思います。
 2点目になります。修学旅行を使って高校生の交流をもっとしてはどうかということでございます。先ほども御紹介がございましたように、河北省友好提携25周年記念行事に八頭高の書道部が参加をさせていただきまして、河北省博物館で開催されましたオープニング式典、そして石家荘外国語学校での交流の中で書道パフォーマンスを実施いたしました。特に博物館での実演では、とてもたくさんの拍手をいただいて感動したということであります。八頭高校の子供たちの感想としまして、やはり数カ月前から準備をしてきた練習が本番の場でよくできたと、そしてたくさんの拍手をいただいたということがとても感動になっているようでありますし、また、石家荘外国語学校で同年代の日本語を学んでいる子供たちと話ができたと、そして通じ合えたということがやはり大きな感動となって残ったというふうに聞いております。
 県立高校と河北省との交流としましては、鳥取東高校が河北師範大学附属中学と平成9年度以降ずっとやっておりまして、もう15年になります。そして隔年で教員、生徒10人程度が行ったり来たりをしているわけでありますし、昨年は鳥取東高校の生徒6人と教員4名が訪問いたしまして、石家荘市で書道パフォーマンスをやったということであります。
 議員からは、修学旅行で中国へ訪問し、河北省と文化芸術などの交流を実施してはどうかということでありますが、私も子供たちが外国を訪れて、そこの中でいろんな文物に出会ったり、人々と触れ合って国際感覚を見つける、これはとても大切なことだと思います。しかし、現実には今、修学旅行という形で海外に行く学校は減ってきております。1つには、景気状況が思わしくない中で海外の研修は多額の費用がかかるということで、保護者の理解がだんだん得にくくなってきているということがありますし、もう一つは、新型インフルエンザ等が発生しましたので、そのことについての危機管理が心配だというような声があって減ってきているように思います。ただ、私としては、学校全体として実施する研修旅行はそういういろんな要素があって難しくなるかもしれませんけれども、生徒の代表が訪問し合うような学校間交流だったら、これはしやすいのではないかなというふうに思います。そのようなことで少人数であっても交流を続けていくことが大事でありますし、そういうことであれば、もっと多くの学校にも広げることができますので、そうした学校間交流を働きかけていきたいと思います。今回の八頭高の訪問は、学校間交流という形ではなくて、県の交流団として参加をさせていただきました。今回、八頭高でありましたけれども、また県の交流団としていろんな形でありましたら、高校生のほうにも声をかけていただきますと、喜んで参加をさせていただきたいと思います。
 3点目に、マンガサミットに子供たちが参加してはどうかということであります。まず、教育委員会としましては、来年度マンガサミットあるいは国際マンガ博の成功に向けまして、例えば博物館と図書館がコラボで何か応援企画をするとか、そういうことを現在検討しております。それから、この秋に行われました全国豊かな海づくり大会でも高校生が開会式でのアシスタントとか補助員ですね、そういう形で協力させていただきましたので、マンガサミットでも協力させていただける場面があるのではないかなというふうに思います。
 また、今後、具体的には実行委員会などと話をしていくことになると思いますけれども、高校生が例えばアニメソングを歌ったり、演奏したり、それは1つの高校ではなくて、いろんな高校で合同でやったり、そういうことも可能ではないかなというふうに思います。それからまた、現在、県内では八頭高校とか智頭農林高校、そして米子西高校、米子高校、境港総合技術高校で漫画研究部あるいは漫画同好会がございます。それから青谷高校は独自に図書委員会が漫画、アニメの活動を行っておりまして、例えば●トットリマンガイラストサミットイン青谷高校というような取り組みをやっております。そうした漫画をやっているクラブあるいは同好会が単独でやるのではなくて、例えば鳥取まんが王国応援団というようなものを結成しまして横の連絡、連携を強めて一緒にサミットで企画展示をする、あるいは何かプレゼンをするというようなことがあれば、またそれはそれでおもしろいものになるのではないかというふうに思っております。こうしたことをやっていくことによりまして、高校生の機運を高めて、サミットあるいはまんが王国建国を盛り上げていきたいと思います。
 また、議員からは先ほど法のことがございましたけれども、やはり我々も漫画やアニメは一つの文化だという認識を持ちまして、まんが王国建国を機に子供たちにもそういう意識というものを広めていきたいというふうに思っております。
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