すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

犯罪被害者?とJAZZライブ

2011年08月13日 | 日記
 11日の夜のことです。この夜は弥生町のすし銀で楽しみにしていたライブがあり、事務所から、さあ出ようと思ったときのことです。
 
「済みません」と1人の中年男性が事務所に入ってきました。「時間は取らせませんので話を聞いてください」と言われるので、応接セットに腰掛けるよう勧めました。なんでも、大阪から働きに来ていたが、工場の経営者が夜逃げして、給料も払ってもらっていないので、警察に2日前、被害届を提出した。お金も底を尽き、鳥取市役所に助けを求めたが、鳥取市民でないので、どうしようもないと言われた。昨日も野宿で、このままでは今日も野宿になってしまう。そう言われるのです。
 鳥取市役所に電話をしたのですが、担当課の職員は全員帰宅した後。県庁に連絡したのですが、旅行人の保護は市町村の業務で、保護施設はないとのこと。鳥取署に電話して犯罪被害者として保護してもらえないかと頼んだのですが、やはり、そういうシステムはないとのことでした。
 で、困ったしまって、再度、鳥取市役所に電話して、宿直の人に携帯など緊急連絡網で、担当者に連絡を取って欲しいと依頼。県庁に再度連絡すると、鳥取こども学園に、同園を卒業した人向けの宿泊施設「ひだまり」があるので、当たってみてはとお聞きし、同園に連絡しました。話を聞いた担当者は「それはお困りですね。園長先生に連絡をとって許可を取りますから、少しお待ちください」との返事をいただきました。鳥取市の宿直室からは「担当課の4人の携帯を鳴らしましたが、つながりません。明日なら、駅南庁舎で3万円お貸しすることができるのですが……」と電話がありました。さらに鳥取署に電話をすると「パトカーを砂場さんの事務所に向かわせます。こちらで被害者の方からお話をお聞きしましょう」と言っていただきました。その電話中にこども学園から電話がかかり、「園長先生は空いた部屋を使ってもらってくださいとおっしゃっています。ひだまりの担当者には連絡して、準備をしてもらっています」と言っていただきました。それで、ひだまりに連絡して、何とか今日の寝床を確保できました。明日、駅南庁舎に行っていただいて、お金を借りれば大阪の家に帰宅できます。で、それで、鳥取市役所と鳥取警察署に「お手数かけました」とお礼の電話をしてm応接セットの方を向くと、肝心の男性がいません。事務所スタッフが「『先ほど、自販機でジュースを買ってきます』と行って出て行かれました」と教えてくれました。しかし、10分しても、20分待っても、男性は帰ってきません。30分待って、こども学園とひだまりに男性が消えたことを報告し、「御配慮いただたのに済みませんでした」と謝罪しました。

 この男性は何だったのでしょうか。目の前で次々に断られる姿を見て、悲しくなって出て行ったのでしょうか。私はともかく、県、市、警察の担当者の方は、できる範囲で努力をしていただきましたし、さすが、藤野先生の鳥取こども学園。本当に温かい配慮を示していただきました。頼むだけ頼んで消えてしまった男性の行動に、たくさんの人たちの善意を否定されたようで、不快感を禁じえません。「同情を引いてお金をだまし取る寸借詐欺ではなかったのですかね」と事務所のスタッフ。やるせない気持ちが募りした。ただ、犯罪被害者の保護システムがないことは分かりました。県警を中心に今後どうすればいいか、しっかりと考えたいと思います。宿題をもらったということで自分の気持ちを整理することにしました。

 で、自転車を漕いで、急いで、急いですし銀へ。この日のライブはニューヨークを拠点に活躍するMikaさんがピアノとボーカル。ベースは荒玉哲郎さん、ドラムとパーカッションは大阪芸術大学講師の竹田達彦さんという布陣です。到着したときには前半の演奏が終わり、休憩中。結局、演奏の半分しか楽しめませんでしたが、それでも、生の音は最高で、体も自然にスイングするし、ちょっと前の嫌な出来事を慰めてくれるようでした。
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