初詣に行ってきた。家内の主導でいやいや近くの有名な神社に初詣。案の定の一杯の人。運よく開いていた
駐車場へ滑り込む。1キロはあるだろうか歩いて階段に向かう。数珠つなぎの参拝客。数珠はおかしいだろ
なんて思いながら、並ぶこと1時間。いろんなカップルがいる。目の前に和服のかわいい子がいる。隣に
男が邪魔じゃ。みんな自分の位置を確かめるため、後ろを振り返る。後姿がグレイのならびし参拝の列。
振り返ると面が白いので、目立つ。あまりいい絵ではない。美人の振り返りは歓迎するが、おばちゃんの
振り返りは好きくない。なので、私は振り返らない。見上げれば頂上の本殿に上る人並み。狭い石段なので
後ろに倒れそうになる。なので、前の石段に、視線を落として、じっと上る。和服の子が振り返る。見返り
美人という切手があるが、流し目になって色っぽい。幸い雨も降らず、寒いけどいい天気。首巻までは、
いらない。襟足がきれいだ。白い足袋をはいたふくらはぎが、一段一段登るたびに、私の目に入る。ああー
なんと白い肌だ。久米の仙人の様に私も階段から足を踏み外しそう。歩きにくそうなぽっくりなんぞ履いて
いるから、一段登りそこなって、後ろに落ちそうになる。踏みとどまった素足のふくらはぎが、わたしの
靴を踏んでいた。あいたたなんて言いません。私の靴は安全靴。鉄の板が入ってる。痛くない。おしりを
押してあげたかった。朝から鼻水が止まらない。鼻をかんだら何やら赤い。鼻血。亀仙人とは私のこと。