朝起きて、パンを食う。新聞を読んでうろうろする。
買い物に行こうと家内が言う。少しだが積雪がある。
踏み固められた雪が滑る。こわごわと40キロで進む。
直販店によって野菜を買う。次はいつものスーパー。
豚のロースを買ってしゃぶしゃぶ。いつものなべだ。
土偶がPOP広告をかいていた。なかなかうまい。
前の日に買い置きをしたので、あまり買うものがない。
寒いし、雪が降るので、早々に切り上げて帰る。
いつもの映画。地下室のメロディー。アランドロンとジャン・ギャバン。
私も10億欲しい。古い映画だが、見れた。これでなんとか3:00。
明るいうちにと雪かきをする。途中から熱心になる。気づいたら
目の前に黄緑の軽自動車。近くの奥さんの車に気が付かなかった。
危ない。雪道は音がしない。急いでお辞儀をして、通り過ぎらす。
きれいになった。去年の君よりきれいになった。今年も積もるか。
仕方がないので、卓球の動画を見る。サーブがうまくなりたい。
特にした回転サーブ。要領は見えるができない。練習あるのみ。
すぐにあきて、漫画を見る。ジャパング。イージス艦未来を見る。
戦争物は、後味が悪い。死傷者がでる。必ず当たる矢には、夢がない。
と私は思う。天気予報も時には外れる。外れてくれ。もう降るな。
願う私の裏腹に、窓には白い雪。真っ暗な夜の中の街灯が光る。
妖怪たちも、こんな夜から生まれてきたか。ギャーギャーと似つわしくない
声が雪をかいた道を走る。家内いわく。あれはムジナ。タヌキではない。
でも人をだますんだろ。のっぺらぼーなんてやつのしわざ。ほれそこにいる。
私が掻いた雪山に彼は立っている。降り注雪の中に立っている。なーんてね。
そこには私が忘れた上着がかけてある。これは嘘だが、玄関に忘れた
ゴルフバッグはほんとに怖かった。誰ですか。何か御用ですか。こえをかけた。
無言の沈黙が続き曇りガラスの玄関ドアを開ける。なんだー。バッグかー。
おどろかしゃがって。アランドロンのようにプールに沈めるぞ。おさつがでてくる。
うんにゃ。かに。だってくらぶっていうでしょ。