「最近、いやいやがひどくて…」
2歳のお誕生日を迎えるころになると、お母さん達を困らせるイヤイヤ期の悩み。
「成長の証だね。」と言っても、渦中にいるお母さんには喜んで受け入れることはなかなか難しいようです。
先日、こんなことがありました。
まめっちょ・ととけっこうでは、毎回絵本を一冊借りることができます。
その日、お気に入りの車の絵本を見つけたY君、うれしくて借りた本をしっかり抱いています。
「お母さんのリュックに入れて。」「いや!」
「手に持ってると落としちゃうといけないでしょ?」「いや!」
イヤイヤが始まったとばかりに、お母さんも身構えます。
遊び疲れて眠いのもあって、Y君も大人に何か言われれば言われるほどかたくなになるばかり。
ちょっと様子をみましょうか…と大人も少し冷静になることにしました。
戸口で絵本を抱えてY君もじっと何か考えているようです。
しばらくして、「ここに入れられるかな?」とお母さんが差し出した袋に、Y君は自ら絵本を入れました。
「ありがとう。」お母さんの言葉にY君もホッとした様子でお家に帰っていきました。
何故、絵本を借りるという嬉しいことで、こんなにも子どもを迷わせてしまったのか…
そうだ!お母さん達に絵本バックを用意して、と伝えていなかった…と気がつきました。
自分の絵本バックがあれば、借りた本はここに入れてお家に持って帰り、そして翌週、バックから出して返すのよ、とすっきり子どもの中に整理されたはずです。
たったこれだけのことで、何の問題もなく、子どもは絵本を借りられるという嬉しいことだけに集中できるのです。
今回のイヤイヤは大人の責任…反省しきりです。(Y君、えらかったね。)
言わなくても済む場面で子どもに「いや!」と言わせてしまっていること、生活の中にまだまだありますよね。
習慣だったり、言い方だったり…子どもにわかりやすく、子どもが気持ちよく自分でできる工夫で変わってくるはずです。
子どもの「いや!」には何かしら理由があります。
それをヒントに大人が今一度生活を見直すチャンスになるかもしれませんね。
そう思ったら、イヤイヤ期もちょっと楽しくなってきませんか?