T.Shimada's Diary

日々の話題、過去の話題から。

朝の一幕に思うこと

2007年01月28日 19時09分31秒 | 福鉄電車
 通学に利用している福鉄電車。毎週金曜は早めの電車を利用してる。先週はいつもの電車よりさらに2本前、7:33神明発の電車に乗り、田原町へ向かった。この日は203号がその電車だった。

 朝方は少々の遅れが出るものの、予定5分ほどの遅れで田原町駅に到着。奥には1本前に出発していた610形が留め置かれていた。改札係に定期を提示した後、フェニックスプラザへお手洗いを借りに。
 

 10分ほどで田原町駅に戻ると、先ほどの203号がまだ停まっていた。ただ、停車している位置がどうもおかしい。


 田原町駅西側の通用口をふさぐ形で電車が停められていた。どうやら武生方面の車両の調子が悪かったようで、二人の運転士が車輪をのぞき込んでいた。奥には610形がぎりぎり奥まで移動していたものの、大型電車同士なのでこれ以上つめることはできないよう。


 そうこうしているうちに、普通電車が到着した。当然ながら、田原町駅の西側出入り口は電車でふさがれていたので、乗客は東側から出入りするしかなかった。と思っていたが、西側の改札も行われていたのか、多くの乗客は駅西側からそのまま線路沿いに踏切まで歩き、道路に抜けていた。本来なら線路内を歩くのは(すぐそばをえちぜん鉄道が通っているので)危険であり止めるべきだが・・・、もし誘導があったなら仕方の無いことだろう。おそらく、この1つ前の臨時急行でもそうしていたのかもしれない。


 なお、故障した電車は10時ごろまで駅に停車しており、普通電車の出発後自力で回送された。また奥に停められていた610形(写真)も、2・3分ほど置いて同じく回送された。


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 朝に見られた光景であったが、不安が残る。古くて乗りにくいこれまでの電車から、新しく乗りやすい小型電車を導入した福井鉄道だが、朝夕の通勤通学の時間帯には乗客が多く対応しきれないため、今でもこのように大型の電車が使われている。ただ、動いている大型電車4編成のうち3編成は、50年近く前の電車であるためか、このような故障も何回か起こっている。多くの乗客を運べるとはいえ、運行時に動けなくなれば、時間帯によってはその対応も大変なものになるだろう。

 本当なら、小型電車の1編成ごとの車両数を増やしたり、大型電車を新しいものにするか現在の車両を故障の少なくなるように改造したりするなどの対策を講じられればよいのだろうが、会社経営が厳しい状況にあるということもあり、手が出せないのかもしれない。昨年12月には、福井鉄道が県と沿線3市に設備費等の全額補助を要望したという経緯もある。

 日中の買い物客と朝夕の通勤通学利用客。このように客層や人数が大きく異なる時間帯を、郊外の鉄道線と福井市内の軌道が連続する路線で、小型と大型の電車で対応している。将来はすべて小型電車に置き換えられそうだが、そのために改善すべき点はまだまだ多いよう。その一方で、利用者数をどう確保するかなど、経営面での課題もあり、地方鉄道の難しさを考えさせられる。


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