T.Shimada's Diary

日々の話題、過去の話題から。

カギはシャトル便

2007年12月07日 23時58分38秒 | 福鉄電車
 今週半ば、福井鉄道福武線のダイヤ改正が告知された。12/16からダイヤが改められることとのこと。12月も半ばという、年末の時期の改正は特異な感じを受ける。また改正期日が近いにも関わらず、現時点では新しい時刻表が(駅、HPとも)提示されていなく、HPでその概要のみが閲覧できるだけとなっている。

 いくつか変更点があるが、大きな変更点を1つのみ挙げるとすれば、昼時間帯の福井市内線の運行変更だろう。概要では、午前9時台~午後3時台の時間帯について、福井方面電車を「武生新発 福井駅前行き」とし、武生方面の電車を「福井駅前発 武生新行き」とするという。これに加え、福井駅前~田原町の区間はシャトル便として1時間2本程度の電車が運行されるという。これによって、昼時間帯の武生新~田原町の区間は市役所前駅での乗り継ぎが必要となる。が、現行の運行では一度福井駅前を経由する形態であるため、特に田原町行き電車で裁判所前駅を利用する乗客が、駅前経由の時間を惜しんで市役所前駅で降りるということもたびたびある。これを考えると、シャトル便の設定は、乗り継ぎが必要とはいえ、時間節約の面で必ずしも不便とは言い難い。

 とはいえ、不安もある。田原町行きの乗客は、昼時間帯には必ず市役所前で乗り継ぎが必要となるため、夕方の普通->急行乗り継ぎのように乗車券確認の手間が必要となる。また、回数券は1乗車1枚のため、余分に料金が必要になるのか、という問題もある。さらに、あまり考えたくないが、乗り継ぎと偽って運賃徴収を逃れようとする輩が現れないか、との不安も残る(これは夕方の乗り継ぎでもあり得るが)。

 今回のシャトル便には低床車両の800形が使用されるという。シャトル便の運行区間からも、さながらかつての市内線専用車両のような形で運行されることになる。また、800形電車の専用運行は、県や福井市が進めている、えちぜん鉄道との相互乗り入れとLRT化を意識している感もある。かつて1960年代にあった市内専用車両運行は、北陸鉄道出身の510型・520型の2両を導入したものの、採算面からわずか2・3年足らずで廃止されている。今回のダイヤ改正がその二の舞にならず、本当に「改正」と呼べるものになるかどうかは、ダイヤが改められた後の乗客の反応にかかってくる。


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