T.Shimada's Diary

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ロンドン滞在記(18) - ロンドン塔(2)

2009年01月11日 19時03分30秒 | 出張・旅行

 ホワイト・タワー(White Tower)にある木製の階段から、塔の2階部分に入った。すると、塔内はまさに武器庫となっており、剣や銃・弓などの武器、甲冑が展示されている。


 その一方、このような処刑用の斧も置かれていた。ロンドン塔は当初、城塞や宮殿として存在したが、後に牢獄として使われている。


 ロンドン塔内にあるセント・ジョン礼拝堂(Chapel of St John the Evangelist)。石造りの室内は、なぜかひんやりとした感覚を受けた。


 ヘンリー8世(Henry VIII:在1509-1547)の甲冑と馬具。ヘンリー8世は大変教養の高い人物として評価されている一方で、当時の教皇と対立して英国国教会を創設したり、一方で自分の妻と離婚して処刑させたりするなど、暴君として知られる。このとき処刑されたアン・ブーリンは、後にエリザベス1世となる娘の母親であった。


エリザベス1世




 東インド会社を通じてジェームス1世(James I)に贈られた、江戸幕府2代目将軍徳川秀忠からの鎧兜。間違えられたのか、説明文にある肖像は「東照大権現」徳川家康であった。




 清教徒革命(Civil War:1642-1649)時代の兵士の服装と、大砲や銃。時代が流れるに従い、兵士の軽装化、武器の近代化が進んでいることが分かる。


 昔の貨幣製造についての展示。昔のポンド硬貨は、1枚1枚をハンマーで叩き、刻印を付けていたようである。中国や日本のように、鋳造で刻印までする方式と違い、結構手間のかかりそうな仕事である。


1842年
1866年
1882年
1890年
各時代のロンドン塔の変遷。一時、火災によって建物がなくなっている。ホワイト・タワーも含め、何度かの増改築が行われていることがわかる。


 パイント(pint)、ガロン(gallon)の基準となる真鍮製の計量器(Brass Measures)。日本にも、各時代・地方で計量基準となる枡(一升枡など)が出土している。国を統治する上で、計量器具を統一することは、国力を知る・租税を決めるなどの上で重要であり、世界中どこでも同じであるということだろう。


 ロンドン塔1階にて、セント・マークの獅子(Lion of St Mark)とイギリス王室の紋章(Royal Arms)。


 ロンドン塔1階、出口付近は土産物屋になっている。その店内にも、昔の井戸が残されている。


 ロンドン塔の出口正面にある、ジュエルハウス(Jewel House)。正式にはウォータールー・バラックス(Waterloo Barracks)と呼ぶ。歴代国王の王冠や、世界一大きいダイアモンド「カリナン」が収められている。なお建物内での写真撮影は禁止。


 ロンドン塔西側と内部構造の説明図



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