T.Shimada's Diary

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ひとまず存続

2008年02月16日 23時38分34秒 | 福鉄電車
 債権問題により存続が危ぶまれていた福井鉄道福武線。2/15に開かれた4回目の官民協議会で、福井鉄道による運行継続と親会社による増資が明らかとなった。

(関連URL)
・福井新聞:福鉄が福武線運行継続 名鉄、10億増資後に撤退
・福井放送:福武線存続問題~名鉄が撤退額10億円示す


 福武線の運行主体についてはこれまで、新会社設立か、福井鉄道での継続か、のどちらかにするかが議論されてきた。今回、先の京福電鉄(現:えちぜん鉄道)で会社側が廃線を選択し新たな運営会社が必要となった一方、福井鉄道自身が廃線を選択しておらず、運営主体もある状態であることから、あえて新会社をつくる必要がない、とのことで、福井鉄道による運営継続が確認されたという。

 また、親会社の名古屋鉄道は一連の借金・債務を減らすため、10億円を上限として福井鉄道に増資する考えを示したという。増資後は保有株を第三者に譲渡し、撤退するとの考えも示されたという。一方、債権者の銀行からは、債権放棄はできないが


 3月までに結論を出す予定となっている今回の存続問題。ひとまず福鉄電車は存続されるようだ。が、借入金は昨年9月時点でも約28億円、利息支払いも9400万円にのぼるそうで、親会社の増資でも約2/3が残ることになる。また、名古屋鉄道の撤退に当たっては、福井鉄道に出向していた役員・技術者の引き揚げもされるため、自力での運営が継続できるかも問題となってきそう。保有株の譲渡についても、何処に譲渡するかで運営が変わってくる場合があり、気にかかる。

 何よりも、今後はどれだけ早くに債務を解消できるか、また黒字運行を達成・継続できるかが重要だろう。問題解決に当たっては、前者は官民協議の参加者が主となって、後者は運営者の福井鉄道と利用者にかかってくるだろうか。どの問題にしても、その場しのぎ、短期間だけの解決に止まらず、いかに継続できるか、残していけるかを皆で考える必要があるだろう。利用するという側で言えば、むしろ「残す」よりも「どうしたら利用してもらえるか」「便利になるだろうか」と積極的な考えで知恵を働かせる方が良いかもしれない。


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