T.Shimada's Diary

日々の話題、過去の話題から。

ロンドン滞在記(32) - ヒースロー空港

2009年01月27日 20時59分11秒 | 出張・旅行
 ヒースロー・ターミナル1・2・3駅(Heathlow Terminals 1,2,3 Station)に到着後、ホームの階段を上り、改札から外に出た。

 出口は空港の玄関に面しており、外の広場には多くの人々が椅子に腰掛けるなどしていた。空港前には多くの警官が巡回しており、例の米国でのテロ事件・およびロンドンでの地下鉄爆破事件以降、厳しくなっていることを感じた。一方、外は滞在最後にして、この時期のロンドンらしい寒さであった。

 玄関前の電光掲示板から、"Osaka"行きのJALの窓口を確認し、そこに近い玄関からターミナル内に入った。事前に日本航空のサイトで確認していたが、受付は午後1時からということで、あと1時間近くは待たなければならなかった。付近の待合スペースにはJAL利用者が受付を待っていた。昼食を食べるにはまだその気になっていなかったので、空港内の公衆電話から、家族へ滞在先最後の電話を掛けた。まずは、これからまもなく帰国するとの旨を伝え、後は時間(カード度数)の許す限り、昨日までの出来事について談笑した。

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 午前12時45分ごろ。受付に人が並びだしたので、自分もそこに並んだ。関西からの観光客の団体があったようで、同じタグを付けたおばちゃん達が列をなしていた。

 午後1時前、少し早いが受付開始となった。順次空いたカウンターに入り、大荷物を受け渡していく。自分の番になり、カウンターに入った。大荷物を受け渡し、パスポートと航空券の予約控えを提示。搭乗券(Boarding Pass)と空港ターミナルの案内を貰った。ヒースロー空港の場合、関西空港のようなシャトル便はなく、徒歩での移動となるためである。また、搭乗券には搭乗口の表記がされていなかった。空港内の電光掲示板にて、搭乗前の受付直前に、番号が案内されるという。

 手続きを終え、リュックのみとなったので、ここで昼食とした。飲食店は空港内にもあるが、今回は事前に買出しを行っていた。座る場所を探したものの、なかなか無いので、空港玄関前の広場で座って食べることに。滞在最後の食事もまた、サンドイッチであった。水は、イチゴの写真が入っていた少し高めのミネラルウォーターを買っていたが、イチゴの味がかすかに入った(ジュースというほどはっきりしていない)、甘い水であった。

 昼食を食べ終わり、ゴミ箱を探したが、空港内にはそのようなものは見当たらない。ターミナル内もしばらく探したが、ゴミ箱はなかった。仕方がないので、そのまま手荷物検査場に行くと、ゴミはここで預かるとのこと。これもテロ対策の一環なのだろう。


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 午後1時半過ぎ。ゴミを引き渡したあとは、まずパスポート・搭乗券の提示を行う。スタンプは押されなかった。続いて手荷物検査場に入ると、日本と同じく、荷物のX線検査が行われている。日本での検査と同じく、ジャンパーなど上着類は脱ぎ、荷物と別のかごに入れる。また、ノートパソコンなど電子機器も、それらと別のかごに入れ、X線に通す。なお、ブーツなど長い履物をしている場合は、ここで一旦脱ぎ、他の荷物と同じくX線に通していた。

 検査を終えると税関に入る。ここでもパスポートを提示するだけで、特別な検査・質問等はなかった。それが済むと、今度は靴の検査がある。先ほどの荷物検査とは別に、ここでは全ての人が靴を脱ぎ、X線に通す。


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 午後2時頃。靴の検査場を過ぎれば、そこは免税店と出発ロビーのあるエリアである。通路には、各方面へ行く航空機の便名と行き先、そしてその搭乗口番号を告知する電光掲示板が設置されている。この日のJAL便は、"14:45"に案内が出るとのことで、とりあえずは免税店の品物を見て周った。

 やがて先生方と合流し、搭乗口の案内予定時刻を報告。時間を見て、各自でまた搭乗口まで行くことにし、それぞれ免税店の品々を見て周ることとした。

 ロンドン塔とスーパーでいくらか土産物は買っていたが、親戚と研究室の学生用に、クッキーやトリュフチョコレート(truffle chocolate)を買い足した(それぞれ£10ほど)。なお、免税店ではロンドン塔で売っていたキャンディなど一部の食品も売られていた。免税品のため、こちらの方がいくらか安い(通常はVAT(付加価値税、滞在時は17.5%)が掛かっている)。なお、買いはしなかったが、1個1kgというジャンボ板チョコなど、まさに海外ならではの品も売られていた。

 免税店では、旅行者であることを確認するため、支払い前に搭乗券(Boarding Pass)を確認する。搭乗券の提示後、支払いとなる。レシートには購入者の搭乗券の情報が記載されていた。


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 荷物をもって、掲示された番号の搭乗口へ向かった。免税店・出発ロビーのエリアを抜けると、各搭乗口への通路は人が少なかった。

 搭乗口のある部屋の前に到着。とここで、航空会社とは別に、空港職員によるパスポートの確認が行われた。先ほどの靴の検査といい、ヒースロー空港では厳しいチェック体制がとられているようである。

 パスポートの確認後、搭乗口のある部屋に入った。ここの受付で、改めて航空会社によるパスポート・搭乗券のチェックが行われ、待合室へと通された。室内には、大型テレビ(BBCニュース)があるほか、各種の新聞・雑誌(もちろん英字)、および日本の新聞がサービスとして置かれていた。新聞・雑誌は機内への持込が可能である。

 15:30すぎ。搭乗口が開き、上位クラスからの搭乗が始まった。といっても今回の搭乗者は行きよりも少ないため、それほど待たずにエコノミークラスの搭乗に移った。



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◎コラム11 - ロンドン同時爆破事件

 ロンドンでは2005年7月7日、地下鉄3箇所、およびバス1台が爆破されるという事件が発生している。当時はアフガニスタンやイラクでの軍事活動が活発に行われていた時期であり、それに反発した勢力の犯行であるとされている。この事件により、56名(うち犯人4名)が犠牲となった。

 今回滞在したホテル近くのラッセルスクエア駅付近もまた、地下鉄の爆破があった場所である。駅入り口付近、案内板のある壁には、その時の犠牲者26名の名前を刻んだ銘板がはめ込まれている。名前を見てみたが、英語圏の人だけでなく、アラブ、中国、アフリカなど多くの民族出身の人々が、この事件によって犠牲となったようであり、いかに凄惨な出来事であったかが伺えた。

 一般市民を巻き込んだテロ行為は、いかなる理由であっても、強く非難されるべきであり、決して容認してはならない。


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