T.Shimada's Diary

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福井鉄道形式200型の今後

2012年06月24日 22時07分09秒 | 福鉄電車
 福井鉄道では来年(2013年)3月より,新たな超低床車両の導入を予定している。これに伴い,現在営業運転についている大型車両(計4編成,200形式3編成と610形式1編成?)が2016年度までに順次新車両に置き換えられるとのこと。

(関連)
再開発か維持か 福鉄・福井駅前周辺(中日新聞(日刊県民福井)2012年5月28日)

福井鉄道200形「残してほしい」(中日新聞(日刊県民福井)2012年6月7日)

201号

202号

203号

200形車内

 過去の車両置き換え(300形導入,600・610形導入,名鉄車両導入)の経緯から,新車両導入に伴う置き換えもまた,大型車両の除籍・廃車につながることが予想されており,特に導入から約50年経過している200形電車の今後についての問い合わせがあるという。200形は単に古いだけでなく,福井鉄道が発注し導入した(他社からの譲り受けでない)唯一の現存車両という点もまた,こうした問い合わせを出しているのだろう。

(かくいう自身もまた,200形は思い出のある電車である。小さい頃は武生の菊人形や保育園の遠足などで,最近では大学へ通う時にたびたび利用しており,福井鉄道といえばこの電車がイメージとして頭に思い浮かぶ。最近では朝夕の混雑時の運用が中心となっているが,平日であれば昼間や深夜の運行もあり,普段利用していた側からすれば,小型車両導入後も乗車する機会は多かったように思う。)


 写真のように,大型車両の場合は,各駅の乗り場で乗降用の折り畳み式ステップが出るようになっており,これを乗客が上り下りする光景は,福井鉄道では長く普通のこととして行われてきた。ただし,高齢者やこどもなど一部の利用者にとってはわずらわしく,危険が伴うものであり,改善が求められる点でもあった(自身も過去に転落事故を目撃しており,その危険性を認識している)。


 乗りやすさが改善される超低床車両の導入により,同じく大型車両よりも幾分乗りやすい名鉄の小型車両(770形・880形)や部分低床車両(800形)とともに,より広い世代の利用者にとってやさしい(乗り降りしやすい)公共交通へと近づくことができる。いわゆる「代替わり」は寂しい気もするが,福井を代表する新たな公共交通として新しい電車が定着してもらいたい。



 今後置き換え対象となる200形電車がどのように扱われるかは未定であるが,関連記事によれば現時点では一部を残す予定であるとのこと。積極的に営業運転につく機会はなくなるだろうが,限定的な営業運転あるいはイベント車両という形式で残されることになるのだろうか。(個人の意見としては,可能なら1編成だけでも残してもらいたい(動態あるいは静態で),と思っている。)


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