T.Shimada's Diary

日々の話題、過去の話題から。

ロンドン滞在記(13) - 国際会議会場へ

2008年12月19日 00時05分30秒 | 出張・旅行
 11月13日、木曜日。この日も朝6時頃に起床した。昨日は胸の痛みがあったものの、薬が効いたのか、すっかり痛みは取れた。今日からドッグランズ(Docklands)にて国際会議が開催されるため、背広に着替え、昨日と同じくホテルの朝食をとった。(実際は背広でなくとも良かったのだが、それを渡航した後に聞いたので、着る事に。)

 事前に、朝8時頃にホテルを出ようと先生と打ち合わせていたので、早々に部屋に戻り、身支度を整えた。が、移動に必要なオイスターカードがない。どこかに落としたか、忘れたかと思い、必死に探し出した。8時過ぎ、1階ロビーから先生の呼び出しが。「もう少し待っています」との返事をもらい、申し訳ないと思いつつも必死になる。と、ジャンパーのポケットにようやくカードを発見。地図に挟まっていたため、分からなかった。


 結局、出発は8:20ごろに。先生と共に、ラッセルスクエア駅(Russell Square)から地下鉄ピカデリー線(Piccadilly Line)のホームに降りた。しかし、この時間帯は朝の通勤と重なるため、ホーム内は大混雑していた。ただでさえ狭いホームであり、周囲を気にしながら、自分達も壁際になんとか立っている、という状態であった。しかも電車はカマボコ型の車両であるため、日本の地下鉄に比べるとこれまた狭く、ドア付近に乗客はかがんだ状態で乗っていた。

 3本ほど見送って、4本目でようやくドア付近に空きを見つけ、なんとか乗車。6番目のグリーンパーク駅(Green Park)まですし詰め状態のまま、周囲に気をつけつつ、ドア付近でじっとしていた(というよりも、じっとしていざるをえなかった)。


 グリーンパーク駅で電車を降り、長い通路を通ってジュビリー線(Jubilee Line)ホームへ。長い通路では先を急ぐ乗客も多く、何人もの人が通路左側を早足で追い抜いていった。このとき、時刻は9時過ぎを指していた。

 ジュビリー線のホームもまた、電車待ちの乗客で溢れかえっていた。とここで、ホーム内に何やら放送が入った。まもなく電車が入ってきたが、乗客は全員下ろされ、電車のみ回送されていった。先生によると、信号故障か何かではないかということであった。ただ、そのすぐ後に別の電車が入ってきたため、車両の故障かもしれない。

 ここでも1本の電車を見送り、2本目でそれぞれ、空いている場所を見つけ、電車に乗った。最初と同じくドア付近にわずかなスペースしかなかったが、ぜいたくは言ってられない。ドアに気を付け、身体をかがめ、同じく周囲に気を付けながらじっとしていた。


 午前10時前。グリーンパーク駅から9駅目、カニングタウン駅(Canning Town)(アメリカ英語ならキャニングタウン)に到着した。ここでは地下鉄も地上を通っている。別々の車両に乗っていた先生を見つけ、合流し、2階のDLR(Docklands Light Railway:ドッグランズ・ライト・レイルウェイ)のホームへ向かった。

 ホームに上がると、階段付近北側では黄色いテープを持った交通局の職員が数人立ち、"Go right!!", "Want to die!?" などと大声で叫んでいた。テープで囲われた向こうにも数名の職員が。混雑したホームの中、どうやら事故でもあったようである。自分たちの乗る電車は階段上って左側のホームに来るため、右に遠回りしてホームに入った。ホームには、これまた小柄の電車が停車していた。行き先はKing George V(キング・ジョージ・5)行きとなっており、行きたい方向と異なっていたため、見送った。

 先の電車が発車してまもなく、Beckton(ベックトン)行きの電車が入った。"Beckton, Beckton!" 職員が大声で周囲に呼びかけた。小さい車両はすぐに満杯になり、ドアが閉められた。ここでもまた、ドア付近に立つのが精一杯であった。

 DLRは満杯の乗客を乗せ、東へ向かった。再開発の最中であるのか、電車は途中何度か急カーブを曲がり、更地の中を走っていく。まもなく次のロイヤルビクトリア駅(Royal Victoria)に到着するが、ドアは開かず、しばらくして電車が出発した。DLRには、ドア付近に"Open"ボタンがあるが、どうやらこれを押さないと、ドアが開かないようである。


 カニングタウン駅から2駅目、カスタムハウス駅(Custom House)に到着。ここにはExCeL(エクセル)という展示場があるが、大多数がその関係者であろうか、ほとんどの乗客がここで降りた。自分の参加する国際会議の会場もこの付近にあるので、ここで降車した。

 ホームから歩道橋に上がり、他の乗客の行く方向へ流れた。改札らしきものがないが、ふと、通路の片隅にオイスターカードのタッチ箇所を見つけた。先生を呼びとめ、カードをタッチした。乗車~降車の2回のタッチを忘れると罰金が科せられるそうだが、改札がないため、忘れるところであった。

 大勢の人々が流れていった先は、巨大な施設。何か違う、と思って入り口上部を見ると、ExCeLのロゴ。どうやら行き先が違ったようである。付近の案内板を見つけ、そこから反対側に、会場のホテルがあることを確認した。

 DLRの歩道橋を通り、ExCeLの反対側へ。すぐ目の前に会場のカスタムハウスホテル(Custom House Hotel)があった。ロイヤルナショナルホテルに比べて小さいが、外観・内装ともきれいであった。

(写真:カスタムハウス駅(11/15撮影))


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◎コラム7:DLR
 DLR(Docklands Light Railway:ドックランズ・ライト・レイルウェイ)は、ロンドン東部のドックランズ地区(Docklands)を通る交通システムである。日本でいう「ゆりかもめ」に似た車両が使用されており、基本的に全自動で制御されているという。

 DLRの乗車には、DLRの乗車切符(各駅の券売機)かオイスターカード、あるいは利用区間を含むトラベルカードが必要である。地下鉄との乗換駅など、大きい駅以外では改札がなく、オイスターカード・トラベルカードは構内にある黄色いタッチポイントを見つけ、乗降のタッチをする必要がある(乗車と降車のタッチがないと、罰金が生じるので注意)。


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