T.Shimada's Diary

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仙台(10) - 仙台城(石垣編)

2007年08月12日 00時21分18秒 | 出張・旅行
 1時間ほど瑞鳳殿を見学した後、るーぷる仙台にて仙台城に向かった。仙台城址は青葉山の上にあり、そのふもととなる箇所には復元された隅櫓があった。なお、仙台城の通称「青葉城」は、城のある山の名前からきたとも、あるいはそれとは別に名付けられたともいわれているそう。


 「仙台城跡」でバスを降りると、目の前には大きな鳥居が。現在、仙台城址には宮城県護国神社があり、城の入り口にはこのような鳥居が幾つかある。


 仙台城址は、その敷地の広さの割に当時の面影を今に伝える建物がなく、敷地内はどことなく閑散としていた。その代わり、城跡には立派な石垣が残されており、当時の工法を再現して復元された石垣もある。

初期の石垣
江戸期の石垣

 仙台城の石垣は時代によって3期に分かれるといい、その積み方も様々であるという。初期の積み方は「野面積み」といい、自然に採れた石をほぼそのままに積み上げる方式で積まれていたという。後の時代になると、四角く加工された石を使っての積み上げ方式(「切石整層積み」)となり、これが現在の仙台城の復元石垣となっている。このような石垣の解説が、屋外に展示されている。


 仙台城についての資料展示や解説を扱う施設は、施設内に2つあったが、そのうちの1つが仙台城見聞館であった。こちらは入場無料であり、主に仙台城の石垣についての解説と映像が紹介されている。ここの管理人さんに話を聞いたところ、仙台城は石垣については非常に資料価値がある一方、復元整備はあまり手がつけられていないという。過去にも城内のある一角の櫓を復元する計画があったそうだが、時代によって石垣の位置が異なるため、忠実に再現しようとすると建物が石垣の内側にくるため、断念した、という。城についてはこの管理人さんと話が合い、小1時間ほどの城郭談義となった。なお、この方は元々とある企業にお勤めであったそうで、退職後にこの仕事に就いたという。高齢者などが中心となって、地元の観光ガイドなどを行うことは各地でもよく行われているが、実際に管理人さんの話を聞いていると、何よりも地元のことをよく知っている、あるいは地元に愛着のあるからこそ、これだけやりがいをもって、熱意を持って続けられるのだな、と甚く感心させられた。


仙台城址からの眺望



(つづく)


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