役所 信太のひとりごと。。。(カウントダウン365×4→0)

旅先で感じたことや報道など私的に思うこと

5月5日子供の日の「子供たちの大人に対する思い」について思うこと

2010年05月06日 06時27分06秒 | Weblog
5月5日は子供の日。
テレビを観ていると
こどもの大人に対する意見や
夢などが綴られたVTRが
多かったような気がしました。

幼稚園や小学生、
中学生などの
ほのぼの系もあれば
怒り系もあり
いろいろな生の声でした。

「大人はいろいろ注意するけど
 自分達はどうなん?」

「勉強勉強ってうざい」

「私には無駄使いするなって言うくせに
 自分はダイエット食品とか健康器具とか
 買ってばかりいる」

「将来の夢・・・無いです。
 年金もらえないし・・・」

「鳩山首相は頼りない。
 まだ親におこづかい貰ってる」

「嘘をついてはいけないって言うけど
 大人は嘘ばかり付いてる」

「小沢さんの顔色ばかり見て
 鳩山さんは何もできない」

「民主党はもうダメ・・・
 鳩山さんでは政権を任せられない」

他にもいろいろありましたが
忘れました。

これらのコメントを聞いていて
制作者の意図なのか
偶然なのか
マイナス的な意見が
8割以上だったような気がします。

出ていた子供たちの年齢は
大きくて15歳くらいでした。

中学生になればしっかりした自分なりの見解を
持って意見することが出来る人も多くなりますが
半数はまだまだ未発達で自己中心的だと思います。

そんな彼らの世代が
何故、マイナスな意見で大部分が
占められてしまうのか・・・

少し不安に思いました。

個人的な見解ですが
その原因は
憧れの減少であるような気がします。

ここでは15歳くらいまでの世代を
子供世代とします。
私が思うに
彼らのほとんどが
自己の目覚めが未発達であるが故に
自分たちの身のまわりで起こっている事象については
大人の意見を鵜呑みにし
それを自己の見解としているだけと思うのです。

一つを例にあげれば
確か12歳くらいの
男の子のグループの意見だったか

「民主党はもうダメ・・・
 鳩山さんでは政権を任せられない」

こんなことを言っていました。

VTRだけで判断することは
危険なのはわかってますが
彼らが、自己の見解を持って
こんな発言をしているとは
どうしても思えないのです。

起こっている事象の情報収集、
解析、分析、意見集約、
結果への自論構築、
公言可能な自論形成へのステップを踏まず

ただテレビのニュースで
コメンテーターが言っているから正しい、
友達が言っているから正しい、
大人が言っているから正しい、
そんなレベルだと思うのです。

結局のところ

「何故だめなのですか?
 どうして任せられないのですか?
 選挙で選んだ議員ですよ、
 どこをどうすればいいのですか?」

そう質問したら
まずしどろもどろになるでしょう。

彼らの周りの人々が
悲しいかな
そういう話題しかしていないのでしょう。

現状のテレビ番組で
報道やバラエティも含めて
規制や制限、
スポンサーがある中
とても良い番組がいっぱいあります。

悪いものも良いものも
一緒に存在して構わないと私は思います。

ただ、周りの親を含めた大人が
しっかりしていれば良いのです。

子供は大人の真似をして成長して行きます。

だからこそ
憧れを抱かせる
そんな人物をいっぱい見せて
聞かせてあげればいいと思うのです。
その中に伝えたいことを
最後に添えれば良いと思うのです。

「イチロー選手ってすごいね~
 大活躍だね~。
 彼はいっぱい練習したから
 すごいプレーが出来るんだよ。
 人が見ていないところで
 他の人より何倍も努力しているんだよ。
 イチロー選手カッコイイよね。
 カッコよくなりたいよね。
 じゃぁ今、何をしなければならない?
 そうだね、練習だね」

「辰巳琢郎ってクイズ何でも回答できてすごいね。
 麻木久仁子さんもすごいよね。
 いっぱい物知りってカッコイイよね。
 彼らは子供のころからいっぱい本を読んで
 いっぱい勉強したんだって・・・。
 池上彰さんも何でも知ってて
 みんなから慕われて
 先生みたいだね。
 かっこいいね。
 池上さんは昔アナウンサーやってたんだよ
 いっぱい勉強したんだって。
 何でも知ってるってカッコいいよね。
 カッコよくなりたいだろ、
 じゃぁ今、何をするべきかな?
 池上さんの書いた本から読んでみようか。
 これも勉強なんだよ」

なんでもいっぱい題材はあります。
宇宙飛行士の山崎直子とそれを支えた家族の話でも
てぃだかんかんの舞台になったサンゴ養殖をめぐる話でも
福沢諭吉でも野口英世でも、
タレントでも歌手でも
なんでも
憧れは作くれます。

いっぱいの憧れを
普段から耳にし目にしていると
きっと明るい将来の
自分像が生まれてくると思うのです。 

「将来年金もらえないから、暗い」なんて言葉が
13歳や15歳の子供の口から出てくること自体
非常事態宣言だと私は思います。

彼らの世代は
無謀でも希望に満ち溢れ
エネルギーが弾けて明るさが
前面に昇っていなければならない世代だと思います。

そして、
憧れから始まり
練習や勉強といった努力が
積み重なり
結果が出始めると
自信につながる。

その自信が
前向きで
かつ世界を違った色に見える力を
付けさせる
私はそう思います。

小さい憧れでもなんでも良いと思います。
子供たちが
自分自身の手で
失敗を繰り返してでも
憧れに向かってやっていくことが大事なのです。

5日に観たVTRで
大人に対して思うこと
意見を言ってほしいと言われて
子供たちには
こう言ってほしかったなぁ・・・

「大人ってすごい。
 何でも知ってる。
 ああいう大人になりたい」

「先生ってすごい。
 何でも知ってる。
 私も先生みたいになりたい」

「イチローってすごい。
 メジャーリーグで大活躍してる。
 僕も野球選手になりたい」

「東京大学入って
 オバマ大統領みたいになりたい」

「ママが調理師なの
 私は料理研究家になりたい」

いつの頃からなんでしょうか・・・
大人に対して思うことと聞かれて
マイナスな批判から入る子供たちが
多くなったのは・・・・。

少し残念に思いながら
テレビを観てました。

。。。。。。