役所 信太のひとりごと。。。(カウントダウン365×4→0)

旅先で感じたことや報道など私的に思うこと

菅政権のTPPの協議に思うこと(雑談で種とか・・・)

2010年11月08日 00時51分53秒 | Weblog
菅政権が進めようとするTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の
国内協議がなかなか進まない中
14日に横浜市で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で
菅直人首相が何らかの表明をする見通しとのこと。

報道によれば
TPP協議の障害となっているのは
貿易自由化で影響を受ける農業分野とのこと。

農水大臣も反対の立場を取っている様子。

あくまで個人的意見ですが・・・
条件として
国のお役人と
政府がしっかりしていれば賛成です。

やたらと
報道で評論家諸氏が誇張される疑問
「農業分野を貿易等自由化したら
 国内農業は崩壊する!」

本当なのでしょうか・・・。

崩壊は本当に始まるのでしょうか。

また
同時に議論される「食料自給率の問題」。
この食料自給率が
40%から15%程度まで落ちると
されている試算は
本当に正しいのでしょうか。

食料自給率と聞いて思い浮かぶのは
私自身、
口にするものは
国内で生産されている「生産物」を消費したいと
常々考えているということ。

でも、この国内産という言葉・・・、
少々疑問がわく。
たとえばスーパーなどで
「産地=日本」
そう書かれて売られているものは、
本当に
日本で生産されたものなのでしょうか・・・。

まぁ、
ここではそういった疑問は
一応無いとしておいて話を進めていきます・・・。
あっ、
でも雑談として少々書いておくと・・・。
実は、
日本の農業で一番の厄介な問題は
後継者難とされていますが
もうひとつあって・・・
それは実は「種」の問題なのです。
現在日本で取れる農作物は
その代限りの「一世代限定作物」で
種が取れないのです。
見た目のきれいさや収穫の速さなど
低コストで利益の上がる生計を支える農業では
どうしてもこれを重視しなければならなくなる。
日本古来の在来種は
こういった経営面で負けてしまう・・・。
ある書籍で読んだのですが
現状では
日本産の農作物の80パーセントは輸入の種だそうです。
これを
「日本産」と言っていいのでしょうか?

おっと、雑談が長くなってしまった・・・。
元に戻してTPP。

TPPに関する報道を見ていて
安い輸入の農作物が自由化されたら
国内の小規模農家は壊滅すると
どこの局も同じ論調です。
なんだか・・・
少々違和感が出てきました。

何故なら
今現状の日本の農業分野のことを考えると
農業従事者の平均年齢が65歳~68歳だとか・・・
最近雑誌で読みました。
それが本当なら
すでに農業分野の崩壊は
「始まる」でなく
「真っ只中」なのではないでしょうか。

同じ雑誌に
耕作放棄地が近年増加の一途をたどり
地方の耕作放棄地はジャングルになっていると
書いて有りました。

思い起こせば
お米にしても
日本の主食と位置付けていますが
本当にそうなのでしょうか。

私など
お米を何日も食べない日が多く
パン食やおかずのみの日も多い。

ひと月前に新米価格が下落し
古米の方が高くなって
異常事態が起こっていると報道されました。
このことからして
農業の保護など
不必要なことではないのでしょうか。

保護してるのになぜ
という疑問は起こらないのでしょうか・・・。

政府がマニュフェストに掲げた
農業個別保証制度にしても
減反政策が基本になっているし・・・。

実のところ、
規制規制で雁字搦めの農業分野は
既得権益の温床で
それを放棄したくない連中が
今回の反対に回っているだけ・・・。
それが本当の姿だったりして・・・。

自由な発想と、
向上する志と努力で、
物事は発展して行くと
私は思っています。

規制され
ダメだダメだでは
意欲も無くなると思うのですが・・・。

町工場など中小企業の多くは
日々苦しんで頑張っています。
潰れるところも多く存在します。
同じように
農業分野も潰れるところは
潰れたら良いと思うのですが・・・。

保護ばかりして
既得権益を庇護するだけで
農業分野のこれからに対処できるのでしょうか。

自由な発想と自由な起業こそ
これからの農業に必要なことでは
ないのでしょうか。
一つの方法として
土地の管理部門、販売営業部門、
現場作業部門と分けて
会社化するべきではないでしょうか。

農業団体の専務や理事、
専務補佐とか訳の分らん役員の報酬のため
年貢を納めるような農業団体は
いらないのではないでしょうか。

農政の規制をこの際、
大きく緩和したら良いと思います。
たとえば
減反政策など即刻止めて
どんどん自由に作って
自由に売って行けば良い・・・。
農政役人も仕事が無くなり
組織解体、リストラできるし
政府のマニュフェストでいう
国家公務員2割削減も出来るのではないでしょうか。

こいつらが一番反対していのでしょう本当は。
既得権益に群がるハエ・・・。

また、
価格が安い外国の食材が日本を席捲すると
反対の立場の人は言います。

本当にそうでしょうか。

一つの良い例が有ります。

私の良く行くスーパーでのこと。

お総菜コーナー、
うな丼が置いて有ります。

中国産うなぎ使用のうな丼580円
浜名湖産うなぎ使用のうな丼980円
容器の大きさも
内容量も同じ、
値札と消費期限の書いてある札しか変わらない外観。

それなのに
売れるのは浜名湖産から
昼ごはん帯、
無くなるのは浜名湖産。
時間が経って2割引きになってから
中国産は売れるのです。

日本のように高度に発展した社会では
食品で重視されるのは
普通は「食の安全と品質」なのです。

普通の人は
生きていくために
毎日、口にするものだから
安全第一で考えるのです。
そして、次に品質なのです。

中国毒入り餃子事件から月日が流れても
「食の安全」は
忘れ去ることはないのです。

人の口に入れるものだから
日本人は真摯に取り組みます。
それが品質に現れるのです。

中国上海や香港の上流階級から
最近では中流階級の人は
日本産の食材を高くても買っていると聞きます。
何故なら「日本産は安全だから」なのです。
「品質が良いから」なのです。
この信頼性こそが
日本の強みで武器なのではないでしょうか。

上記のような日本人の対応と
マーケティングが存在する限り
日本の農業分野の自由化は絶対に成功します。
私はそう思います。

反対論者や反対する団体があげる
食料自給率等の数値に関して
消費エネルギー数値のからくりや
いろんなところから出ている「試算」なるものの数値は
本当に正しい数値なのでしょうか。

論理の信ぴょう性を上げるための
単なる道具なのではないでしょうか。
数値が結果から導き出されているとか・・・。

今まで出てきた「試算」なる数値は
どれだけいい加減なものだったか。
多くの歴史が証明してきています。

例えば空港建設の際の利用者予測など・・・。

すべての数値を否定する気はありません。
当たり前ですが・・・。

要するに
数値に惑わされることなく
農業分野もこの際TPPに参加して
他の規制も一切取っ払い完全自由化して
いっぱい農作物を作ればいいと思うのです。

いっぱい作って余ったら外国に売って
競争すればいいのです。

個人的には
柑橘系の果物など
海外にめちゃめちゃ売れると思います。

温州ミカン、ゆず、すだちなど海外で見たことない。
美味しいのに・・・

ゆずやすだちは、
ライムに代わるカクテルの材料として
世界でヒットすると思うけどなぁ・・・。
温州ミカンは、
子供でも素手で皮が剥けるから
世界でヒットすると思うけどなぁ・・・。

これほどの武器が有るのに
何で規制したがるか
私にはわからない。

日本の農政は不思議でなりません。

TPP・・・
良い機会だと思うのですが・・・

但しです、
日本の農作物の国産表示が
「すべて正しく正当」に
なされているという事が大前提です・・・。
それと
上で少し触れた80パーセントの
一代限りの外国産の種の問題。
こういった陰の部分にも
陽を当てて議論してもらえば
もう少し違った側面からも議論できると
私は思います・・・。


。。。。。