役所 信太のひとりごと。。。(カウントダウン365×4→0)

旅先で感じたことや報道など私的に思うこと

バラエティ番組でも良い番組はある。

2011年06月22日 23時42分21秒 | Weblog
先日ホテルの宿泊中に
なにげに観たテレビ番組のことを
ふと思い出しました。

観ていて疲れるから
普段あまりバラエティ番組を観ないのですが
その日は何故か観てしまって・・・

その番組内の企画で面白いのがありました。
それは、
浦島太郎の昔話を知らない幼稚園児に
途中まで話を聞かせて
そこから最後までは
自由に物語を組み立てて作ってもらい
紙芝居風に絵を描いてもらって
彼らが直接発表する
というものでした。

浦島太郎の昔話を全く知らない幼稚園児・・・

物語は
浦島太郎が竜宮城から帰って来て
玉手箱を開ける所まで、

ここから最後までは
自由に話を作るという設定・・・

自由に
これが大人でもなかなか難しい・・・。

幼稚園の子供たちは
クレヨンで自由に絵を描き
いろいろな物語を作っていました。

怪獣が出てきたり仮面ライダーが出てきたり・・・
御姫様が出てきたり・・・

そんな中にひとつ
とても驚かされた子がいました。

彼が作った物語はこういうのでした。

 玉手箱を開けると
 竜宮城が広がり
 また中に入って行くことが出来たのでした。
 そして、帰り際に
 乙姫様から
 今度は絶対に開けないでくださいね
 そう言われて
 浦島太郎は戻って来たのでした。
 浦島太郎は
 今度は玉手箱を開けることなく
 幸せに暮らしましたとさ
 おしまい・・・。

小さな子供の自由な発想の中で
失敗しても
もう一度挑戦することの大切さを理解している点と
再度機会を与えてくれる周りの大きな心を表現している点
この2点に非常に驚かされたのです。

まだ5歳くらいの小さな子供が
しっかりと自分で話を組み立て
それを絵に描いて
自分で口に出して話すこともさることながら
初めて聞く昔話をしっかり理解し
子供なりに
何が主題なのかしっかり見極めている点が
実にすばらしいと思ったのでした。

人の話を聞き
自分なりに話を理解し
自分なりに考えをまとめることの難しさを
彼はこの年で出来ているのです。
しかも
周りに納得してもらえる話を組み立てたことも
実にすばらしいと思いました。

親御さんは実に良い育て方をしたものです。

彼には
これからもずっと
そのままの良い環境で育っていってほしいものです。

それに比べ・・・

現に大人の世界では、

人の発言中にヤジを飛ばしたり
本意を曲げて良いように解釈して
上げ足を取っては非難中傷を並べてばかりで
自由な発想など皆無に等しい。

前例がないとか
法令で規制されているとか
単純明快な事柄を
勝手に複雑にし
無理難題に仕立て上げ
困難極まりない状態に持って行き
自由な発想を妨げることに枚挙にいとまがない。

こどもの自由な発想なら
笑って聞き入れられるのに
何故、社会の問題になると
自由が無くなり
大人は打算とか駆け引きとか
雁字搦めになってしまうのか・・・。

今の社会に必要なことは
自由な発想を妨げない
失敗してももう一度再挑戦できる
こころのゆとりが必要なのでは・・・

何かテレビ番組の中に
そう言った隠れた番組制作者の主義主張が
隠れていたように感じたのでした。

東日本大震災の復興政策も棚上げされたままで
50日とか70日とか
国会延長の日取り程度のことで
右往左往し駆け引きしている大人たち・・・
みなさん小さすぎるのでは・・・。

浦島太郎の昔話は
玉手箱をもらうまでは
みんな一緒に聞きました。
(震災はみんなが一緒に経験しました。)

ここからは自由に発想して
物語を組み立てて
どういう結末になるのか描いて
そして発表してください。
(与党も含め各政党の皆さんで復興計画を立てて
 どういう計画で復興に持っていけばいいのか
 描いてください。そして発表してください)

私にはこう聞こえました。

。。。。