先日から、去年雪が降り出したころに掘って、外で保管しておいた土で粘土作りをしています。
冬を越した粘土は、含まれていた水分が凍って融けてを繰り返して行くうちに、土の粒子が細かくなって行きます。
乾燥を終えて、砕いている時に感じました。
・・・あ、去年よりやさしい土になっている。
ほろほろ。
ふわり。
いつも思うのです。
粘土は
本当は山の中や野原で、静かにゆっくり眠っていたかったかもしれません。
それをガシガシ掘られて、ガタゴト運ばれて、乾されて砕かれて篩われて、やれやれと思ったら今度は練られたり叩かれたり切られたり、ぐるぐる回されたり、あげくの果てに高い温度で焼かれたり・・・。
もう、ほんとにごめんね~!って、思います。
だから、少しの土もむだにしないように大事に大事に作らせてもらいますし、使わせてもらいます。
そして、毎日おいしいものをのせてもらえる、しあわせなうつわに生まれ変わらせたい。
うつわつくりとしてまだまだ未熟な私は、
窯にもろくろにも粘土にもずっと片想い中。
なかなか思ったようにはいかないものです(笑)。
それでも、少しずつですが心を通わせることができるようになって来ている気がします。
明日からの3日間の営業のあと、しばらくは作ること、焼くことに集中いたします。
わがままでスミマセン。
4月5日(金)、6日(土)、7日(日)
12時から16時まで、
ご来店をお待ちしています。