さて後半です。タイトルにもあります今回の本題に入ります。
浴槽ストレッチにおいては、湯温が重要で、初めは温め、徐々に上げていく、としないと途中でしんどくなって出ざるを得なくなります。まあ、ちゃんとやっても、しょっちゅう洗い場や扉の外に出ているんですが。
で、熱湯に近いお湯(右膝を火傷しましたねぇ)を温い湯に足すのですが、浴槽内の温い湯が多すぎると湯温上昇の効率が悪くなります。湯温がちゃんと上昇する前に溢れると、熱湯として入れた分の一部が溢れることになり、もったいない事になります。そこで、お湯の量をある程度減らしてから熱湯を足すことになります。減らす方法としては、現在のところ、
・顔、髪(いまは4mmしかないけどw 事実上は頭皮マッサージです)、体を洗う。まあ、これは普通ですよね。
・いろいろなグッズを洗う。体用の牛乳石鹸と大きめのハンドブラシを利用します。
・風呂椅子、石鹸箱、シャンプーボトル、洗顔剤、洗面器二個、浴室内用鏡。これもまあ、普通ですね。
・湯舟カバー。前に住んでいた方が捨てずに残しておいて下さった物です。
ちなみに、前の方には非常に大きな気配りを頂いていて、照明器具全部屋分や絨毯の一部、大量のスリッパ、たくさんの手すり(浴室、廊下、トイレ、階段他)、などなど多数の物資や設備を残して下さっていました。
カバーは今まで浴室の外に置きっぱなしで、使用していなかったのですが、今回の入浴回数激増により利用を始めました。なので綺麗に保っています。
・鍋、汚れた色々なボトル、汚れた水が余りしみこまないスリッパ、等ありとあらゆる汚れた物。常に洗えるものが、取っ散らかった広い家の中に無いか探しています。これは普通はしないですよね。でもこれくらいしないと温い湯が減りません。
・洗濯用に使う。これは普通ですが、私は洗濯回数が少ないので、あまり有効ではないです。たまに活用、くらいです。今回の事態で回数自体は激増していますが。
・浴室内の掃除。体が温もったら、ストレッチを兼ねて色々な部分をゴシゴシしています。浴槽に手を出せないのが難点ですが、お湯総入れ替えの時にしようと思っています。つまり、発症後のこの十日間、お湯総入れ替えをしていません。これは何人かおられそうですね。
・捨てる。これが最後の手段で、結構しています。事実上の主力です。熱効率の為にはしょうがないです。溢れさせるより、ずっとマシです。
とまあ、色々書きましたが、石鹸ケースを洗っている時に閃いたことがあります。
ケースの蓋じゃない方、石鹸を置く下の方ですが、底に凹凸がたくさんあって、ここに汚れやカビがあると石鹸で表面的に洗うだけでは取れません。そこで爪を使いました。つばさじゃなくても爪は道具として有用なのです。
人間の爪は適度な弾力性があり、武器としての機能は進化・適応の結果、喪失しています。が、この弾力性が凹凸部分で大活躍し、綺麗に汚れとカビを取り去ることが出来ました。特に細かい部分は親指や人差し指では無理でしたので小指を使いました。
深爪すると、爪を道具として使えないので不利になります。切り過ぎないように今後は注意したいです。
そういえば、猫草収穫時にも爪を使っていましたねぇ。
ネイルアートを施している女性は、こういうことができない、というか、実用性を捨てて美しさを選択しているわけですが、それも大変苦労があるんだろうなって思いました。
さて、右膝は写真こそお出ししませんでしたが、結構な火傷痕が残っています。背中も二回、熱湯あんかで低温火傷に近い状態になりました。こちらはすぐに治りましたが。
で、気づいたのですが、背中下部の皮膚は弱いです。中部は少し熱に強くなります。上部は更に強くなり、首の皮に至っては熱湯あんかでも全然平気です。多分、面の皮は皮膚全体の中で見て、厚い方なのでしょう。
結局、人間の皮膚には強さの差がある、ということです。
全体的に見ると、人間の皮膚は非常に弱いなって思いました。
十分に「肉体の保護」(このネタがわかる人はほぼいないでしょうね。検索すると出ます。呪文のひとつですw)の効果を発揮していない脆弱な皮膚を人間は持ちます。
以上の爪と皮膚の話から、人間って進化の過程で色々な武器や防具を捨ててきたんだなって思いました。代わりに道具としての武器や防具を使うようになった訳ですが。
以前、とあるハンターさんと直接、お話しする機会があり、獲れたイノシシはどうやって軽トラまで運ぶんですか、と質問しました。すると、一瞬、変な顔をされました。意味としては「何を当然のことを聞いてるんだ」という感じです。
言葉での返答は「ああ、ロープ掛けて引きずって行くよ」でした。イノシシの皮膚は人間とは比べ物にならないほど強く、自身の体重をかけてデコボコの地面を引きずられてもお肉にダメージはない、という事です。
このハンターさん、いつも土日にバンバン撃って外しまくっている人かもしれません。
人間の動物としての弱さを改めて感じました。
有名な話では、腰痛は人間だけだそうですね。完全直立する唯一の動物ですから。
サルの仲間を良く見てみると、ドローイン状態に近い状態に脊椎がカーブしているのがわかると思います。自然にやってる、というか、そのような体の造りになっているんですね。
比べてみるのは面白いものです。
それでは、これから二回目の浴槽ストレッチに行ってきます。