みなさまおはようございます。2011年12月17日土曜日となっております。土曜日でもやれそうなら仕事を進める、日曜日もしかり。しかしもう9:30をまわっていますので、少し気の緩みがあるやも知れません。昨日は久しぶりに都内をめぐりまして、大分足腰が弱っていることを実感しました。地下鉄の長い階段もちょっとした山登り感覚でした。さて本日もご依頼者が待っていてくださっていますので、事務処理という名の戦いの始まりです。戦いも良いもので、ここで言う戦いは優しさと同義の、護るための戦いです。元気に!美しく!お願いしたいところです。
更科紀行に続いて、笈の小文の冒頭には、総合的な価値観の宣言があり、また歴史ともつながっていて良いと思いましたので引用させて頂きます。矢印以下は、別の本からの解説を簡単にしたものです。
百骸九竅(ひゃくがいきゅうけい)の中に物有り。
→百の骨と九の穴からる私に、心とは違う何かがある
かりに名付けて風羅坊(ふうらぼう)といふ。
誠にうすものの風に破れやすからん事をいふにやあらむ。
かれ狂句を好むこと久し。終(つひ)に生涯のはかりごととなす。
ある時は倦(うん)で放擲(ほうてき)せん事を思ひ、
→ある時は、もううんざりして、俳諧なんてやめだと思うが、
ある時は進んで人に勝たむ事を誇り、是非、胸中にたたかふて、是が為に身安からず。
暫(しばら)く身を立てむ事を願へども、これが為にさへられ、
暫(しばら)く学んで愚を暁(さとら)ん事を思へども、是が為に破られ、
つひに無能無芸にして只(ただ)此の一筋に繋(つなが)る。
→俳諧のみに身を捧げた。
西行の和歌に於ける、宗祇の連歌に於ける、雪舟の絵に於ける、利休が茶における、
其の貫道(かんどう)する物は一(いつ)なり。
しかも風雅におけるもの、造化(ぞうか)に随(したが)ひて四時(しじ)を友とす。
→風雅の世界は、天然自然にしたがい四季の移ろいを友とする。
見る処花にあらずといふ事なし。思ふ所月にあらずといふ事なし。
像(かたち)花にあらざる時は夷狄(いてき)にひとし。心花にあらざる時は鳥獣に類す。
夷狄を出で、鳥獣を離れて、造化にしたがひ造化にかへれとなり。
おっといけません、10:00となっております。
本日も宜しくお願い致します。
※写真は、平尾団地のイルミネーション
更科紀行に続いて、笈の小文の冒頭には、総合的な価値観の宣言があり、また歴史ともつながっていて良いと思いましたので引用させて頂きます。矢印以下は、別の本からの解説を簡単にしたものです。
百骸九竅(ひゃくがいきゅうけい)の中に物有り。
→百の骨と九の穴からる私に、心とは違う何かがある
かりに名付けて風羅坊(ふうらぼう)といふ。
誠にうすものの風に破れやすからん事をいふにやあらむ。
かれ狂句を好むこと久し。終(つひ)に生涯のはかりごととなす。
ある時は倦(うん)で放擲(ほうてき)せん事を思ひ、
→ある時は、もううんざりして、俳諧なんてやめだと思うが、
ある時は進んで人に勝たむ事を誇り、是非、胸中にたたかふて、是が為に身安からず。
暫(しばら)く身を立てむ事を願へども、これが為にさへられ、
暫(しばら)く学んで愚を暁(さとら)ん事を思へども、是が為に破られ、
つひに無能無芸にして只(ただ)此の一筋に繋(つなが)る。
→俳諧のみに身を捧げた。
西行の和歌に於ける、宗祇の連歌に於ける、雪舟の絵に於ける、利休が茶における、
其の貫道(かんどう)する物は一(いつ)なり。
しかも風雅におけるもの、造化(ぞうか)に随(したが)ひて四時(しじ)を友とす。
→風雅の世界は、天然自然にしたがい四季の移ろいを友とする。
見る処花にあらずといふ事なし。思ふ所月にあらずといふ事なし。
像(かたち)花にあらざる時は夷狄(いてき)にひとし。心花にあらざる時は鳥獣に類す。
夷狄を出で、鳥獣を離れて、造化にしたがひ造化にかへれとなり。
おっといけません、10:00となっております。
本日も宜しくお願い致します。
※写真は、平尾団地のイルミネーション