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教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

9月の活動について 

2024-08-12 08:53:32 | 学校での活動について
こんにちは。いつも見ていただいてありがとうございます。

このころは、進路指導について触れていましたが、ふと気づいてみれば、8月も半ば近くになってきましたので、進路のことの前に、9月の活動について記してみたいと思います。

進路指導もその他の活動もそうですが、生徒が前向きな考えや姿勢を持っていないと進路のこともその他のことも進みませんので、やはり生徒の姿、姿勢が一番大切だと思います。意欲をもって取り組む姿勢を育てることが一番大切なことと思われます。
教育におけるすべての活動が、生徒の意欲を育てることに主要な目標があると思います。
進路指導に関しても、一応、全体的な様子について触れましたので、個々の活動は、また次の機会にして、今回は、9月の活動について記してみたいと思います。

初めに二学期全体のことについて触れます。二学期は、進化と深化の時期です。学校生活の時間も一番長いし、季節的にも各種の活動に適していて、活動しやすいので生徒の成長を促すのに適した時期と思います。
一学期に、生徒との関係もある程度できていると思いますし、生徒の特性理解も進んでいると思います。それらのことを基盤としながら、実態に合わせていろいろな指導や援助を行い、学校生活の充実を促すとともに意欲化を図ることが目標になると思われます。
 学級全体に対しては、構成的なグループエンカウンターの活動や、ソーシャルスキルトレーニングを行ったり、生徒の表現力や対人関係能力等の基本的な能力を育てることが大切と思われます。(グループエンカウンターやソーシャルスキルトレーニングは本当に有効な活動と思っています。機会があれば、後に具体的に触れてみたいと考えています。)
 一学期からの生徒観察で、個別の援助や指導が必要と判断される生徒に対しては、生徒の活用できる良い点を生かしながら、継続的にかかわり、使える技法も使って意欲化を図るとともに、本人の課題への気づきと克服への取り組みを促していきます。全体指導も大切ですが、個別指導を生徒に即して充実させることは、さらに大切なことと思われます。個別指導を地道に継続的に行っていくことが、開発的・予防的・治療的ないずれの活動にも大きな影響を与えると考えられます。
 学年や学校全体では、教育相談係とも連携して、事例研究会を行ったり、生徒理解に基づく校内連携による指導や援助を継続的に行っていきます。生徒の成長を促そうとする姿勢は、きちんと生徒にも伝わりよい影響を与えていくと考えられます。

9月の活動

 1学年
 長い夏休みの後の9月は再スタートの指導が大切です。1学期に行った適応指導をもう一度行うくらいの気持ちをもって取り組むことが必要と思われます。
 生徒は、新鮮な気持ちが薄らぎ、目標も持ちにくい状態にあると考えられますので、やはり再スタートの指導を丁寧に行います。
 今後の目標や学校生活の意義を考えさせる機会を持ちます。また、友人関係の中断等もあると思いますので、何か、機会を見てグループワーク活動でも行い、関係の回復を促します。そして、なるべく早くに基本的生活習慣を取り戻して生活できるように促します。
 不登校の生徒が出やすくなりますので、悩み調査を行ったり、各生徒の学校生活への適応状況を丁寧に見ていく必要があります。
 生活に落ち着きがなく、ふわふわしている感じがあったら、なるべく早くに個別指導を行う必要があります。その時には、生徒にきちんと先生の思いを話して、生活に改善が見られないと先が厳しいかもしれないので、きちんと話を聞きたいと説明して、聞くことが大切と思っています。聞き方がおかしくなければ、生徒は肯定的な反応を示すと思います。但し、時間はあまり長くしないで短時間にし、必要があればまた聞きますと伝えておくことでよいと思います。積極的にかかわりを持つことが大切と思われます。

 2学年
 一年同様の指導援助を行いながら適応状態の回復のための活動を行います。2年の2学期からが学校生活の中心的な時期になることをきちんと意識させます。また、学校全体の各種活動の担い手になることも伝えておきます。
 自立的に生活ができている生徒には、学期の目標を明確化し、到達目標も設定できるように支援します。不適応傾向のある生徒には、やはり個別指導も行いながら、再適応への支援を行います。
 中学にしても高校にしても、2年の2学期が変化の起点になることが多いと思われます。自立的・自律的な生徒は、自分の目標も自覚でき、能力も発揮して自力でも伸びていくことができるようになりますし、不適応傾向の生徒は伸びることができずに、低調あるいは停滞の傾向を見せることがありますので、サポートや支援が必要になることがあります。
エネルギー切れの様子を示す生徒も出てくるので、それらの生徒への対応も行います。この対応は遅れれば遅れるほど大変になりますので、なるべく早くに始める必要があると思われます。
担任だけの活動では難しいと感じる場合には、今は学校にスクールカウンセラーが配置されていたり、教育相談に詳しい先生がいたりすると思いますので、校内での連携を図って支援を行うことが必要と考えられます。
 2年の2学期以降は、生徒の自己表現力が大切になってきます。自分を言葉で表現できないと入試等でもうまくいきにくくなります。集団での活動の中で、適切な自己表現を促し、対人関係能力を育てることも、とても大切な活動です。

 3学年
 いよいよ受験の時期が来ます。就職の場合も同じです。不安や焦りの気持ちが生じて高まりやすい時期ですので、強すぎる孤独感や孤立感を抱かないようにすることが大切です。生徒間の交流がなくなってしまわないように、「受験は団体戦」というような意識も持たせて、相互に情報交換や交流を行うように促しましょう。「相互扶助の精神」が受験を乗り切る一つの手段だと思いますので、学級や学年のよい雰囲気づくりに努めることも大切なことと思われます。
前に少し触れましたが、この時期に「ワイド相談」の活動等を行うことも有効な活動と思われます。
学習が軌道に乗らない生徒も出ると思われるので、やはり個別指導も必要と思われます。

今回はここまでにします。次回はまた進路に戻るかしてみたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。




 




9月の活動
 9月は、長い夏休みの後で、二度目の新入学や進級の時期ともいえるかと思います。


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