児童生徒 学級 学年 学校の取り扱い説明書

教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

1月の活動

2025-01-06 10:35:22 | 学校での活動について
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

生徒指導について触れてきましたが、今回は表題のように1月の活動について簡潔にですがUPしてみます。

1月の活動

1年生
 本年の計画づくりや意識づけを行いながら、日常生活の充実が大切なことを伝える。年初でもあり、生徒に「自分自身の個性、私を生かすことについて、私の生かせるところ」等のテーマで考えさせたり文を書かせて、自己についての客観的な意識を持たせる活動を行う。

2年生
 年初の新たな気持を持てる指導を行い生活設計をきちんとさせる。上級生の入試活動の経験について注目させ観察させる。この時期の生徒が感じやすい悩みや不安についてアンケートを行い、解決への支援として学年を対象にワイド相談を行う。

3年生
 年初の新たな気持ちを確実に持たせ、まとめに向かって整理を行う。やれたことの明確化、やってきたことの整理を行う。将来の生き方や人生への構えの自覚を育てる。自分はこう生きるの気持ちを持たせる。学習の状況を確認し、必要な指導を行い、焦りや不安の軽減を図る。
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生徒指導の取説 4 人の成長を促す過程

2025-01-02 15:25:30 | 学校での活動について
 新年おめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。投稿主なりのペースになるかと思いますが、なるべく多くUPしていきたいと思っています。

 今回は人が人を成長させる方法や過程について触れてみたいと思います。今述べているのは生徒の自立と自律を促す生徒指導のやり方について触れています。
 人と人の関係の中で対象の人が育っていくと思いますので、それをわかりやすくはっきりさせてみたいと思っている次第です。
 支援の過程は、以下のようになっていると思います。まずは、人と人の間に人間関係があることです。関係がなければ当然交流する機会がないのですから、相互に影響力はなしと言うことになると思います。物理的距離は心理的距離と、心理学の臨床の方で言いますが、遠い所に立っている二人には影響はありませんね。
 そこで、二人が近くに立って、人間関係を作り、相互に影響を及ぼすことができるような距離にいることが大切ですね。これが物理的距離と心理的距離と言うことです。近くに立つ人間関係が大切です。同じ場所にいても関係がなければ距離が遠いのですから何の変化も起こらないというわけです。
 学校では、同じ教室の中にいても、支援者の考えや行動によっては、距離がとても遠いということもあるわけですね。ですので、まずはこの点を自覚することが必要と思います。前にも触れましたが、支援を必要としている人が支援をする人に自ら近寄ってくるということはほとんどありません。特に子どもの場合は、本人が自分や自分の環境をはっきりと自覚できるということはないと思われますので、支援者の方が注意してよく見ておくことが大切です。ただ、子どもの場合は体調が悪いとか、おなかが痛いとか、頭痛とか、何となくすっきりしないとかの表現はあるかもしれません。
 心のことが体に出ている可能性は十分にあります。いわゆる「心気症」の状態ですね。この場合には、裏側に心の問題が隠されているわけですから、支援者は、本当によく見て多面的に理解することが必要です。小さい子どもほど、自分の心を言葉で表現することができません。

 人間関係を作るための活動を全体として、「かかわり活動」と言ってもよいと思います。支援者は、かかわり活動を常日頃からすべての対象者に対して継続的に行います。特に支援者から見て、サポートが必要と思われる対象者、何か不全的な状況を示している場合には、日常的にきちんと意識を持って忘れることなく観察を継続する必要があります。
 子どもの状態をよく丁寧に見ながら、関係作りを進めます。声掛けを多くするとか、名前を多く呼ぶとか、机間巡視の際にも自然に少し立ち止まって見るとか、何か工夫ができるかと思われます。
 くどいかもしれませんが、支援者に求められることは、いつも意識してみることと思います。但し、学校では特にそうなりがちですが、教師的な目でマイナス的な部分ばかりを見ることでは関係作りはできないと思います。子どもも他者からの見られ方にはけっこう敏感です。特に課題を持っている場合ほど敏感ですので、できるだけ良さを発見するような気持ちで見るとか、少なくとも客観的に見て課題を明らかにするようにして、それへの対策もプラスの視点で考えながら見るとかの意識は必要と思われます。
 なぜかかわり活動を行うのか、それは子どもの成長を一層促すようにするため。子どもをさらに育てたいという意識の存在が必要と思います。
 高学年や中・高生の場合には、かかわり活動を行う中で相手との人間関係、さらに信頼関係を作り、相手が支援者に対して何らかの自己表現をしやすくするためと考えてよいと思います。

 子どもの問題・課題の原因は、その子どもの心の深いところにあることが多いです。それを上手に扱って、原因の解消や軽減を図らないと、対象の子どもの態度変容、行動変容は起こらないことが多いです。態度変容や行動変容につなげられるように、その第一歩として、かかわり活動を行い、人間関係・信頼関係を作るのが必要と思われます。

 今回は、ここまでにさせていただきます。今後もよろしくお願いいたします。





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生徒指導の取説 3

2024-12-20 10:31:06 | 学校での活動について
 いつもお世話様です。生徒指導について続けてみます。

 生徒指導の意義や目標は相手の子どもの自立と自律の生活を促すことでした。これは何度も繰り返していますが、忘れることはできない基本的な考え方です。
 現実の学校では、この基本的なことが十分に意識されないままに「生徒指導」と言う言葉だけが先走りしてしまって、生徒指導は、生徒を校則や規則に従われせるための活動ととらえられてしまって、こわもての権威主義的な人が行う活動のようになってしまっているのが現実かと思われます。この点から、学校現場でのいろいろな指導者による問題も多く起こってしまっているようです。
 規則等を守る指導も、大切な指導ではありますが、それが生徒指導の中心的な活動になってしまっては、生徒指導の理念も十分に生かせない、偏った指導になると思います。日本の国は、伝統的に権威主義的な要素が強く残っていますので、そうなること多くあると思われます。
 生徒指導は「ガイダンス」の考え方が浸透して、様々な基本的理論の側面や知識・技術がもっと重視されると、個々の生徒を本来的に伸ばせる学校教育になると思われますが、現実は残念な部分が多いようにも思われます。
 生徒指導の内容、すなわちもっと理論的に的確に生徒の伸張を図る方法等がはっきりしていませんので、何をやれば本来的なガイダンスとしての生徒指導になるのか、学校全体での共通理解もあまりありませんので、曖昧模糊とした規律指導に終始するという形になっていると思われます。

 さて、最も簡単に、生徒指導の意味について記してみたいと思います。これは学校ばかりではありませんが、いろいろな組織で、社会生活の中で、例えば二人の人間が相互にかかわって、例えばそれが年長者と年少者の関係であれば、このかかわり、人間関係の中、ふれあいの中で年少者がさらに意欲的になり、前向きに生活するようになり、その年少者の能力を伸ばすような活動ができたとしたら、それは一番良い生徒指導の活動であると思います。
 学校の中には、いろいろな生徒がいますから、例えば問題行動の多い生徒、意欲の低い生徒、発達系の障害も持っていると思われる生徒などに対して、それぞれの生徒との人間関係を積み重ねることで、生徒の伸張を図ることができたら、それは生徒指導の基本的な目標を達成したといってもよいと考えられます。
 但し、子どもは発達過程の中にいますので、次の課題もすぐに表れてきますので、継続的に生徒指導を行うというのが基本になると思います。

 先生・支援者と接することで、対象の生徒が元気になり、それまで以上に前向きに正しい方向に活動しようとするようになり、それこそ、自分の考えと足で活動していくようになれば生徒指導の実践として素晴らしい活動と言えるとおもいます。 
 但し、この活動は学校の中で目立たず、あまり取り立てて取り上げられることもなく、その活動を行っている人が賞賛されるわけでもなく、普通に進んでいくのが現実です。でもこの活動が一番大切な活動だと思われます。
 非行の生徒が立ち直っていく、不登校の生徒が再登校するようになる、意欲の低い子がその子なりに学習に取り組むようになる。これらの裏側には、よく見ると必ず、本来の生徒指導を着実に行っている人がいるのを見つけることができると思います。権威主義の人が感情的に怒ったり、大声を出したりしていることが生徒指導の進展につながっているというわけでもないと思われます。

 子どもがよい方に向かっていく活動に着目して、何をどのように行っていることが結果につながっているかを明らかにすれば、自然に生徒指導の内容が明らかになると思われます。
 それを明確化・理論化して、それぞれの現場で着実に実践していくことが子どもを伸ばす原動力になると思われます。一番大切なのは、支援者・教職員の人間関係能力だと思われます。それぞれの生徒との間に信頼関係を作り、適切に子どもと言葉を交流し、その中から、子ども自身が大切なことに気づき、自己の目標を設定することができ、その目標の実現に向かって意欲的に歩む過程を作り出せることが生徒指導の能力であると考えられます。
 このような過程を形成するための活動が生徒指導ではないかと考えているところです。

 今回はここまでにさせていただきます。次回以降も生徒指導のもろもろに触れながら何をどのように行うかについて記してみたいと思います。また、人間関係能力のことにも触れてみたいと思います。またみていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。では、また。
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生徒指導の取説 2

2024-12-12 17:44:13 | 学校での活動について
今回もよろしくお願いします。
先日の生徒指導の取説は、多くの人に見ていただきました。ありがとうございました。
今回も続けてUPしてみたいと思います。

 生徒指導は、生徒の自立と自律を促す活動が中心と思います。
 この点について、少しの思いを記してみます。
 ここでは、学校を中心に行われる活動を取り上げていますので、生徒指導と言う言葉で代替して表現していますが、大人間の関係、例えば組織における人間関係でも、家庭における親子関係でも、その他の人間関係でも、自分がかかわる相手の人が、かかわりの中で、不安や不満、怒り、憤りの感情等が少なくなり、一方で、心の落ち着きが図られ、情緒が安定し、今の生活に意欲を持って積極的に取り組めるようになり、前向きな生活が続くことで、その個人の能力が一層高く発揮できるようになれば、そのかかわりは生徒指導のかかわり、生徒指導の活動と言ってよいのではないかと思います。

 人間関係の中で、気持ちが落ち着き、意欲が高くなり、いろいろと経験して、あるいは話の中で新たな大切なことに気づき、その気づきを実際の活動の中に生かすようになり、より積極的な前向きの生活が営まれるようになること、これが生徒指導の中心的な成果と考えられます。

 少し口説くなったかもしれませんが、人と人がかかわっていく中で、成長の方向に生きていくことができるようになることが生徒指導の本質的な目標と考えられます。
 この観点では、生徒指導は人間関係論的な成長促進の活動と言えるかと思います。支援者と生徒が触れ合う中で、生徒が自然に意欲化され、一層成長するようになれば、それは本当に素晴らしい生徒指導であると思います。
 ただし、その技法には、留意が必要な点もあると思われます。どのようなやり方であっても、相手が意欲化すればよいとの考えでは、ある意味、時々問題が生じる事例もある、いわゆるスパルタ式の指導も生徒指導とされてしまう危険性があると思います。
 やり方を問わず、意欲化を最優先にすると、支援者の思惑や思い込み、経験主義的な技法で生徒指導を行うことにもつながってしまいます。そのようなやり方は、相手がその支援をどのように受け止めるかわかりませんし、年齢的・発達的な特性で、誤っていることも受け入れてしまうことがありますので、それは注意する必要があると思われます。
 単純な思考、経験だけで判断して行うものではなく、きちんとした理論的な背景のある考え方や技術に基づいて行われる必要があると思われます。
 高校のスポーツなどで、高校在学時は意欲的に取り組んで素晴らしい成果を得ていたが、上級のレベルに行くとほとんど活躍もできず、意欲的な活動もできないで終わってしまう例も多くあります。そして、ただ過去を懐かしんでいるばかり、自分に正しい自己評価もできない状態になってしまう、このような例では、適切に生徒指導が行われたとは言いにくいでしょう。
 その場、その場で必要な前向きの生活ができるようになること、自立と自律ができて適切な生徒指導が行われたことになるかと思われます。

 学習指導でも、生活指導でも、進路指導の中でも、生徒指導はどの場面でも行われる必要がある活動です。かかわりの中で相手を生かす、伸ばす活動だと思われます。
 生かすこと、伸ばすことは、究極的には相手を意欲化することと考えてよいと思われます。生徒と支援者・教職員のかかわりの中で、生徒が伸びて行ったらそれが本当の意味での生徒指導と言ってよいと思われます。

 今回は理念的な言葉が多くなりましたが、次回は、相手を伸ばす人間関係の作り方やその技術について記してみたいと思います。
 生徒指導の中心になる人間関係論です。よろしくお願いします。その次は、今後の生徒に必要とされる生活技術とその身につけ方等の指導についてなどを記してみる予定でいます。今後もよろしくお願いいたします。他の方に紹介していただけると幸いです。では、また。

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生徒指導の取説

2024-12-10 11:14:01 | 学校での活動について
当方の多用で、12月の活動3は投稿できませんでしたので中断します。内容は、3年生の精神的安定と進路実現への支援をどのようにするかでしたので、1年と2年の部分を読んでいただいて援用することでよろしいかと思っています。
何事につけ、教育の活動は、支援者・教職員と生徒の関係が一番影響がありますので、その部分をどのように作って継続と深化を図るようにすることが大切と思っています。

今回は、生徒指導の部分に戻って、また投稿してみたいと思っています。よろしくお願いいたします。

生徒指導の定義と言いますか、意義や目的ですが、前にも触れましたが、生徒指導は児童生徒の自立と自律をめざした活動です。これは変わりません。自立は自分の足で立つということですから、それぞれの本人が誰かに必要以上に依存している状態ではなく、年齢に応じて自分の力で生活して行けるということです。
自立は、本人が自分の生活を自分の力で統制できる(コントロールできる)と言うことですから、適応的な行動を自分の考えや力で実践できるということと考えてよいと思います。

自立や自律の力を伸ばしてやることが生徒指導の活動です。とは言え、これだけですと行うことの具体的な内容は提示されていませんので、何を行ったらよいかわからなくなって、支援者集団における共通の理解もなくなって、実際には本当に必要なことが何も行われずに、「問題が起こらなければよし」の状態になって、生徒の自立や自律を一層促す活動は見られなくなり、多くの学校で行われているような、規則を守らせる活動、行動を規制する活動、罰と反省を促すだけの活動等が中心の活動だけになってしまっているようにも思われます。
これらも生徒指導のいちぶではあり必要な活動ではあるのですが、こればかりになってしまうと本来的な生徒指導は行われにくいものになってしまうと思われます。

けっこう生徒指導はあいまいな部分があり、しかも内容も奥深いので、本当に必要なことに気づき、それを実行するための手法の勉強も必要なので、多忙な学校生活の中ではその部分の勉強・研修が不十分になると思われます。
またさらに、生徒指導の理論と言うようなきちんとした体系がないのも研修を難しくしているように思われます。

生徒指導が適切にきちんとできる支援者・教職員は優れた支援者だと思います。でも実践はけっこう難しい部分があるとも思われます。
教員になるための、大学等における課程でも生徒指導の理論はありませんので、それもあいまいさの一因かと思われます。
自学・自己研修にゆだねられている生徒指導ですが、今日における学問研究分野の進展によって、ある程度の内容と範囲をほどほど明確にできるのではないかと思っています。

児童生徒が社会生活を営んでいくうえで必要となる考え方や生活上の技術等を抽出して、その内容を学校教育上の生徒に教えるのが望ましいと考えられる部分、それを知り身につけることで生徒の自立と自律を促す内容を実践可能な教育内容としてまとめていくことで、具体的に使えて生徒を育てることのできる手立てが作れるのだはないかと考えられます。

今回はここまでとして、次回から生徒の自立と自律に役立つと思われる具体的な内容について考えてみたいと思います。



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12月の活動 その2

2024-11-24 08:29:27 | 学校での活動について
今回も12月の活動について続きを投稿してみます。
よろしくお願いいたします。

前回は、学校における12月の活動について、1年生を中心に記してみました。今回は、2年生について触れてみます。
短文のまとめは前回にありますので、それを少し詳しくいろいろな面に関連させて記します。

2年生
 2年生は学校生活の後半になります。そしてこの年末は、後半を充実させることへの意識をきちんと持てるようにすることが大切と思います。1年生と同じことですが、年末の振り返りをきちんとすること、生徒と支援者・教職員で同時に行うことが必要と思います。面接、アンケートその他の活動は1年生と同様でよいと思います。
 これから進路の実現に向けた本格的な生徒の活動を始めさせるように促します。それには現状の把握・理解、自己の特性と課題の明確化が大切になると思います。この点をポイントにしてどのような活動を行うかだと思いますので、それぞれの考え方で工夫をしながら進めていくことでよろしいと思います。
 進路を考えるとなると、現状の社会状況を知ることが必ず必要になりますから、それらに関する情報は日常的に提供していくことが必要です。社会への関心が高まるだけでも効果があると思います。
 2年生の後半は、将来が近づいてきて、漠然とした心の状況、混とんとした心情になりやすいと思いますので、いつもと同じですが、情緒の安定がとても大切と思います。
 安定をもたらすのは、親和的なクラスの状況と、共感的な交流の存在だと思われますので、クラスづくりは引き続き大切と思います。支援者・教職員との共感的な交流も同様に大切だと思います。
 進路実現を強く考えている生徒の中には、次の学年で使う教科書を2年のうちに手に入れて自分で予習等を行い始める生徒もいます。受験の先取りは競争を激化させるので、必ずしも良いこととは思っていないのですが、そのような生徒もいることが現実かと思います。現実も無視せずに、自己の特性を磨く心持ちを育てることができたらよいことと思われます。
 成績不振生徒に対しては、やはり個別指導を行うことが必要です。今年のうちに指導をきちんと行います。指導と言っても。教職員からの一方的な働きかけでは効果は期待できにくいので、相互的な交流、人間関係力で乗り越えるようにすることが大切です。


今回はここまでにさせていただきます。

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12月の活動 その1

2024-11-23 15:59:43 | 学校での活動について
こんにちは。また投稿してみます。見ていただけると幸いです。
今回は、12月が近づいてきましたので、月ごとにやっている各月の活動について、12月を取り上げて投稿してみます。

12月の各学年や学級での活動について、学年ごとに記してみます。

1年
 
 中学ではどうかわかりませんが、高校では、1年生や2年生では、年末に個別生徒面接を行う学校が多くあると思います。 また、行われない学校もあるかもしれませんが、この時期は、やはり一年の振り返りを行うことが大切で必要とも思われます。
 個別面接が行われる学校では、その機会を利用し、行われない学校では、独自にクラス担任と生徒の意見交換を行う機会があった方がよいと思います。この時期の面接はメリットが多いと思います。
 面接の代わりに、各生徒に一年を振り返ってのアンケート調査のようなことを行うのもよいかと思っています。
このページを読んでくださるような教職員の方は、知っている人も多いかもしれません。またよく知らなくても、「構成的グループエンカウンター」と言う言葉を聞いた方もおられるかと思います。これは略称でSGEともいうことがあります。そのSGEの中に、生徒の活動として、「一年間の棚卸」というような名前が付けられた活動があります。関係の本を見ていただければすぐに探せるとは思います。細かいところまで記すわけにはいきませんが、これは、過去一年の自分の心の状態の変化を、上がった下がった等の線で記してみようというものです。上がりの時には、何がどのように作用して上がったのか。下がった時にはその作用ポイントは?、等を文字であらわしてみようということです。
 一言でいえば振り返りを十分に行わせることですね。自分の状況と自分の活動や行動がどのようにマッチングしているかについて自ら考え感じさせるということですね。自己省察の活動と言うことですね。
 この活動や類似の活動で、自分を客観化させてみるということです。自己を客観的にみられることは、生徒が自己理解が自分の力でできるということですね。それは大人に近づいたということです。
 自己の良さや要改善点、活動・行動の成果への影響を自分で理解できることです。ここまでできれば、自己理解も相当進みますので、自己の今後の課題も自分で発見できて明確化することができると思います。
 ここまでできると、自立した生徒と言うことですね。今、別のところで扱っている生徒指導の目標です。年末は自己を振り返る貴重な機会になると思いますので、工夫をして何か活動ができると生徒の成長を促すことができるかと思います。特に高校一年のこの時期の振り返りは2年生以降に大きな影響を与える可能性があると思いますので、何かを実践したいところです。
 別のポイントですが、成績不振の生徒への対応も本当に必要な活動だと思います。年を越えればすぐに学年末になってしまいます。新年のあわただしい動きの中で、成績不振への対応はやりにくい活動です。
 先ほどから振り返りの時期と記しましたが、その振り返りに合わせて、不振への対策も実施できれば良いと思います。学業不振の背景には、複雑な条件が横たわっていて、短時間での解決は難しいかもしれませんが、何も行わないで過ごしてしまうのでは、手遅れになってしまう可能性が高いと思います。留年や中退等にもつながりやすいので、ここがポイントと思っています。
 話がずれますが、このようなときに支援者・教職員からの一方的な指導は効果がないことが多いと思います。カウンセリングでは、相手の意欲や具体的な動きを促すのには、4つの過程があると考えられています。きちんと人間関係がある、その関係の中で相手が自己の心の中を十分に見つめることができる、見つめて自分の感情や思いを表現することができ課題に気づく、課題の克服に向けて具体的に動く。この過程が発動するように持っていければよいと思います。でもすぐにはできませんので、年末は、一つ目と二つ目ができればそれでよいと思います。
 対象の生徒には、また新年になったら話を聞かせてもらう機会を作ろうと思っているよ、程度でよいと思います。この時期に詰めようと思ってもそれは難しいです。支援者が心のゆとりを持ちながら、生徒の事情をくみ取りながら進めるのがよいかと思います。
 思い浮かんだ言葉を記しておきます。「人は、話を聞いてくれる人の話を最終的に聞くようになる」と言う言葉です。心の働きは奥が深いですね。        
 学習のことは、また別の機会にさらに記したいと思っています。


2年
 進路実現に向けた本格的な生徒の活動を始めさせる。自己の特性や社会の状況に目を向かせる活動を行う。
成績不振生徒に対して個別指導または集団での指導を行い、学年末の進級をめざして指導を行う。進路部との連携を図りながら学年の活動の充実を図る。

3年
 前月に引き続き、情緒の安定を図る。受験手続きの確実な実践を促す。進路の決定した生徒は決まらない生徒の援助を行う。相互扶助の雰囲気づくりを行う。着実な学習を促し日々の生活の中で、やれている、伸びているの実感を持たせる。生徒の身近に立って支える活動を行う。



文が長くなりましたので、今回は、ここまでにさせていただきます。2年生と3年生に関しては、短文でポイントだけを記しましたが、なるべく早くにもう少し説明を加えたいと思っています。よろしくお願いいたします。では、また。
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生徒指導の活動3  何をするか

2024-11-12 08:40:30 | 学校での活動について
こんにちは。

生徒指導について、少し間隔が空きましたが再開と言うことにします。

 確認ですが、生徒指導はガイダンス、導く活動であって、生徒への指導と言うことではないことを確認です。ガイダンスは、各種の理論的な裏付けのある活動を行うことです。生徒への指導として日常的な言葉で、こうすべき、これをしてはいけない等の忠告や助言だけが生徒指導ではありません。
 
 自立して、自律した生活、社会人で言えば、自力で生活資金を得て、自律すなわち自分を自分でコントロールしながら生活して行けることを意味しています。生徒では、自分の持っている力を適切な方法で発揮して、自分の計画等に基づいて生活して行ける生徒を育てる活動と言うことです。

 多くの生徒は自立・自律がある程度可能になっていますので、ある意味では、生徒指導の活動は必要ないともいえるかもしれませんが、それでは多くの生徒の一層の成長を促すことはできにくいですので、生徒を成長させる、成長を促す活動は必要になると思います。
 この部分を担当するのが、本質的な意味での生徒指導と言うことになるかと思います。今までの経験主義的な学校では、生徒指導の担当すべき内容は、あいまいなものであり、何をどのように行うかについては、知識を共通理解も不足しているのが現実と思われます。
 そのため、日常的な生徒指導では、生徒の問題が発生したときにのみ、それへの対応として行う活動が生徒指導と考えられてしまって、それ以外のガイダンス的な活動はほぼ行われないというのが現実かと思います。

 進路指導と比較してみると、進路指導は、6つの活動を行うと規定されていて、活動の内容がある程度明示されているのですが、生徒指導は、明示されている項目が少ないです。
 例えば生徒への生活指導、簡単に言えばこれはするな、これをせよ等の内容や、交通指導、生徒会指導、部活指導等はあるのですが、それ以外の活動、本来的なガイダンスと言える活動がはっきりしていないので、生徒指導の活動は、やってもやらなくてもわからない状態になっているので、ガイダンス活動は行われずに、端的に言えば、生徒への口頭での指導、すなわちお説教的な指導や問題が生じたときに罰的な指導を行うことだけに終始しているのではないかと思われます。これらは一定の範囲において必要とも思われる活動ですが、それで自立と自律の生徒を一層育て、自己の能力をさらに育て、意欲的に生活に取り組む生徒を育てているかどうかは疑問が残るように思われます。

 進路指導は、将来の自分の生き方・在り方を指導するのが目的で、将来の生き方という点に焦点が当たっているかもしれませんが、生徒指導は、今の自分の生き方、現在の時間をどのように生きるか、よりよい積極的な生活への取り組みの方法を考えさせたり、よりよい生き方の方法を伝えたりする、総合的な取り組みと言えるかと思います。

 これらの意味から、生徒指導は現在の生活の中で、いつでもどこでも行われる必要のある活動と言ってもよいかと思います。その具体的な内容は、今日的な社会状況、学校状況の中では、生徒にどのような能力を身につけられるように指導するかという課題につながるかと思われます。

 高度で複雑な社会状況の中で、生徒にどのような力をつけさせたら良いか、そのポイントは多岐に渡り、指導の具体的な内容も多くあるように思われています。

 具体的には、対人関係能力を高めること、自己表現能力を高めること、自己の各種の感情への対処の仕方、ストレス対処法、セルフ・コントロール力の高め方等々、多くの事柄が存在するように思われます。
 それらを現実の学校教育の中で、生徒へのガイダンスの活動、導く活動として行うことで、本来的な生徒指導が行われるようになるかと思われます。

 今回は、ここまでにさせていただいて、次回からは、実際に行う必要があると思われる活動について、その内容とその実施法について触れてみたいと思います。良かったらまたみていただけると幸いです。では、また。






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11月の活動 続き 3年生

2024-11-01 17:23:45 | 学校での活動について
 すでに11月になってしまいましたが、11月の、中・高3年生への対応の活動について記してきませんでしたので、ここに記してみます。
 全体的には、1年生と2年生の項目を参照していただけるとよいと思いますが、3年生にはそれなりの特性もありますので、それらの点について、簡単にですが触れてみたいと思います。

 人間には予期不安と言うことがありまして、例えば受験などが近づいてくると、自然に不安が大きくなるというようなことです。組織では、プレゼン等の前になると、食べ物ものどを通らないという方もおられるかもしれません。
 高校3年生の11月は、生徒に寄っては、その予期不安が一番大きくなることがあるということです。時期的に受験が近いが、本当にその時期ではない。いざ受験のころになると覚悟も決まって不安も和らぐことがあるのですが、11月は期間的に微妙な時期です。
 それで、生徒の情緒的な安定を図ることが一番の課題と言うことになると思います。心が安定するのは、理解者が近くにいるとき、わかってくれる人が欲しいということですね。それと、自分と同じような心持になっている人がいて、その人もそのような状態ではあるが、頑張っていることがわかるというような状態だと落ち着くかと思います。
 孤独な中での不安が一番対応しにくい状態だと思います。それで、クラスの中の生徒間の健全な交流があると救われて安定すると思います。ここがこの時期の学級運営のポイントかと思います。支援者のやるべきことは、構成員の精神的な安定を図ることを考えて実行することかと思われます。
 やはり観察は大切です。観察に基づいて支援者が近づいて人的交流を図ること、それを地道に継続することがポイントと思います。面談でも、個別に雑談のできる機会でも、小グループに分けての交流会でもよろしいと思います。

 さらに積極的な場合には、メンタルトレーニングの方法を教えるとかもあると思います。生徒を対象にしたトレーニングの本も出ていると思いますので、読んでみることを進めたいと思います。
 自律訓練法と言う心理学の知見に基づいた練習法もあります。詳細はここでは述べられないので、調べてみていただければと思います。SCの方は各種のリラックス法を知っていると思いますので、個人、あるいはクラスでやり方を教えてもらう機会があるとよいと思います。
 学習に集中できないで悩む生徒も多いと思います。ふらふらとした状態が続く生徒もいると思います。それらの生徒への具体的な対応が必要かもしれません。支援者の経験も生徒にとっては大きな情報です。自己開示して知らせてみることもよいかもしれません。
 いろいろな方法を調べて見たりして、伝える努力を行うのがよいと思います。支援者のそのような思いは必ず相手に伝わります。本当にやってみる価値のあることと思います。

今回はここまでに致します。
また、生徒指導の考え方や技術に戻って次回以降に触れていきたいと思います。
今後もよろしくお願いいたします。では、また。

 


 生徒が予期的な不安を持ちやすいので、面談をまめに行うことや短時間でも気の休まる時間を作る等、情緒の安定を図る活動を行う。自律訓練法の継続やメンタル・トレーニング等を行う。学習に集中できない生徒への対策を行う。ストレス・コーピング・スキルを教えるのもよい。


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11月の活動 続き

2024-10-27 17:29:14 | 学校での活動について
こんにちは。いつも見ていただいてありがとうございます。

投稿主の都合で、UPの間が空いてしまいましたが、また続けますので、よろしくお願いします。

学校の中のいろいろな分野の活動で、生徒指導の活動について記してきていたのですが、気が付けばもう少しで11月ですね。
そこで、先に11月の活動についてUPすることにしました。了承をお願いします。

1年生
 二学期になってから2か月近くの時間が経過しましたが、生徒の様子はいかがでしょうか。適応的な生活ができているでしょうか。1年生はこのころからになると、それぞれの個人の持ち味や特性、能力の差等が現れてきます。多くの生徒が学校生活に適応して、それぞれなりに充実感を持って生活できるといいのですが、それが難しい生徒も現れてくるのが現実です。それぞれの生徒なりに目標や役割を考えて与えて、その実現に少しでも向かえるように気持ちを支える活動が必要と思います。細かい声掛けや促し、できたことはきちんと認めること、などが日常的に大切になると思います。それから、落ち込みそうな生徒を支えるのは学級の構成員の生徒の力ですから、学級の雰囲気もとても大切です。相互に親和的な雰囲気があって、豊かに交流できること、共通の目標等や学級の進むべき道がはっきりとしていること、自分勝手さが少なくて、協力的であること等がすべての生徒を支える力ですので、支援者は、そのことも自覚しながら集団の運営を行うのがよいと思います。リーダーの力も大きいです。複数の良きリーダーを育てる努力をしていくと、彼らが本当に力になってくれます。
 個への支援と集団の扱い、両面からの工夫と努力が大切です。支援者は日常の忙しい生活の中で、以上を行うのですから大変です。時間がどれだけあっても足りません。まあ、あまり力みすぎると失敗しますので、可能な部分で工夫することでよいと思われます。
 こんな感じで考えながら、前月に引き続いて、生徒が充実した学校生活を送れるようにしていきます。
 それから先のことも少し頭の中においておく必要があると思います。中学生も高校生も、まだ自分なりの生き方を発見するのが難しくて、特に中学生は自分の生き方もふわふわな状態であると思います。
 でも支援者としては、先のこともきちんと意識の中において、ある程度の期間を自覚して支援を行うのがよいと思います。
 以前に書いてきましたが、進路指導の活動を少し思い出していただいて、生きることと職業の関係について考える機会を与える。誰か適当な人がいれば、「職業人に聞く」機会を持たせる。上級学校についての情報の収集を自分で行うように話しておく。呼び水として、多少、調べ方や資料を提供してみる、部活等の先輩等に進路のことを聞いてみるように促す、等々も行わせるのもよいと思われます。
 今の生活と将来の生活が密接につながっていることを、生徒がきちんと意識できて自覚的に生活できるようにしていくことが大切なことと思われます。
 支援者がいろいろな方向に目が向いていて、今のことから将来のことまで意識できていて支援が行われていると素晴らしいことと思われます。また、その面で、支援者が自分の中に多くの興味深い話題を持っていることも大切なことと思われます。生徒の心を刺激できる支援者でありたいと思います。


今回は時間の関係で、ここまでにさせていただきます。また続けたいと思います。よろしくお願いいたします。


前回の続きを加えてみたいと思います。
前回は11月の活動として、1年生のことを記してみましたが、今回は2,3年生のことを記したいと思います。

2年生
 中学校でも高校でも、2年生の二学期は、大きな転換点になることが多い時期だと思います。
 一年生のところで記したことと同様の部分が多いと思いますので、それを参照していただけたらと思います。
 中学生の場合は、二年の二学期は、本当に転換点になることが多いと思います。いわゆる中二の壁があるのですね。
 この時期までは何とか適応状態を保てていた生徒も、そこから外れそうになることが多くなります。各種の条件に恵まれて、心身共に健全に育ってきたと思われる生徒は、この後も、年齢的な不安や悩み等も感じつつも、それなりに成長していくことができます。特に目標意識等が本人の状態にあっていて、極端な高望み等でなければ順調に伸びていけると思います。このような状態の生徒に対しては、開発的な支援を中心にい行うとよいと思います。本人の精神的な状態や願望をきちんとつかんで、それを実現するための方法について、話し合いや情報交換を継続的に行いながら、生きる意欲を一層高めることが必要になると思います。
 やはり、生徒の特性や内面状況をきちんと把握するための日常的な活動が一番大切になると思われます。この点では、生徒を放置ではなく、個別指導を必要に応じて適切に行うことが大切と思われます。干渉しすぎではなく、本人の活動を尊重しつつのかかわりになると思います。支援者がこの生徒をどのように伸ばしていこうかと考えをめぐらして、支援者の中に明確なイメージを持っていることが大切と思われます。
 伸びるべき生徒が伸びていける学級の状態であると、学級の雰囲気がよくなりますので、一層の伸張の方向に全体が向かいやすくなると思われます。支援者の意識の度合いが試されるところでもあるかと思われます。
 一般的な多くの生徒は、やはり全体の雰囲気に順応しますので、学級づくりは本当に大切と思われます。支援者と個々の生徒の人間関係がどのような関係になっているかで、学級は変わってきますので、そこを十分に考えて取り組むことが大切と思います。
 生徒は正直で、支援者の心のありかやあり方はすぐに見抜いてしまいますので、支援者の方が心を整えて活動することが必要かと思われます。一般的な生徒を軽視するわけではけっしてないのですが、やはり多くの生徒は、まだ主体性が不足ですので、右往左往しがちです。そして、場合によると不適応の方に落ち込みかねない生徒も出てきます。特に問題のない生徒と見えていた個人も、青年期の変化や家庭的条件の変化で落ち込みの方向に動き始めることも多くあります。これを防ぐ手立てを行っていかないと、いつの間にか本人や似た特性を持つ生徒が落ち込みの方向に同時に進みかねません。観察を丁寧にきちんと継続的に行うことが必要かと思います。普段と違う様子等が見えたら、心の中に残して意識して観察を続けることが大切です。
 昔あるところで、「咳一つで知れ、感受性」という言葉を教えられたことを思い出しました。咳一つでも意味するものがたくさんあり、その意味を感じ取れるようになることが必要と教えられました。感受性は本当に大切なことで、これを鋭くすることが支援者の必須の条件かもしれません。但し、神経質になりすぎるのも適切ではないことで、自然で素直な感受性が必要と言うことかと思われます。
 多くの健康な生徒は、間違った支援等をしなければ自然に成長していきますので、それを基本にしながら、個別指導を必要に応じて行うことでよろしいかと思います。
 さて、表現が適切でないかもしれませんが、いろいろな意味で特別な支援が必要と思われる生徒が存在するのも現実のことと思われます。学校の中には、非社会的な状態にある生徒、反社会的な状態にある生徒、障害を持つと思われる生徒等、いろいろな生徒がいます。これらの生徒の中に、状態が一層悪くなってしまう傾向が多くなるのもこの時期です。本人を取り巻く環境条件、生育の条件、発達特性等によって、不適応になりそうな生徒もいるのが現実です。
 これらの生徒に対しては、担任等、個の支援者としては、やはり生徒を取り巻く条件を的確に把握することが必要と思います。そのためには、個別指導を含め、把握のかかわりを継続的に行うことと、地道ながらも可能な支援を続けることが必要と思われます。但し、支援者がバーンアウトしては困りますから、そうはならないようにすることです。
 理解と共感、あるいは共感と理解を基盤において、それを基本としながら、まずは一層の落ち込みにならないようにできればよいと思います。支援者の姿勢や考えは必ず相手に伝わります。それは断言できることで、信じてよいことと思っています。可能なことで創意や工夫を行いながら支援を継続しましょう。

 何だか意識論みたいになってしまいましたが、中・高、いずれでも以下のような具体的な活動を試みることも大切と思います。
 二年のこの頃から、本格的に社会状況の理解を図る指導を行い今後の自己の方向性を真剣に考えさせます。話題も意図的に選んで話したり、職業講話等で、自己の進路目標を忘れないように指導しながら行事と学習の両立を目指すように促します。修学旅行等の機会を利用して、その意義や国際人としての条件について考えさせる活動も大切かと思います。

 文が長くなりすぎましたので、今回はここまでにしたいと思います。見ていただきましてありがとうございます。















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