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遮那王が幼少期に過ごした鞍馬

2012年10月15日 | 平家物語

 義経が牛若丸時代に過ごした鞍馬山は、鑑真和上の高弟である鑑禎上人が770年にこの地に草庵を造り、毘沙門天を安置したのが鞍馬寺の創始であると伝えられている。その後、796年に造東寺長官の藤原伊勢人が貴布禰明神のお告げにより、王城鎮護の道場として伽藍を造営し、千手観世音を祀ったとされている。889~898年には峯延が入寺して真言宗の寺になったが、その後に天台座主忠尋が入寺して天台宗に復したといわれている。更に、1947年には鞍馬弘教が立教され、当寺が総本山となり現在に至る。「仁王門」は1182年に建立後、1911年に再建。「仁王門」に安置されている仁王像は湛慶の作で、一般的に「仁王門」は俗界から浄域への結界とされている。鞍馬寺、神社と寺院を混合したような「本殿金堂」に祀られる「本尊」は「尊天」といわれている。「尊天」は、月輪の精霊であり慈愛の象徴である「千手観世音菩薩」、太陽の精霊であり光の象徴である「毘沙門天王」、大地の霊王であり活力の象徴である「護法魔王尊」の三身を一体としたものである。尊天は森羅万象あらゆるものの根源、宇宙エネルギーであり、真理そのものであるという。私がここ鞍馬を訪れたのは7年前の12月で、すでに一面は雪に覆われておりました。

 

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